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占いとの根本的な違い2

横浜中華街の占い屋
(横浜中華街に並ぶ占い屋)

このページは「パート2」です。「パート1」に戻りたい場合、また「パート3」へ進みたい場合は以下からどうぞ。

「占い運営会社」のホンネ

占い師は「あなたは将来こうなるでしょう」「3ヶ月ほど先に出会いがあるでしょう」と、割と強めに鑑定結果を伝えることが多いように思います。例えば「出たカードの並び方と絵柄がそう語っています」と。

ただ、それはやはり「そうなるかもな!まぁホンマのことはワシも知らんけどな!」という予測の域を出ないのです。

こういった「占い師のスタンス」を説明するご参考として、過去に「某占いサイト運営会社」のマネージャークラスの方から直接聞いた話をご紹介しましょう。あくまで「個人の意見」ではありますが、なかなか考えさせられるものがありました。

その方いわく、

「別に占いの結果が外れたって、あまりクレームにはならないんですよ。だって、そういうのは『当たるも八卦、当たらぬも八卦』ですからね。よほどヘンな人でないなら、それはわかってますよ。だから、もちろん会社によって方針は違うんですけど、少なくともウチの占い師さんには『正しいとか間違いとかじゃなくて、鑑定結果は思い切って伝えてください』ってお願いしてるんです。結局、占いに来るお客さんってのは『自分に自信がないから背中を押してもらいたいだけ』なんですよね」

とのことでした。

「えっ?間違いでも言うの?」とあなたは驚いたかもしれませんが、別に間違いを言っているわけではありませんよ。

そもそも未来は誰にもわからないので、正しいも間違いもありゃしません。もし間違いで外れたとしても、まともな人なら「そりゃあ『当たるも八卦、当たらぬも八卦』だわな」って理解するものです。

たとえ「3ヶ月ほど先の出会い」が実際になかったとしても、普通は「まぁ占いなんてそんなもんだし」で済ませられるものです。

また何をもって「出会い」とするのかは人それぞれですしね。もし「袖振り合うも他生の縁」とまで考えるなら、実は日々いろんな出会いを経験しているはずです(「そんなもんないよ」って言う人は何も行動していない可能性が高いので、そもそも「占い以前の話」ですぞ~)。

ただし、出会いがたくさんあっても「本命」がいなければ「出会いはない」と考える人はいるでしょう。一方「本命はいなかったけど、一応出会いはあったかな」と考える人もいます。いや、もしかしたら「運命の出会い」はあったのかもしれないけど、ニアミスで素通りしてしまったかもしれない、とまで考えられます。

いずれにしても、「本当のこと」はわからない。

もし「かなりいい感じの人との出会い」があれば、「あの占いが当たったかな?」と思うかもしれません。ただ、大切なのはその先です。

仮に、お付き合いが決まったとします。最初は楽しいでしょう。ただ、少し時が流れると実は全く価値観が違ったとわかることがあります。あるいは、なんと「実は既婚者だった」ことがわかってしまうこともあるでしょう(実際に過去にいただいたご相談でもあるケース)。

実際、「パート1」でも述べたように、全く当たらないということは無いとしても、「百発百中で当たる」なんてことはあり得ないのです。

このように考えていると、「曖昧な占いの結果」に深く意味を求めることはあまり生産的ではないと思いませんか?「当たるも腹八分、当たらぬも腹八分」にとどめておいた方が、精神衛生的に良いでしょう。

ただ、多くの人はそんなことはわかっているのではないでしょうか。人生は思い通りにならないなんて、本当はわかっている。それでも一定の人々が占いに行くのは、先ほどのマネージャーさんの言う通り「鑑定の正しさ」よりも「背中を押してもらうこと」を求めているからでしょう。

もちろん「正しい鑑定」や「当たる占い」を求めてはいるでしょうが、その根本は「不安の解消」です。占いに行くのは未来に対し漠然とした不安を持っているからです。そして未来が不安なのは、根本は「自分が信じられないから」でしょう。

たとえ鑑定で「あなたの今後の運勢は絶好調です!」と言われたとしても、自分のことを信じていなければその結果を受け取ることはできません。「それはない!」と否定してしまう。

