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第327回「目に見えない報酬」を受け取る勇気のある人が、結局は稼げる。

※ウェブサイト『マジスピ』には音声の文字起こし(読みやすく加筆修正済)があります。

■YouTubeではメモ、資料、スライドなどを映していますが、音声プラットフォームの「ながら聞き」でも十分ご理解いただけると思います。

※今回使った資料は以下からダウンロードできます
https://x.gd/aWUJ2

ウェブサイトでは最下部に音声プレーヤーがあります。倍速再生も可能ですし、YouTubeより通信量も少ないし、スマホを画面オフにしても聴けるので便利です。

■ご感想・ご質問は『アンケートフォーム』からどうぞ
https://x.gd/Mp7Lg

今回の要点と要約文

今回の要点

  • 自己犠牲型の人は自分を心から愛せないので、他人に尽くすことによって承認や愛情を得ようとする傾向がある。それでは豊かさが逃げていく。
  • 金銭や人望という「目に見える報酬」だけを基準にすると、苦労や困難を乗り越える力が出てこなくなってしまう。
  • 「目に見えない報酬」とは、信頼、スキル、忍耐力、知識、体験、気づき、人間としての成長など。
  • 「目に見えない報酬」を求め続けるには、真のスピリチュアルを深く学んで「目に見えない世界」への感性を養っていくこと。
今回の要約文

