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第303回:なぜ波動の低いスピ系インフルエンサーにハマるのか?波動共鳴の法則を図解。

※ウェブサイト『マジスピ』には音声の文字起こし(読みやすく加筆修正済)があります。

■YouTubeではメモ、資料、スライドなどを映していますが、音声プラットフォームの「ながら聞き」でも十分ご理解いただけると思います。

※今回使った資料は、以下からダウンロードできます
https://x.gd/lzGCM

ウェブサイトでは最下部に音声プレーヤーがあります。倍速再生も可能ですし、YouTubeより通信量も少ないし、スマホを画面オフにしても聴けるので便利です。

■マジスピ・サブラジオ(stand.fmで配信中)
https://x.gd/o4EIt

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「高い波動」より「強い波動」が影響する理由

今回の文字起こしの要点

  • 人は「波動の高さ」ではなく「波動の強さ」に共鳴しやすい。
  • 「強いけれど低い波動」の影響力が、善意の人々を巻き込んでしまう危険がある。
  • 「高くて弱い波動」は癒しや調整の力を持つが、それだけでは現実に打ち勝てないことがある。
  • 本物のスピリチュアルを生きるには、「理想」と「実践」の両立が不可欠である。

今回のテーマは「波動のマトリックス」で人間の波動タイプを理解しよう、ということです。

スピリチュアルでは「波動」という言葉をよく耳にしますが、その内容について整理し、より深く理解するために、マトリックスを使って説明していきます。

今回はパワーポイントのスライドを用意しています。

音声だけでも聞けますが、YouTubeにアップしているスライド付きの動画をご覧いただくと、より理解しやすいと思います。

この「波動のマトリックス」は、縦軸に「高い/低い」、横軸に「強い/弱い」という2つの軸を設定しました。

スピリチュアル業界では「波動が高い」「波動が強い」といった表現がよく使われますが、実際この2つは別の次元で考える必要があります。

そもそもこのアイデアは、最近参加したあるヒーリング系の講座で得たものでした。

その講座では、「波動が高くて強い」とか「波動が低くて弱い」といった言い回しが多く使われており、それを聞きながら「マトリックスの図にすると整理しやすいのでは」と思ったわけです。

講師の方にその場でそう提案したところ、「それはわかりやすいですね」と言っていただき、実際に受講者の中でも「波動が高いけど弱いものって何だろう?」といったディスカッションが始まり、とても盛り上がりました。

その経験もあって、今回こうしてご紹介しようと思ったわけです。

「波動が強くて高い」とは?

ではまず、「波動が高くて強い」(右上グループ)から紹介していきましょう。

代表的な存在として思い浮かぶのは、歴史上の偉人です。

ただしここで言う偉人とは、単に有名というだけでなく、その存在そのものが多くの人に強い影響を与え、時代を動かしたような人物のことを指します。

たとえばイエス・キリスト、お釈迦様、マホメットといった偉大な宗教家たち。

あるいは日本でいえば、徳川家康や織田信長、維新の志士などが挙げられるでしょう。

信長は賛否両論あるかもしれませんが、やはり彼も時代を動かした人物の一人です。

もちろん人間である以上、光と影、明と暗の両面を持っています。

ですがそれも含めて、彼らの存在からは「波動の高さと強さ」が感じられると思います。

スピリチュアルな世界で言えば、私が尊敬するヒーラーの山村幸夫先生も、波動が高くて強い人の一例です。

また、「波動が高くて強い」例としてわかりやすいのは、少年漫画の主人公たちです。

たとえば『ワンピース』のルフィ。

私は最近、5~6冊前から最新巻まで一気に読みましたが、改めてルフィが放つエネルギーの強さに感動しました。

他にも『鬼滅の刃』の竈門炭治郎など、「弱きを助け、強きをくじく」という精神を持ったキャラクターは、まさに波動が高くて強い存在だと感じます。

そしてもう一つ、大自然やパワースポットもこのカテゴリに入ります。

特に神社は静かで穏やかな場所なのに、そこにいると不思議と力強さを感じることがありますよね。

静けさの中に、高くて強い波動が宿っているわけです。

ここでの注意点は、「強い=激しい」「高い=派手」というわけではない、ということです。

たとえば、歴史上の偉人でも、佇まいはとても静かだったという話がありますし、いま述べたパワースポットは「静かだけど力強い」場所もたくさんあります。

つまり「高くて強い波動」というのは、単に見た目で判断するものではないということですね。

「波動は強いが低い」とは?