それでも「スゴい先生」から良い鑑定結果を言ってもらったら、「私は意外とイケてるかもしれない」と背中を押してもらえるでしょう。

だから、多くの占い師はたとえ鑑定結果が思わしくなくとも、あまり否定的なことは言いません(すぐ否定的に説教したがるドS占い師もいますけどね)。「鑑定の正しさ」より「背中を押すこと」の方が大事だからです。

そして、これから説明する通り「スゴい先生」に見られる工夫を凝らします。

「権威」はそれっぽく演出される

タキシード仮面
(「ボケて」から拝借)

占いを利用する大半の方は女性なので「ただ話を聞いてもらいたい」というニーズを満たせれば良い、という側面もあるでしょう。

スゴい力を持っている(っぽい)占い師、あるいは霊能者にじっくり話を聞いてもらって不安を解放する。その上で「あなたはこうすれば絶対良くなる」とか「大丈夫だよ、あなたならきっとうまくいくからね」とか言われると、安心するわけです。

「権威によるお墨付き」を得られたことで、安心するわけです(中には「お友達先生」として長時間の女子トークでスッキリする場合もあるでしょうが)。

特に相談件数が多いと思われる「恋愛」「不倫」の中には、知人友人には相談しにくい内容もあります。それを一人で抱えるのは結構しんどい。だから何でも話せる占い師にじっくり聞いてもらい、その上で「あなたなら大丈夫、この一年は良い運勢だからね」と背中を押してもらえたら、とても安心するかもしれませんね。

だから占い師・占い運営会社は「権威の演出」に余念がないわけです。

占い師は、それっぽい占術名、それっぽい能力、それっぽいビジネスネーム、それっぽいコスプレ、加工しまくりのプロフィール写真を演出する。本当は占いを学んで1年なのに「鑑定歴10年」と経歴詐称する。それらの演出によって、さも「スゴい先生」であるように見せる。

私が独立する前、某「経営コンサルタント」の個人セッションを受けたことがあります。その方はスピリチュアル業界やセラピー業界に特化し、「ある有名な人」をプロデュースした経歴で知られています。たまたま近くで個人セッションをするという情報を得たので、独立へのあこがれもあって試しに受けてみたのです。

その方から「売れるため一番大切なこと」として言われたことは、「それっぽい格好をしなさい」というものでした。「徹底的に『売れている人間』のように演技をしなさい」というものでした。結局人は「見た目」で判断するから、とのことでした。

しかし、私は断固として拒否しました(笑)「見た目ばっかり気にかけてどないすんねん!アホか!」って率直に感じたのです。まぁ当時を振り返ると私の方がアホなんですけどね(笑)

もし本気で注目されたいなら、見た目はすんげー大事です。今はそれが理解できます(かといって、私はせいぜい「だらしない服装はやめとこう」って程度の心がけですけど)。

だから、占い師や霊能者が「権威を演出する」「見た目にエネルギーを注ぐ」のは、「売れるための戦術」としてはとおっっっっっても正しいことです。

ただし「ホトケ作って魂を入れず」では、やがて通用しなくなります。むしろ「ホトケ様」が立派であるほど、そのギャップで波動(オーラ)は重苦しくなります。

本当は先に作った「カタチ」に「ココロ」を合わせてゆく努力が必要なのですが、多くの人は「カタチ」だけでもって満足してしまうようです。

いま、さっき登場した「某コンサルタント氏」の波動(オーラ)を拝見すると・・・それほど良いとは感じません(セッションを受けた十数年前はまだ波動が十分に観えていませんでした)。

これは表面的なカタチの段階で止まっている結果なのでしょうか。

「占いサイト」はファンタジーの世界

見つけた、あの女

過去のご相談者さんの中には、かなり占いに通っていた人がいます。中には「一般的な普通車が1台買えるぐらい」お金を使った人がいました。さらに上には「中古マンションが買えるぐらい」の人もいました。その極みは「自己破産するまでお金を使った」という人です。

