こんにちは。
波動カウンセラーの林 昭裕です。
前回のブログは
「信じているスピリチュアルはウソだった? と疑うときに考えたいこと」
というタイトルのエントリーでした。
スピリチュアルに "ハマる" 人の中には、前回もお伝えした通り、
〈考えない・疑わない・調べない〉
というタイプが少なくないんです。
いま思い出したのが、「考えるな、感じろ」という有名なフレーズ。
これはもともとブルース・リーの映画でのセリフなのはよく知られていますね。
武道の稽古中に放ったセリフなので、おそらくは「考えなくても動けるようになるくらい『心・技・体』を統一させ、対戦相手に付け入るスキを与えない』という感じの意味だと思われます。
もちろん武道の場合なら的を得たアドバイスでしょうが、これがスピリチュアル業界になると、「考えるな、感じろ」は逆に洗脳につながりかねないヤバい感じが出てきます。
ただし、霊性(スピリチュアリティ)を深めていくにつれ、人間の心の中には考えること(マインド)の及ばない「静かな世界」が在ることに気づくはず。
その世界においては「考えるな」と命令形で言われるまでもなく、思考活動はおのずから薄れて消えてゆくようです。
なので、本来はスピリチュアルな世界でも「考えるな、感じろ」というアドバイスは、やや語弊はあるものの、それなりに的を得たものなんですよね。
でも、残念ながらスピリチュアル業界に多くの存在する「スピリチュアルっぽいもの」に対しては、やはり
「よーく考えろ、その上で感じろ」
とアドバイスした方が間違いが少ないかなと思いますよ。
さて、今回はそういったスピリチュアルなあれこれを、人々がどのように判断しているかについて、ひとつ考えを述べていくことにしましょう。
目次
ガチの「ホンモノの先生」は、決して表に出てこない
昔からずっと、スピリチュアル系の情報でよく出てくるテーマは
「この先生はホンモノで、あの先生はニセモノだ!」
と評価するコンテンツですね。
霊能者、占い師、宗教家、スピリチュアル系カウンセラーなどを評価するページは、今でも検索すればたくさん出てきます。
いま、試しに検索してみましたけど、いやー出るわ出るわ。
だいぶ前にいくつかチェックしたことがあるので、個々のページは開かずに検索結果だけ眺めています・・・っていうか、後で理由を述べますけど、あまり中身まで見たくないんですよ(汗)
というのも、結論から言っておくと、そういった「この先生は信じられる! or 信じられない!」を指摘しているページの中で、本当に信頼できそうなものは【ほぼ無い】と感じているからなんです。
例えば、そのページの中には占い団体の宣伝みたいに、
「超絶的な霊能力で口コミ殺到! 鑑定の予約まで半年かかる知る人ぞ知る●●先生! 的中率98パーセントの驚異的な結果に、感動の嵐!リピート必至!!」
と、そのうち「全米が泣く」んじゃないかと思うほどスゴい先生が、「ホンモノの先生」として紹介されているわけですね。
ところがですよ・・・私が実際にその先生の波動(オーラ)を観ると、
あっ・・・(察し)
となるわけです。
本当に驚異的な力を持つ人物であれば、間違いなく検索結果には出てこない。
ちょうど「優良かつ安全な金融商品」が、一握りの富裕層の中でしか流通しないのと同じです。
私はときどき経営者の方や投資に関心の強い方から
「投資案件の波動(エネルギー)」
のチェックをお願いされることがあります。
その案件が「ハイリスク・ハイリターンなヤバい感じのエネルギーであるかどうか」をチェックするわけです。
そうすると、これは「スゴい儲かるよ!」と宣伝されているもので本当に良さげなものは、実に少ない。
ま、そりゃそうですわな(ご相談者さんもなんとなくわかっているけど、念のための確認でご相談されるわけ)。
けれどもわれわれ庶民(の一部)は、投資に少し詳しい専門家から「ここだけでしか紹介できないスゴい金融商品があるよ!」とオーバートークを聞かされ、実はリスクの高いものをまんまと買わされるわけですな。
私も過去、信頼している人から優良っぽい投資商品を紹介され、「この人が言うんであれば・・・」と買いかけたことがあります(波動がかなり重たかったので結局パスしましたが)。
話を戻して、
現に「ホンモノの先生」として検索結果の上位に出てくるページを作っているのは、占い会社やそれに近い団体であることがあります。
または「口コミサイト」に見せかけて、実はこれも占い系の組織が絡んでいることがあるんですよ。
そういった意味でも、ネット上の「ホンモノ/ニセモノ情報」ってあまり信頼できないんです。
どうやら「インターネット界の神」であらせられるグーグル先生でも、スピリチュアル系のホンモノとニセモノを峻別することは、まだお出来にならないようで。
ホンモノ・ニセモノに分ける根拠や基準の曖昧さ
中にはスピリチュアル系ブロガーや専門家と称する方が「こんな先生はホンモノ!」「こんな先生はニセモノ!」と言っているページもあります。
ただ、これも同様に実際に「この人物は素晴らしい!」と称賛している先生の波動(オーラ)がやっぱり
あっ・・・(以下略)
であることは決して少なくないんです。
こういうとき、私はいつも
・そもそも、その人が定義する「ホンモノとニセモノとの境目」とは何なのか?