【「目に見えない報酬」を受け取る勇気のある人が、結局は稼げる】

仕事における「目に見える報酬」とは、「金銭」や「いいね」や「フォロワー数」のような数値化されたもの。

「目に見えない報酬」とは、信用、信頼、人脈、スキル、ノウハウ、忍耐力、実行力、そして充足感("自分は生き切った" という生命的幸福感)です。

「数の悪魔」が跋扈する現代において「目に見えない報酬」を信ずることは、「目に見えない価値」を見据える学びと勇気がなければなりません。

すぐあきらめてしまう人は、「目に見える報酬」だけを見てしまうんですね。

もう何人も見てきましたわ。

ハッキリ自覚しているかわかりませんが、そういう人はおそらく「欲深い」のだと思います。

ローリスクでハイリターンを得ようとしているアホかもしれないし、「あなたも簡単に成功できる」とかいうクソマーケティングに踊らされたのかもしれない。

そんな簡単にうまくいくかっちゅうねん。

簡単にうまくいっているように見えている人も、その水面下ではそれ相応の努力をしていますよ。

「真のスピリチュアル」を学ぶ価値というのは、「目に見えない報酬」を観る眼力を養うことです。

でも、「引き寄せ」は愚かなスピリチュアルの典型だからご注意。

本質とは、大昔から言われている通り「まず与える」ことしかない。

真実は全く逆であって、スピ業界ではナメたことを言う連中がたくさんいる。

こういう奴らはマジで波動(オーラ)が重たいので、耳を傾けちゃいけないですよ。

うまくいかないときに「目に見えない報酬」を見つめるのは、かなり勇気がいります。

だって、この根本は「自分を信ずる」ということだもん。

これだって簡単じゃないけど、それができる人が、長期的に見れば活躍する人材になっているわけです。

そのためには、普段から「自分は何のために生きているのか?」「宇宙は自分に何をさせようとしているのか?」ということをよくよく自問自答しないといけないんです。

そうやってまず自己確立しないと、「与える」なんてできないですよ。

その自己確立できないと、往々にして「自己犠牲」になってしまう。

自分がボロボロでストックもないのに、与えられるわけないでしょ。

けれど、いわゆる「いい人」は自分のことはケアしないで、他人をケアしようとする。

スピ系、セラピー系、心理系にはこういう「自己犠牲型ギバー」が少なくない。

「いい人」で「やさしい」んだけど、仕事にするのは厳しいでしょうね。

だって、世の中には強欲なテイカー(奪う人)が結構いますからね。

サラリーマン時代、某百貨店の試食コーナーで実演販売した体験があるんですけど、意地汚い野郎は試食をするだけして、結局買っていかなかった。

自己確立してないと、こんなのとうまく線引きして距離感を保つことはできないですよ。

与えるには、「目に見えない報酬」をしっかり見据えながら、スキルを磨いていくこと。

価値あるものを提供したいなら、時間がかかるのは当然のこと。

歴史上の偉大な人物、そして現代で長期的に活躍している「他者志向型ギバー」は、例外なくこのパターンです。

彼らは「目に見えない報酬」を、深く見つめている。

自分がどれだけ多くの人に支えられてきたのか、深く自覚している。

そして、根源的には「生を享けたことそのものに、無条件の感謝」を抱いている。

その根源を見据える力を養うのが、真のスピリチュアルです。

金運、仕事運、恋愛運、健康運・・・それはあくまで「圧倒的なギバー」として生きようと理想を抱き、現実との悪戦苦闘をあきらめず続けた結果として得た「目に見える報酬」に過ぎないんです。

要点・要約文を読んで、あとは動画でご覧になりたければ以下からどうぞ。


以下からは文字起こし全文です(さらに読みやすく加筆修正済)

頑張っているのに報われない人の「隠れた心理」とは?