それで悩みや不安が解消されれば良いのですが、実際はそうはいきません。占い師に話を聞いてもらった直後は落ち着くのですが、少しすると不安が湧いてきてしまい、また行ってしまう。本当は「そんなこと繰り返しても意味がない・・・」とアタマではわかっていながらも、やめることができない。

どうも占いには「中毒性」があるようなのです。もちろん、予算の範囲内で健全に利用している人の方が多いでしょう。また、多少は依存的であっても、予算がなくなってしまえば、たいていの人は給料日まで我慢するものです。

ただ、中には「アルコール依存」や「パチンコ依存」と同様、「激しい依存症」に陥ってしまう人がいるのです。

ここで考えてみたいことは、「占い依存症」は事例として存在しても、「心理カウンセリング依存症」や「セラピー依存症」という言葉は、少なくとも私は聞いたことがないことです。

カウンセリングやセラピーで散財した、破産までした、という話までは聞いたことがないのです。ここに「占い」というものが持つ「特殊な性質」があるように感じます。

「激しい占い依存症」のご相談者さんからは、以下のような話を聞いたことがあります。

「占いに行っても意味がないって思いつつも、ついつい行ってしまうんです。いつの間にか『占い評論家』みたいになって、『●●先生、その鑑定は間違ってますよ』ってダメ出しをしてしまうんです。そんな言い方して『出入り禁止』に何度もなりました・・・『こんなくだらないことはもうやめよう』って思っているのに、また新入りの先生がいたら行ってしまう。どうしてもやめられないんです。自分だけだと不安になってしまって・・・」

その方もそうですが、「中毒性」の根本にあるのは「相談者の中の依存心」です。それは言うまでもありません。

ただ一方で、占いサービス提供側の「セールストーク」である「依存心を刺激する演出」には非現実的なものが少なくないので、一度問い直す必要があるのではないでしょうか。

試しに何でもいいので「電話占いのサイト」を見てみるとわかるように、そこには「魔法」「奇跡」「秘術」のオンパレードです。

私にはそれがまるで「偽りのファンタジーの世界」のように見えます。同じ「ファンタジー」でも、ディズニーランドみたいに「軽やかな波動」を感じるものなら良いのですが、残念ながら「占いの世界」はそうではありません。

率直に述べると、いくつか観た「占いサイト」の中で、波動が良いものは一つとしてありません。もしかしたら良いものもあるのかもしれませんが、少なくとも私は知りません。

ただし、それらに所属されている占い師さんの中で波動の良い方は、少数ですがおられます。何から何まで否定しているわけではありません。

「【概要】セッション案内」の「波動(オーラ)を観ればわかること」の項目でも述べていますが、個人だけでなく「組織や集団などの全体のオーラ」を観ることもできます。それを応用すれば「ウェブサイト全体」の波動もわかるのです。「占いサイトの波動」というのは「バックの運営会社全体の波動」と「占い師たち全体の波動」のトータルを指します(間接的には「相談者全体の波動」も関わっています)。

「あり得ない能力」のオンパレード

明日、なに食べて生きていこう

「占い」は心理カウンセリングやセラピーと違って、ある種の「中毒性」があると述べました。その根本原因は相談者の中にある「依存心」であり、それを占い側の「ファンタジー的な演出」が刺激するのだ、と。

そうすると、ここで相談者が依存する対象は「超常的なパワー」であり、「そのパワーを授かっている(はずの)占い師」ということになります。

「超常的なパワー」というのは、「相談者自身を超えた圧倒的なパワー」「すべてを見通す霊的なパワー」「奇跡を起こす神なるパワー」などです。

独立した方がずっと儲かるのに・・・
いくつかの電話占いのサイトを見てみると、占い師の「超常的な占術」の例として「開運成就」「縁結び祈願」「縁切り成就」「思念伝達」「想念書き換え」「引き寄せ祈願」「子授け成就」などのフレーズが踊っていました。

 

専門家のはしくれである私でも、思わず「えっ? ホンマにできるんですか? まさか『祈願するだけ』『カッコだけ』とちゃいますよね?」と確認したくなります。

 

「もしウソやったら相談者はもちろん、ご自身も傷つける行為となりますが、ホンマに大丈夫ですよね?」

 