次に、「波動は強いが低い」存在(右下グループ)についてお話ししましょう。

これは私がよく「この人は波動が重たい」と表現するタイプです。

例えば、声の大きなクレーマー。

いわゆる「モンスタークレーマー」と呼ばれるような人たちですね。

声が大きくて威圧感がありますが、そのエネルギー(波動)は人を不快にさせる重苦しいものです。

実際、優しい性格の店員さんがこの種のクレーマーに対応すると、精神的にかなりのダメージを受けることになるでしょう。

スピリチュアル系のインフルエンサーの中には、「波動が低いのに、なぜか人気がある」という人がいます。

これについては、私も以前から「なんでやねん?」と疑問に思っていました。

「人気がある=波動が高い」とは限らないのです。

例えば、具体的な名前は出しませんが、心理学やスピリチュアル系で一時期大ブームを巻き起こした人がいます。

その人は「波動が低い」のですが、実は「波動が強い」から人気者になったのです。

このあたりは後ほど、もう少し掘り下げてお話しします。

他にも、いわゆる「毒親」と言われる存在も同じです。

子どもを自分の思い通りにコントロールするため、暴力的、支配的なエネルギーを出しています。

これは「波動が低い」のですが、一方で「波動が強い」のです。

最後に「ウォール街」に象徴されるビジネスエリート。

この種の人たちは「今だけ、金だけ、自分だけ」といったエゴイスティックな価値観を持ち、カネ儲けだけに突き進む生き方をしています。

例えば戦争を利用して武器ビジネスをする「死の商人」や、合法的ではあるけれど株価を操作して莫大な利益を得るハゲタカファンドなど。

こういった人たちもまた、「波動が低くて強い」です。

波動は単純に「強いから良い」とは限らず、本当は「高さ」、具体的には愛や優しさもなければ、真の意味で良いとは限らないのです。

「波動は高いが弱い」とは?

続いて「波動が弱い側」について見ていきましょう。

まず「波動が高いけれど弱い」存在です。

これはスピリチュアル好きな人や、真面目に宗教を実践している方に多い傾向があります。

とても人柄がよく、優しさや思いやりはあるけれども、自分の意見を押し出すことができず、周囲の影響を受けやすいタイプ。

さっき述べた講座の中では「動物やペットがこのカテゴリーではないか?」という意見が出ました。

私はそこまで深く考えていなかったのですが、確かに犬や猫といった存在は力こそ弱いですが、癒しの力がありますよね。

特に猫のように、あまり何も考えていないような、のんびりとした姿を見ていると、人間として悩んでいたことがバカバカしく感じられることもあるでしょう。

さらに、植物や花もこのタイプに入ります。

お花は儚く、弱々しい存在ですが、その美しさや香りは人を癒す力を持っています。

同様に、無肥料無農薬の自然栽培で育てられた野菜やお米も、非常にきれいな波動を放っています。

ギラギラした強さではなく、透明感のあるキラキラした波動ですね。

私は『オーラリーディング』というメニューも提供していますが、人間でも性格が強いの人は往々にして「ギラギラ」していることが多く、やさしくて心が清らかな人は「キラキラ」した波動であることが多いです。

これは直感的にご理解いただけると思います。

「波動が低くて弱い」とは?