前回の続きとして、ギバー(与える人)、テイカー(奪う人)、マッチャー(損得のバランスを取る人)という話を、よりスピリチュアル的に深めていきます。

アダム グラント (著), 楠木 建 (監訳) 三笠書房 2014/1/10

この本の紹介ではありますが、今回はこの内容を通じて私が考えたことが中心になります。

今回のタイトルは、

「〈目に見えない報酬〉を深く見つめることが、真の成功をもたらす」

とても大切な話です。

〈目に見えない報酬〉を見つめられるか否かで、人生がまるで変わると言っても過言ではありません。

それだけ簡単なことではないので、今回の内容が深く考えるきっかけになればいいなと思っています。

ギバー、テイカー、マッチャーについてはYouTube(Podcast)ではざっくり復習しましたが、文字起こしをお読みの方は、ぜひ前回をチェックしてください。

ギバー、テイカー、マッチャーの3種類のタイプの中で、最も成功するものはギバーであり、最も失敗するものもギバーでしたね。

最も成功するのは「他者志向型ギバー」であり、最も失敗するのは「自己犠牲型ギバー」でした。

前者は自分の取り分も考える(ただし他者に与えるのが先)が、後者は自分は受け取らず(受け取れず)相手に与えすぎてしまう。

スピ系やセラピー系がお好きな方、またはそれを仕事にする方は比較的「自己犠牲タイプ」がいるので、もし心当たりがあるような気をつけなければいけません。

そうでないと、たとえ人のためになることをしていても「受け取れない」から損なんです。

過去に実際にご相談いただいた事例をシェアします。

ここではセラピストの卵・Aさんとします。

Aさんは独立起業を目指して勉強中です。

Aさんは独立へのステップとして、無料のお試しセラピーを行っていました。

そこでご感想をいただいて改善に役立てたり、気に入ってもらったら次は有料になったりという狙いがあります。

ところがこのAさん、無料モニター募集中に「強烈なテイカー(奪う人)」と出会ってしまい、心身ともにボロボロになったという話を聞きました。

なんと、3日間寝込んでしまったようです。

このAさんはセラピストを目指すぐらいだからやさしい方ではあるのですが、逆に人との距離感を取るのは苦手なんですね。

ついつい「寄り添ってしまう」わけです。

ただ、世の中には「強烈なテイカー」がいるんですよ。

奪うものはお金だけではなく、時間やエネルギーの場合もあります。

これをスピ系ではよく「エネルギー泥棒」とか「エネルギーヴァンパイア(吸血鬼)」とか言われます。

本当に意地が悪いテイカーもいれば、心の余裕のなさからテイカーになってしまう人もいます。

もうおわかりの通り、Aさんは典型的な「自己犠牲型ギバー」です。

困っている人が目の前でいると、手を差し伸べずにはいられない。

それで所定の1時間が、2時間になり3時間になってしまう。

そのあと有料のお客さんになってもらえたらまだ良いのですが、テイカーはそういうことはしません。

心理学で言う「返報性の原理」(与えたら与え返してくれる心理)はここでは通用しません。

始めから「奪う」つもりなんですから。

こういうテイカーのオーラというのは、ベターッと相手に覆いかぶさるような感じだったり、相手のオーラに絡みつくフックのような感じになっているんです。

そういうとき、これは先週分を復習していただきたいのですが、「他者志向型ギバー」はここでマッチャー(損得のバランスを取る人)に変身し、テイカーとしっかり境界線を引きます。

わかりやすく言えば、「取引」をするわけですね。

例えば「所定の1時間を超えるものは料金がかかりますよ」と最初からしっかり約束することです。

ま、「自己犠牲型」であるほどこれができないんですが……

先ほどのAさんが惜しみなく与えてしまうのは、まず自己犠牲型ギバーの傾向が強いことがあります。

そして、実は隠れた心理としては、

「2時間も3時間も与えれば、あなたは私のサービスをさすがに買ってくれますよね?」

という、「言葉にならない取引」のようなものが裏側にあるわけですね。

もっと言うと、

「人に好かれたい」

「人から認められたい」

「人の愛情が欲しい」

という「承認欲求の渇望感」がある。

さらに言うと、

「私は自分のことを愛せないので、代わりにあなたが私を愛してもらっていいですか?」

という心理が潜んでいる。

ですから、

自己犠牲型ギバーというのは、実は「隠れテイカー」である可能性が高いんですよ。

自分は「隠れテイカー」であり、相手は「露骨テイカー」である。

タイプは違うけど、お互いが「テイカー」である。

だから波長が合ってしまい、その結果、このAさんはボロボロになってしまう。

Aさんのようなタイプの人は、自己犠牲型を変えない限り、独立起業は難しい。

ただ、セラピストを志すということは「自己犠牲」的な部分は割と持っているわけです。

それはそれで良い資質なので、それを否定することなく「他者志向」的な部分を育てていかないといけないんですね。

これ、今回はセラピストを例にして話していますけど、恋愛でもそうですよ。

ダメンズ(イケてない男)とばかり恋愛する女性っていますよね。

これも構造的には同じです。

愛されたい、好かれたい、という気持ちが強すぎる(承認欲求の欠如)ため、無意識に相手に尽くしすぎてしまう。

これもさっき述べた通り、

「私は自分のことを愛せないので、代わりにあなたが私を愛してもらっていいですか?」

ということを無意識のうちに言っているわけです。

でも「ダメンズ」というのは(見た目はカッコいいかもしれないけど)たいてい自己中心的なテイカー。

というわけで、ボロボロになるのがお決まりのパターン。

でも、ここで話したようなことは「自己犠牲型」の人は当たり前の習慣になってしまっているので、なかなか気づけない。

本当にボロボロになってから、「なんか違う……」「もしかして、私は間違ってる?」と初めて自問自答する人もいます。

同じ「与える」という良さげな行いでも、やり方を間違えると不幸にしかならないんですね。

だったら、まだマッチャーの方がマシなんです。

(ただしマッチャーは大きく失敗もしないけれど、成功もしません)