冷静に考えれば「こんなのはあり得ない」とわかるはずです。「想念書き換え」とか「思念伝達」とか、「ファイルの上書き保存」や「メール送信」とは違うんですよ。「パート1」でも述べましたが、百万歩譲って本当にできるとしたら、そんなに高報酬ではない占い会社にずっと所属しているわけがないのです。

 

会社によって多少の差はあっても、おおよそ「鑑定料の7~8割は運営会社に持っていかれる」のです(看板占い師はもう少し得ているかもしれません)。「自分の代わりに運営会社が営業してくれる」のはメリットですが、それだけ「スゴい能力者」なら独立した方がよっぽど儲かりますよ。

 

もちろん「営業やマネジメントは超苦手だから、現実的に面倒なことは丸投げしたい」という方もおられるでしょう。ただ、それでも信頼できそうな肉親の一人でも直接マネージャーにした方が、諸経費を差し引いてもずっと儲かるはずです。

 

私は聞いてみたいですね。もし本当に「開運祈願」ができるなら、もっとご自身に祈願したらどうでしょうか? 一歩間違えれば他人の人生をミスリードしかねないリスクを背負ってまで、どうして占いをやるのでしょうか?

 

そんなしんどいことより、もっとラクに儲かって、しかも人に喜ばれる商売は他にあるはずです。ご自身で運気を高めて引き寄せまくって、そちらに進まれたらいかがですか?

 

それでも「占いが好き」「人と話すのが好き」「人の運命を好転させるのが自分の役目」と強く思うなら、少なくともできもしないことをできるかのように謳い、相談者さんの誤解を生みかねないことはおやめになった方が良いでしょう。

 

それは何よりも自分の「魂」を傷つけないためです。ただ占い会社に所属している限りはその方針に従う必要があるので、やはり独立しなければ難しいかもしれません。

 

でも、そんなに素晴らしい能力をお持ちなのだから、絶対うまくいきますよ!

・・・と、何も波動が観えなくたって、少し考えれば見抜けることがあるのです。

しかし相談者側は、その大半がウソであろう「超常的なパワー」に救いを求めている限り、「自分は無力である(だから救ってほしい)」と認めてしまっていることになります。そして、その「超常的なパワー」は超常的であるため「限度のないもの」です。

だからハマる人は「単なる依存心」よりも「さらに深い依存心」に陥ってしまうことになります。それが「自分の無力感をさらに深める」ことにもなってしまいます。こうして「深く依存する/させる」という構造である限り、占いに「真の救い」は見出せないのです。

一般的な「心理カウンセリング」や「セラピー」が占いほど依存を起こしにくいのは、それらに「超常性」や「神秘性」はあまりないからでしょう。

しかし、同じカウンセリングでも「スピリチュアルカウンセリング」になった瞬間、すでに述べた理由で中毒性が高まる危険があるでしょう。だから占いの類はあくまで「当たるも八卦、当たらぬも八卦」という気持ちで、「参考情報」として確認する程度にとどめておいた方が健全なのです。


私がスゴい能力をあまり宣伝しないのは、ご相談者さんの依存心を懸念してのことです。まぁそもそもそんな超常的なパワーまでは持っていませんしね。

それにもかかわらず能力をメガ盛りで宣伝してしまうと、それだけ波動は重たくなるのは何度も述べている通りです。そんなんイヤやわ~。

過剰な演出で一時的に集客にはなっても、そのツケはいつか必ず支払う必要があるのがこの世の「法則」です。「引き寄せの法則」よりはるかに再現性が高いのが、この法則なのです。

「自分の外側」に神を求める段階

I'm a PERFECT HUMAN
(RADIO FISH 『PERFECT HUMAN』の動画から)

人間には超常的なものを求める「精神的な本能」があります。それは「苦悩からの救い」を求めるとき、とても激しいものとなるでしょう。

普段は「スピリチュアルなんか信じねーよ」と軽く済ませている人でも、「予想外のトラブル」や「あり得ない災難」が立て続けに起こってしまったら、きっと「神様」「仏様」に頼りたくなるはずです。