続いて「波動が弱くて低い」存在について。

非常にわかりやすい例として、「無力な情報弱者」が挙げられます。

考えることを放棄し、誰かに依存し、自分の意思を持たない状態。

こういった人たちは、波動的にも重たく、停滞したエネルギーを持っています。

また、スピリチュアル業界のレジェンド・江原啓之さんがよく言うダメ人間の3大要素「愚痴・泣き言・責任転嫁」も、まさにこのカテゴリ。

「楽して儲けたい」「明日から本気出す」といった口癖を持つ人たちもそうです。

自ら何もせず、魔法のような一発逆転に期待する態度は、誰が考えても「弱くて低い」とわかる。

『ウシジマくん』にはこのような「クズ人間」がたくさん出てきます。

さて、こうして整理すると見えてくるのは、波動が高くても低くても、「弱い側」が多数派だということです。

「波動が高くて弱い」「波動が低くて弱い」、つまりマトリックスの左側に位置する人たちは、いわば「サイレントマジョリティ(静かな多数派)」と言える存在です。

一方で、「波動が強くて低い」右下グループは「ラウドマイノリティ」──声のデカい少数派といえるでしょう。

たとえばSNSなどで炎上するようなケースも、多くの場合、この「ラウドマイノリティ」が原因です。

数は少ないけれど、表現が過激であるため、あたかも「世間全体の声」であるかのように錯覚させてしまう。

しかし実際は、ごく一部に過ぎないのです。

同様に、「波動が高くて強い」右上の存在もまた少数派です。

つまり、波動の強い人は、高いにせよ低いにせよ、少数派なんですね。

もちろん波動の「高い/低い」「強い/弱い」を完全に線引きして区分けするのは難しいです。

たとえば、声の大きなクレーマーは「波動は強い」ですが、本当は自分の感情をコントロールできない「精神的な弱さ」を抱えています。

また、スピリチュアルが好きだと言いながら、実際には「引き寄せでラクに稼ぎたい」といった物質的願望に囚われているだけの人は少なくない。

こうした場合、スピリチュアル好きだからといって「波動が高い」とは限らず、「波動が低い」場合もあり得るということです。

ですから、このマトリックスはあくまで一つの参考図であることを踏まえてください。

あなた自身は、この波動のマトリックスの中でどこに位置していると感じるでしょうか。

ぜひ一度、自分の状態を振り返ってみてください。

なぜスピリチュアル好きでも「波動の低い人」に同調してしまうのか?

さて、ここまで踏まえた上で「波動共鳴の法則」ついてお話しします。

大きなポイントは以下の通り。

  • 【原則】人は自分と「同程度の高さ」の「より強い波動」に共鳴しやすい
  • 「高い波動かつ弱い波動」の人(左上)は、「高い波動かつ強い波動」の人(右上)に共鳴しやすい
  • 「低い波動かつ弱い波動」の人(左下)は、「低い波動かつ強い波動」の人(右下)に共鳴しやすい
  • 「低い波動」の人(下側)は、「高い波動」の人(上側)に共鳴しにくい
  • 「高い波動」の人(上側)は、「低い波動」の人(下側)に共鳴しにくい

いくら相手が「波動の強い人」でも、自分と「波動の高さ」が合わなければ共鳴しにくい、ということを覚えておいてください。

例えばスピ系インフルエンサーの中には、「好きなことだけしてラクに生きよう」といった、耳触りの良いメッセージを発信している人がいます。

こういうことを言う人の多くは「波動が低くて強い波動の人」(右下)です。

この種のメッセージに共鳴する人は、波動が低くて弱い人(左下)です。

で、先ほど述べた通り左側の人は「多数派」なので、そうして共鳴する人の数が多くなれば、その発信者はインフルエンサーになれるわけですね。

私がよく言っている「スピ業界は言ったもん勝ち」「声のデカいヤツが有利」という構造がこれで説明できます。

逆に、「自分が好きかどうかは関係なく、それで儲かるかどうかも関係なく、自分が宇宙から与えられたであろう使命・天命に邁進しよう」というメッセージがあるとします。

これは「波動が高くて強い」右上のグループになります(私もこのグループを理想に掲げて情報発信をしています)。

ただ、そもそも怠けたい人、ラクして儲けたい人、つまり左下のグループの人とは「波動の高さが合わない」ので、共鳴しにくい。

「なんだそれ?寝言いってんじゃねーよ」「働いたら負け」とか言いそうですよね(笑)

ここまで説明すれば、ご理解いただけるのではないかと思います。

ただ、実際はここも単純化はできないです。

なぜなら、人間である限り、誰しも「欲望」「エゴ」を持っているからです。

「魂の使命を果たしたい」という高い理想を持っているような上側の人でも、人間である限りは低劣な欲望も持っています。

もちろん、私だって同じです。

そのため、「波動の高い人」でも油断すると「波動の低い人」の言動に引っかかってしまいます。

ぶっちゃけ、この地球界で高い波動を維持するのは結構大変なんですよ。

だって、右見ても左見ても、ネットやニュースを見ても、世の中は「波動の低いもの」であふれているからです。

過去のカウンセリングの中で、高額なスピリチュアル系のセミナー……100万円以上もするような占い師養成講座──に参加したものの、結局は何の実りも得られず後悔したという話を耳にしたことがあります。