偉大な成功者は、金儲け以外の価値もしっかり引き寄せている

前回言い足りなかったことを補足したので前置きが長くなりました。

ここから本題です。

「自己犠牲型ギバー」から「他者志向型ギバー」に成長するには、自分の取り分もしっかり考えること。

しかし、自分の取り分が最優先になるとテイカー(奪う人)になるので、まず相手に大きくギブできるように設計しなければならない。

この根底には「自分、あるいは自分の運命を愛するということ」があります。

そのためには、今回のメインキーワードである「目に見えない報酬」をちゃんと見据えなければなりません。

古今東西の偉人は、例外なく「他者志向型ギバー」です。

「名経営者」と言われている人たちも、もちろん「他者志向型ギバー」です。

しかもこの規模感が圧倒的なんですね。

そういう方は、現実的な苦労も圧倒的に大きい。

世のため人のために圧倒的な価値を与えようとするわけですから、やっぱり苦労や困難は絶えないですよ。

挑戦が多いぶん、挫折や敗北も数多くあります。

裏切りもあるでしょうね。

その上、与えた分だけの見返りがないことも多い。

つまり「目先の金銭的報酬」だけを考えれば、取り分は少ない。

古今東西の偉人の伝記などを読めば、特に前半生は苦労や困難の連続であることが大半です。

だから、私たち凡人はそういう人を尊敬はしても、自分は同じような実践がなかなかできない。

目先の利益を求めるテイカーはもちろんすぐ諦めるし、マッチャーもコスパが悪い(得より損が大きい)と思って諦めてしまう。

ここを乗り越えるには、さっき言った「目に見えない報酬」というのをしっかり見つめる必要があるわけです。

一生懸命に仕事に取り組む「目に見えない報酬」とは

  • 信頼、信用、評判
  • 人脈、ネットワーク
  • 仕事のスキル
  • 成功・失敗のパターン認識
  • 実行力、忍耐力、決断力
  • 理想やビジョンの拡大・深化
  • 気づき、人間としての成長
  • 充実感(生命的幸福感)

最後の「充実感」は、「今日も一日生ききった」という充足感。

これが「目に見えない報酬」の中で最も深いものでしょう。

「困難に挑戦して、格闘すること」は、生命的な充実感をもたらします。

いろんな学びや気づきも「目に見えない報酬」です。

さっき述べたセラピストの卵Aさんも、ボロボロになって寝込む中で、「自分は自己犠牲で生きてしまっていた……」「もっと自分を大事にしなければならないんだ……」ということに気づけば、これは立派な報酬です。

そうやって、だんだん自己犠牲から他者志向へとシフトしていけるようになるわけですね。

これらの「目に見えない報酬」をしっかり見据えれば、金銭的報酬以外のものが見えてきます。

かといって、金銭的報酬がゼロでいいと言っているわけじゃないですよ。

それは今まで述べてきた「自己犠牲」そのものだからです。

大切なのは「目に見える報酬」だけに固執せず、多層的に物事を観ていくということです。

そうすれば、後でも述べますが「目に見える報酬」も自然についてくるようになるということです。

安心してください、「禁欲しろ」という話では全くありませんので(笑)

あまり聞き慣れない言葉だと思いますが、「宇宙の貸借対照表」というのがあります。

つまり、「エネルギー的な貸し借りは、必ずバランスしている」ということを覚えておいてください。

これは「エネルギー的には、やった分だけ報われる」ということです。

ただし、「目に見えない報酬」を見据える目がなければ、それを理解することはできません。

先ほども述べた通り、「目に見える報酬」だけを見れば、人は必ず不平不満に陥ります。

(しつこいですが、かといって金銭的報酬はゼロでいいという「やりがい詐欺」のブラック企業みたいなことを言いたいんじゃありませんよ)

ここでだんだんスピリチュアルになっていきますが、「目に見えない報酬」というのは、「あの世の次元」まで視野に入ってきます。

たとえこの世的には目に見える報酬が少なかったとしても、それによって「魂としての成熟」が得られたとするなら、それはいわゆる「来世」で報われるということかもしれません。