それは「なんでやねん!」「あり得ない!」という理解できない出来事の外側に、「自分を超えた力の存在」を本能的に感じているからです。

とはいえ「なんじゃこりゃ!!全然意味わからへん!!」とテンパっている状態で、「これは神仏の働きでもあるんじゃないか?」と冷静に考えることはとっても難しいですけどね。

ただその人が「気づきのタイミング」にあるなら、気持ちが落ち着いてきたとき「あの出来事は普通ではなかった・・・いったい何がどうなって、ああいうふうになってしまったんだろう?」と静かに振り返ることがあるかもしれません。

もしここで「目に見えない存在」について何となくでも関心を持つようになったら、少なくとも私は「一歩前進」だと思います。

もちろん「あんなのは単なる偶然だ。たまたま『運』の悪かった事故に過ぎないんだ。それにしてもマジでツイてなかったな・・・」と素朴に解釈する人もいるでしょう。

それでも少なくとも「運」という「私たちを背後から動かす目に見えない大きな流れ」についてだけは、認識が一歩深まったといえるでしょう。これはこれで「自分を超えた力の存在」を感じているのです。

「目に見えない存在」への関心や認識の段階は人それぞれです。ただ、どの人も人生のさまざまな体験を通じて「霊的存在(※)であるところの自分」を思い出すプロセスを歩んでいるのです。

「霊的存在」という言葉は、神道的には「神の分け御霊(わけみたま)」、キリスト教的には「神の子」、仏教的には「内なる仏」というニュアンスでご理解ください。アタマで理解するのはとても難しいですが、私たちは「やがて消え去る肉体だけの存在」ではなく、「無限に永遠に在り続けるいのちの一つ」ということです。

そして、その途中においては、「自分の外側に神(権威)を求めてしまう」段階があるのです。逆から言うと「自分はちっぽけで無力な存在である」と思ってしまう段階です。

自分は無力な存在だから「外側の大きな力=神=権威」にすがるしかないと考える段階です。もっとも、これを突き詰めると「本当の他力信仰」にまで深まるのですが、この段階はその入口である「他力依存」のレベルです。

占いサービス提供側の「依存心を刺激する演出」というのは、いわば外側に「力=神=権威」を求める初期の
段階における「トラップ」のようなものでしょう。

その演出の裏に隠された意図を言葉にすると、「『キミの外側』に答えがあるんだよ。ほら見て見て~、こんなに『スゴい先生』がいるんだから、キミはこの先生のお力があれば、きっと救われるよ。だって、キミには問題解決できる力なんてないんだからね」というものでしょうか。

そこには「救いという名のトラップ」が仕掛けられているように思うのです。

依存させた方が儲かりまっせ!

こんなことを言うと、占いに携わる方々から怒られるかもしれませんね。「トラップだって? ふざけんじゃないよ!自分はご相談者さんを幸せにしたくてやってるんだよ!」と。

そういう気持ちを個人としてお持ちの方はおられるに違いありません。ただ先ほども述べた通り、そもそも占い業界が「深く依存する/させる」という構造であることは否定できません。

占いを含むスピリチュアル業界には、サプリメント業界のように「薬事法による表現の制限」がありません。だから「どうとでも言える」「言ったもん勝ち」なところがあるのです。

例えば「ワタクシは●●の神とつながっている」と豪語することなんて、まさに「言ったもん勝ち」ですね。誰も科学的に証明できないかわりに否定もできないのですから(そう豪語する人物の波動を観れば、多くはひどく重たいのですが)。

だから占いサイトは「偽りのファンタジー」「能力のメガ盛り」に満ちているではありませんか。ほとんどの占い運営会社は占い師に「あり得ない能力」を謳わせ、権威の演出に余念がないのです。占い師側もその方が集客につながるから否定はしないのです。

そのようにして相談者の依存心を刺激することで、逆に「相談者を無力にしている」危険性はないでしょうか。

まぁぶっちゃけその方が儲かるんですけどね。自分の外側に「力=神=権威」を占いに求める人々は一定の割合でおられるからです。

逆に言うと、相談者が「自分のことは本来、自分で解決できるのだ」と強く思ってしまうと、占い会社も占い師も困っちゃいます。

もっと言うと「自分の内側に、真の力=神=権威はあるんだ」と、霊的な気づきを得られるのは大変困っちゃうのです。

少し前の写真で引用したように、もし人類一人ひとりが、現実的には未熟であってもその本質は「パーフェクト・ヒューマン」なのだと気づいてしまったら、もはや外側の何かにすがる必要はなくなりますね。