その人たちは決して悪い人たちではありません。

むしろ真面目で、「自分の使命を果たしたい」という思いを持っていた人です。

でも、その一方で「生活の不安」もある。

「できれば稼ぎたい。せっかくリスクを取って自分で仕事をするなら、人並み以上に良い暮らしがしたい」

これは気持ちとしてはよくわかります。私も同じ立場ですからね。

けれども、不安の方がが優位になってしまうと、一時的に波動は低くなるので、そのときは「波動が低くて強い人」に共鳴しやすくなってしまいます。

これは注意しなきゃならんですね。

「波動が高くて強い」存在になるために必要な、たった一つのこと

逆に「波動が高くて強い存在」──たとえば偉大な宗教家や、真に高潔なヒーラーなど──に共鳴できれば、それは素晴らしい影響を与えてくれます。

ただ、これは難しいわけで、だから「修行が必要」なわけです。

低きに流されるの簡単で、高みに登っていくのはしんどい。

だからこそ、「使命感」というエンジンが必要不可欠なのです。

真摯にスピリチュアルを学び、実践しようとする人々が目指すべきは、「波動が高くて強い」存在です。

つまり、真の優しさとパワーを兼ね備えた人間になること。

そのためには、「性格はいいけど、声の小さい人」で終わったらあかんのです。

いくら波動が高くても弱ければ、結局は「波動が低くて強い」存在──つまり力はあるがエゴイスティックな人間──に巻き込まれてしまうでしょう。

過去の感染症騒ぎにおいても、波動は低いが「権威という強い波動」を振りかざす"自称専門家"に、「いい人」や「情報弱者」であるほど騙されたのです。

この自称専門家連中は、本当にめちゃくちゃ波動が重たかったのですよ。

パニックを利用してテレビに出てもっと有名になりたい欲望や、大企業からカネや研究費がもっとほしい欲望や、権力に媚を売って高い地位を得たい欲望に駆り立てられた「波動がクソ低い」連中なのです。

スピリチュアルな道を真摯に歩もうとするなら、同時に「現実と戦う意志」を持たねばなりません。

こんな連中にあなたの尊い意志、尊い人生を傷つけられてはならないのです。

ですから、もちろん性格のやさしい方もおられるでしょうが、ときには毅然とした態度も取れなければ、いざというときに守るべきものを守れない。

スピリチュアルは「現実逃避の手段」ではありません。

現実に正面から立ち向かっていくための「実践哲学」としようではありませんか。

真のスピリチュアルを目指すなら、ぜひ「大きな理想」を持ちましょう。

私たちが右上の「波動が高くて強い存在」に共鳴する、憧れる、惹かれるものがあるとするなら、それは同じものが私たちの内側にあるのです。

たとえ生身の人間としては、まだまだその高い領域に達していない状態であっても、魂の中にはその「種子」を宿している。

その種子の状態から、芽を出し花を咲かせるには――

ただ信ずるしかありません。

同じものが自分の内側にもあるのだと、ただ信ずるしかありません。

「念ずれば花ひらく」(坂村真民)

これは決して簡単ではないし、もちろん私も完全にできていませんが、ここで語っているような「魂の世界」を認識できる方であれば、それを信じて念ずる以外に道はありません。

そのためには、古今東西を問わず、右上の「波動が高くて強い人々」と魂の交流を心がけることです。

ご参考になれば幸いです。

追伸

ちなみに、私の情報発信があまり世間ウケしないのは、そもそも少数者である「右上」や「右上を求めている人」をターゲットにしているからです。

スピリチュアルビジネスで稼ぎたいなら、これは致命的でコスパ最低です(笑)

でも【真のスピリチュアル=マジスピ】という理念が自分の魂の中心なので、これは仕方がない。

現世的には不利でも、偉大なる先達は例外なくこの道を歩んだのだから、たとえ未熟でもやり続けるしかない、ということですね。

マジスピラジオ:脱・お花畑の「真のスピリチュアル」を追窮します
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