という素朴な疑問が沸き起こってきます。
・・・おそらく、これを明確に答えられる人はあまりいないはずです。
もし仮にいたとしても、それはその人自身の主観、物の見方の範囲を出ないでしょう。
もちろん、例えば
・カネに汚い
・鑑定がいい加減
・態度が横柄
・非常識
・相談者に怖れを植え付ける言動
など、「人間的にアウト」だと判断できる基準であれば、割と明確ですよね。
それは私も否定しないし、これは私自身が仕事で心がけていることです(マジで非常識でブッ飛んだセンセーはいるので、私は10年ほど営業サラリーマンやっててホンマに良かったとしみじみ思います)。
けれども、中にはある先生のことを「本当に信頼できるホンモノの先生だ!」と称賛する人もいれば、一方で「こんなヤツはマジでサイテーなニセモノだ!」とディスる人もいます。
評価がけっこう分かれる場合があるんですよね。
たとえ100人中95人という大半が「ニセモノ判定」する先生でも、残りの5人は「ホンモノだと信じて疑わない」場合だってあるんですよ。
さあ、この場合「ホンモノとニセモノとの境目」はどこにあるんでしょうか?
・・・もうお分かりと思いますけど
「人によって違う」
としか言いようがないんです。
占いで「恋愛の相性バツグン」の鑑定後、別れてしまうカップルの多さ
私が占い会社に所属していたときのエピソード。
占いへの相談の大半が「恋愛」なのはご存知かもしれません。
その恋愛相談の中でときどき出てくるのが、
「ワタシと彼/彼女との相性を見てほしい」
というやつですね。
ご相談者の大半は「彼/彼女との相性は良いものであってほしい」と願っているはずです(不仲の場合は逆もあり得るけど)。
そこで、ある占い師の先生はタロットや占星術などを使って鑑定をします。
で、多くの占い師は相談者の願いに合わせて「喜んでもらえる結果」を言いがちなので、たとえ引いたカードの出方が微妙な場合でも、トークスキルによって
「相性は悪くないけど、●●に注意すれば、もっと良くなりますよ (-ω☆)キラリン」
と "前向きに" 鑑定することが少なくないはずです。
そう言われたら、相談者側は決して悪い気はしませんな(きっとリピート客になるかもよ!)。
それどころか、もしそのときの鑑定結果がドンピシャで当たっていたとしたら、
「おぉ!この先生マジでスゲーッ!」
となって、一気に【ホンモノ認定】されることでしょう。
その一方、
「占いで相性バツグンと言われた後、あえなく別れや離婚に至ったカップルを何組も知っている」
そんな「人生の真実」を見据えていて、目先の売上やリピート率をあまり気にしないアホなセンセーであれば、もちろん相性を観ることはあるかもしれないけど、断定的に「いやーこりゃスゴイねぇ!めっちゃ相性ええやん!」と言うことはないでしょう。
まぁ・・・私のことなんですけど(笑)
占い会社にいたときからこんな調子でした。。。
一応は男女それぞれの波動(オーラ)も観るし、実は二人合わせた「カップルの波動」というのもあるので、それを観ることで見当がつくところがあるにはあるんです。
しかし、決してそれがすべてではないんですよ(←セルフ営業妨害?)。
「相性よりもはるかに大事なのは、自分と異なっているだろう相手の価値観を、どこまで受け入れることができるか?」
ということだと私は考えています。
そして、そのためにはまず「己を知る努力」も必要となってくる。
ただし、ここまで深堀りしていくと、もはや占いじゃなくなるんですけどね・・・(汗)
相手の価値観を許容できない、または「相手を許容できない自分の心中の囚われ」をクリアにできないから、たとえ占いで「相性バツグン」と鑑定されても、その後別れるカップルが決して少なくないんです。
逆に言えば、たとえ占いで「相性が悪い」と言われたって、ずーっと続くカップルも存在するんですよ。
そういう「人生の真実」を私が踏まえて対応していても、もしご相談者側が