ときおり「方向性の確認」「運勢の定期検診」で鑑定依頼する程度の「低いリピート率」では、運営は成り立たないのです。一部の優秀な人材しか残らないでしょう。ただそのリピート率の低さは「すべての人間が『内なる神』を直観する時代」においては「まともな数値」なのです。

でも、それは結構なことじゃないですか。だって多くの人たちが「開運できてる」ということでしょ? むしろ喜ばしいことでしょ?

えっ!なに? そうじゃない? それじゃ困るって? ありゃ~?「あなたを幸せの道へご案内します」って自信に満ちておっしゃっていたのは、なんでしょうかね~?

人に言えない占い師の「おカネ事情」

ときおり現役の占い師さんから、個人セッションのご依頼をいただくことがあります。そこで共通してお聞きする不安は、「お客さんが来なかったらどうしよう・・・」というものです。

そこでは「私の『今後の流れ』ってどうでしょうか?」とお聞きになるのです。現役の占い師さんが・・・ですよ。

ときどきは「相談者の立場」でセッションを受けてみるのは、私は良いことだと思っています。そのことによって「お客さんの立場」を再確認できたり、自分以外の鑑定スタイルを学べたりするからです。私もたまーに新宿や池袋などで占いを受けることがありますよ。

ただ、その学びと「お客さんが来なかったらどうしよう・・・」という不安は別です。それは仕事とは直接関係のない「お金の不安」であり、もっと言えば「自分の能力や将来性に対する根源的な不安」なのです。

そういった内面的な不安は、占いの技術を一通り学んだだけでは解消できないでしょう。占いの技術は不安を手放す技術そのものではないからです。

「パート3」で詳しく述べますが、「波動の良い占い師」が少ない理由の一つがここにあるのです。

実際、フリーの占い師はもちろん占い会社所属の占い師も、基本的には「完全実力制」「出来高払い」です。「最低限の固定給」を保証している会社もありますが、かなり少数です。

だから、あまり集客ができなければ「普通のサラリーマン以下の報酬」に甘んじることになるのです。たとえ今日はそれなりに集客はあっても、明日はどうなるかはわかりません。まさに「水商売」です。

一番ボリュームの多い「占い会社に所属している占い師(大半は個人事業主)」が「人並みの生活」をしようと思うなら、報酬システムにもよりますが「月に150時間前後」は働かないと難しいでしょう(ここでは「電話占い」の場合を解説しています)。

「時給3千円(分給50円)」とすると、「月150時間」の報酬は「45万円」です。個人事業主は「源泉徴収」で約10%差し引かれるので、手取りは「約40万円」です。

さらにそこから年金、健康保険、住民税などを支払うと、残るのは「35万円前後」です。リスクを背負ってやっているわけですから、せめてそれぐらいは稼ぎたいものですね。

月150時間労働を達成するためには、「1日6時間労働」なら月25日間の稼動、「1日7.5時間労働」なら月20日間の稼動が必要です。

ただし、これは接客している「実働時間」のみです。待機時間は全くカウントされません。なので待機時間も含めると「1日8~12時間」は労働時間として費さなければならないことになります。

また「最初の●●分の鑑定は無料!」と謳っている中には、その無料分は占い師も無報酬である場合があります(それぐらいは広告宣伝費として会社が負担しなはれ、と個人的には思いますが)。

だから電話占いのサイトで「各占い師の待機スケジュール」を確認すると、「ブラック占い師ですか?」と聞きたくなるほど予定をブッ込んでいる方が何人もいるのです(15~18時間ほど)。

そういうのを知ると、「なんやねん、全然ラクとちゃうやん!拘束時間だけならサラリーマン以上やん!メリットはウザい上司がおらんことぐらいやん!」と思うでしょうね。

売れない占い師は1日通しで頑張っても、1~3時間ぐらいの実働時間しかないでしょう。そうすると「人並みの生活」なんてできやしないのです。占い師は片手間の副業でもなけりゃキツいぜ。