逆から言えば、この世における幸福も不幸も、その多くはいわゆる「過去世」に由来しているという考え方もありますね。

スピリチュアルに関心があるなら、こういう知識はおありでしょう。

昔の言葉では「福徳一致」と言うんですが、「徳を高めること」と「経済的な幸福」は一致するという考え方があります。

ただし「ここにもタイムラグがある」ということを抑えておいてください。

さっきも述べましたが、前半生が波乱万丈な人物は、後半生で落ち着くパターンが多いですね。

これもタイムラグです。

なので、いわば若い頃の「修行時代」というのは、特に「目に見えない報酬」を求めなければなりません。

そうでないと、自分の運命を呪ったり社会を恨んだりしてしまいますから。

余談ですが、ある程度の大人になってようやく「若い頃の苦労は買ってでもしろ」という言葉の意味を理解します。

若いうちに苦労を買っておけば、後で高額でいくらでも売れる……と気づいたときは、もう若くないのですけど。

それはともかく、

「目に見えない報酬」を本当に見据えることができるほど、「宇宙の貸し借りのバランスには一切の狂いがない」ということにより気づけるようになっていきます。

 

もし「宇宙は不公平じゃないか!」と不満があるとしたら、それは必ずエゴの目線で「目に見える報酬」が中心になっていると断言します。

自己犠牲型の人が「どれだけやっても報われない……」と嘆いているなら、それは「受け取る」ことを密かに拒否している可能性が高い。

そして、そこには「悲劇のヒロイン」を演じること、言い換えれば「苦労自慢」に "暗い快楽" を感じているのかもしれません。

そうすると、遅かれ早かれ心のエネルギーが枯渇していくので、そういう痛みを通して気づくしかないですね。

「幸の薄そうな女性」が好きな人もいるけど、わざわざ積極的にそうなる必要はないですよ。

宇宙から多くのものを受け取る決意をするほど、どんどん豊かになれる

難しいのは「無理してはいけない」ということです。

前回の配信を視聴された若い方から、「私も他者志向ギバーになれるよう頑張ります!」というご感想をいただいたんですね。

ただ、この方は過去に何度かカウンセリングを受けた方なので「自己犠牲の傾向がある」のは知ってました。

こういう記事を自己犠牲傾向の強い人が読むと、自己犠牲的な傾向を残したままギバーの道を行こうとしがちです。

ちょっと待てい。

確かに与える生き方、他者志向型ギバーは立派な道だけど、まずは「自己確立」しないとダメですよ。

ここでの自己確立とは、「自己犠牲から卒業すること」です。

自分を大切にしないで人に与えることはできないって、聞いたら当たり前のこと。

そりゃ自分を大切にしすぎるとエゴイズム(テイカー)に陥るけど、大切にしなさすぎるのもエゴイズムなんですよ。

傲慢なテイカーになるのはもちろんエゴイズムだし、「自己犠牲型ギバー ≒ 隠れテイカー」として自分をボロボロにさせるのもドM的なエゴイズムなんです。

「ワタシかわいそうアピール」したって、たぶんモテないと思うよ。

ここを超えていくには、やはり「目に見えない報酬」を見つめる力を養っていかなければなりません。

そのために、このウェブサイトではずっと「真のスピリチュアル」(マジスピ)をテーマに語り続けているわけです。

「目に見えない報酬」を得るには、自分の人生の目的、何に命を使うのか(使命)を定めなければなりません。

これは決して簡単じゃないけど、これを定めない限り、必ず「目に見える報酬」に魂を奪われていきます。

それだけ金銭や地位や名誉、現代だと「いいね」や「フォロワー数」は魅惑的なんです。

人生の目的や使命、天命と言われるようなものは、必ず「我と神」「自己と宇宙」との関係性です。

そこで思い起こしていただきたいのは、

「究極的に、この大宇宙は世界最高のギバーである」ということ。

これに気づけるかどうか。

このいのちは、大宇宙からギブされたもの。

ギブされる資格など本当にあるのかわからないのに、なぜかプレゼントしてもらった。

生きていることそのものが、本当は奇跡なのかもしれない。

スピリチュアルの根源とは、常に「我と神」「自己と宇宙」との関係性です。

もしいのちをギブされたことに「理由」があるとしたら、それは何なのか?