占い師の募集ページでは「報酬例」として「こんだけ働けば、こんだけ稼げまっせ!」ともっともらしく書いていますが、あれはほとんどウソですね。営業会社の採用ページに似ています。

ただ、その一方で「すべてあなたの実力次第です」と抜かりなく言っているので、占い師側からは「全然稼がれへんやん!」とクレームはつけられないのです。「イヤなら辞めな!イスに座るだけで金が出ると思うなよ!」と。

だから想像できますよね。占い一本で生活したいと思っている人ほど「ぬぉぉ!稼ぎてぇ!稼ぎてぇよ!ワイの金運上げてぇよ!」って気持ちが人一倍強いってことが。そうじゃなければ、何のために会社人生を手放したのかわからないことになるからです。

一度「人気占い師」のポジションを確立してしまえば、よほど怠慢にでもならなければ集客は安定するでしょう。報酬も上がりますので、普通に働いていれば生活はかなり安泰です。

しかし、人気になれるのはいつも時代もごく一部です。そこまでたどり着くのはかなり困難です。そこには占い師の一番の稼ぎネタである「運」も関係しているのです。

正直言って「波動の良くない占い師」というのは、運勢も良くないのです。

そんな占い師に「どうやったら良いご縁に恵まれますか?金運に恵まれますか?」なんて聞くのは、外見も内面もイケてない人間に、「どうやったらモテるようになりますか?」って聞いているようなものです・・・。

あのですね・・・他人の金運についてとやかく言う前に、テメー自身の金運を祓い給え清め給え。

自分の波動の輝いていない人が、どうして他人の不安や悩みを支えることができるでしょうか。

運も実力も乏しい売れない占い師は、少しでも高い報酬を求め、渡り鳥のように所属占い会社を転々とするようです。だから「どれだけ稼げるか」というのは、一部の人気占い師を除いては「死活問題」なのです。

「お客さんが来なかったらヤベぇ。生活できなくなっちゃう。ある程度はリピートしてもらわないと困るんだけどな・・・『月間●割のリピート率』と『トータル●●時間以上の鑑定タイム』を維持しないと、査定で評価されないし・・・相談者さんに嫌われることはあまり言えないよな・・・」と、本意ではないとしても短期間でのリピートを望んでしまう。

「タテマエ」としては相談者さんの「開運」や「本当の幸せ」を願っていても、本当に開運してしまったらもう相談には来なくなってしまう。だから「ホンネ」としては、問題を簡単に解決解消したらアカンぞ~、もっとワシを頼ってリピートしんさいや~、ということにならざるを得ない。

これが占い師の試練である「相談者の幸せ」と「自分の稼ぎ」とのジレンマです。

このジレンマを突破するには「圧倒的な実力を身につけること」しかありませぬ。「占いの技術」はもちろんのこと、自分の「人間性」や「魅力」も高めていかなければなりませぬ。

お客さんから「あの占い師さんは本当にコメントが的確で良心的な人だから、別に深い悩みはないけど、ときどきは『方向性の確認』として相談しよう」と思わせるぐらい実力を高め、加えて多少の情報発信の工夫があれば集客は何の心配もいらないのです(もちろん私にも問われることです)。

しかし占い師の多くは波動を拝見する限り、大して力量はありません。それは何らかの「占いの技術」を表面的に身につけることは難しいことではないからです。そのため深掘りをせず、自分を磨くこともせず、安易な方向に流されてしまうからです。

その上できもしない「あり得ない能力」を謳っているので、波動はますます重たく暗くなるというわけです。だから上で述べた「相談者の幸せ」と「自分の稼ぎ」とのジレンマに陥ってしまう。自分の幸せが最優先となり、本気で相談者の幸せを願う余裕など、いつの間にやら薄らいでしまうというわけです。

このあたりのことは次の「パート3」で詳しく述べていきましょう。


「パート2」は以上です。読んでいただきありがとうございます。「パート1」に戻りたい場合、また「パート3」へ進みたい場合は以下からどうぞ。

2018/08/24 更新