自分に与えられた能力、才能、環境などは、それを起点に何を実現せよということなのか?

これは「目に見えない報酬」の中でも特に大きなものです。

それを忍耐強く問い続けることによって、「目に見えない報酬」への感度を高めることができます。

その過程において、ちょっと前までシリーズで解説していた『波動の法則』の言葉で言うと、目に見えない報酬に気づけずに過ごしてきたことへの【お詫び】。

そして、すでに多くのものを与えられていたことに気づけたことへの【感謝】。

『波動の法則』では【お詫びと感謝】はセットでした。

これらはすべて「目に見えない報酬」に向けて発振されます。

それが深まっていくほど、私たちの波動(オーラ)はだんだん浄化されていく。

そうしているうちに、「自己犠牲型ギバー」とは "卑屈で自己尊厳に欠けた生き方" だと気づけるようになってきます。

逆に自己犠牲型ギバーから奪うテイカーの立場になってみても、「目に見えない報酬」という観点からはマイナスなんです。

悪銭身につかず、奪ったものは自分の血肉にはなり得ませんから。

なので本当にギブしようと思うならしっかり自己確立して、自分の与えるものをしっかり受け取ってくれる相手を選ばないといけない。

自己確立をしたとき、あなたが本当に与えるべき相手が現れるんです。

これこそまさに『波動の法則』ですね。

そうして「目に見えない報酬」をしっかり見据えて、忍耐強く努力と工夫を重ねていけば、タイムラグはあっても「目に見える報酬」もリターンとして得られるようになります。

私が多くのフォロワーがいるわけでもなく、全くの無名で10年以上この仕事を続けられているのは、最初から「目に見えない報酬」が大切だと心得て生きてきたのが一因としてあると思います。

その上で、もし「目に見える報酬」がついてこなかったとしたら、結局のところ本当に人に喜ばれるギブをしていなかったということでしょう。

きっと「独りよがりのギバー」になっているのだと思いますが、そこもまた「目に見えない報酬」をさらに見つめることができれば、そのうち乗り越えられるはずです。

スピリチュアルの地上での実践とは、「目に見えない報酬」を見据えながら、自分の今の仕事や役割に取り組んでいくことを、決して忘れないでください。

「目に見える報酬」は、単なる結果に過ぎません。

本当に "引き寄せる" べきなのは、断然「目に見えない」報酬なんです。

私は「目に見える報酬」の引き寄せには批判的ですが、「目に見えない報酬」はバンバン引き寄せて結構です。

改めて、今回の要点

  • 自己犠牲型の人は自分を心から愛せないので、他人に尽くすことによって承認や愛情を得ようとする傾向がある。それでは豊かさが逃げていく。
  • 金銭や人望という「目に見える報酬」だけを基準にすると、苦労や困難を乗り越える力が出てこなくなってしまう。
  • 「目に見えない報酬」とは、信頼、スキル、忍耐力、知識、体験、気づき、人間としての成長など。
  • 「目に見えない報酬」を求め続けるには、真のスピリチュアルを深く学んで「目に見えない世界」への感性を養っていくこと。

なお、YouTube(Podcast)は今回の文字起こし編集でカットした部分もあります。

今回は「自然に与えられるギブ・アンド・ギブンの生き方」というとても大切なことは、文字起こしではカットしています。

なのでこちらも聞いていただけると、より理解が深まります。

※この下に「音声プレーヤー」があります。倍速再生も可能ですし、YouTubeより通信量も少ないし、スマホを画面オフにしても聴けるので便利です。

マジスピラジオ:脱・お花畑の「真のスピリチュアル」を追窮します
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第327回「目に見えない報酬」を受け取る勇気のある人が、結局は稼げる。
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