「とにかくワタシと相手との相性を知りたくて仕方がない(それだけ今後の展開が不安で、先生から「相性が良い」と言い当てられたいニーズを持っている)」
という方であれば、私みたいなやり方じゃきっと不満足でしょうね。
「いや、もちろん相手の価値観を受け入れるのが大事なのはわかるんだけど、いま知りたいのはそーゆーことじゃねーんだよ!」
といった感じで不満を持つかもしれません。
場合によっては、「あの先生は満足な鑑定をしてくれない」ということで【ニセモノ認定】されるかもしれない。
「たとえ表面的であっても何らかの答えを言ってくれる」のが占いだとすれば、そりゃ私みたいな人間は合わんでしょうな(だから毎回冒頭で必ず私のスタンスを伝えて、理解していただいてから進めていました)。
でも、ご相談者さんの中には「恋愛相手の価値観との食い違いによる悩み」を打ち明けてくださって、そこから話がどんどん深くなり、気がつけば「親子関係」にまで話が発展してゆくこともあるんです。
「まさか占いでここまで語るとは思わなかった・・・けれども、根本的な部分が整理されたみたいですごく良かったです」と言ってくださる方も過去におられました。
もしかしたら、私は「ニセモノ/ホンモノ」という区分けはハッキリ言って好きではないけれど、「あの先生はホンモノだ」と思ってくださっている方もおられるかもしれませんね。
結局、何が言いたいかというと、
「ホンモノとかニセモノとかを決める基準というのは、その人の価値観やニーズによって、いくらでも変わる」
ということなんです。
当たり前っちゃ当たり前かな。
もちろん先ほど述べた「人間として即アウト」的な言動があれば論外ですよ。
けれどもそうでなければ、結局は「人それぞれ」なんです。
だから、ネット上で「この先生はホンモノ!この先生はニセモノ!」と単純に区分けする記事の大半に、私は全く共感できない。
「意見を言うのはアンタの自由やけど、さもそれを『絶対的な答え』であるかのように言うなっちゅうねん・・・」
というのが正直な気持ちですな。
ただ、先ほども言った通り、背後に組織や団体が絡んでいるとすれば、そうやって断定的に言うのは理解できます。
なので、逆から言えば断定的にモノを言っているようなコンテンツは、よほどの確信とその理由が明確にあれば別として、普通は注意深く観た方がいいってことです。
「出したものが還ってくる」波動の法則
なお、ここまで読んで、こういったツッコミを思いついた人がいるかもしれません。
「じゃあ、アンタが人の波動(オーラ)を観るとかいうヤツだって、それこそアンタの主観や価値観じゃないの?」
とね。
これは、ゴマカさずに答えると、おっしゃる通りです。
あくまで「波動を観る」というのは、私の独特な感じ方であるので、そこには私の「価値観のフィルター」や「能力による制限」が絡んでくる。
このことを私はいつも肝に銘じ、できるだけ公平に物事を観ること、そのために自分の能力なり人格なりを成長させることを、怠るべきではない。
たとえ競合のライバルであっても、素晴らしい波動の人は「この人、めっちゃええ感じですやん!」と言える公平さを持てるよう、己の中の劣等感や無価値感などを癒し続けていく必要があるんです。
その上で、これまで本当に多くの人の波動を「お名前だけで」「たとえ面識がなくとも」観てきて、それである程度の信憑性を自分自身で確認できているからこそ、この変わった仕事が成り立っているわけです。
「人やモノの波動を観る」という仕事では、
「この人は信用できますか?」
というご相談は、恋愛相手でもビジネスの相手(取引先や人事採用)でも、今回のような「スピ系の先生」においても、少なくありません。
それだけ人は「見た目だけで人を判断すること」が難しいわけです。
なので、そういうお困り事を解決するのが、私の仕事の一つとなっているんですね。
なんか最後は宣伝みたいになってすみません。
ただ、今回の記事のような「何かを評価する・批判する」という営みは、必ず回り回って自分自身に問われる。
まさにスピリチュアルの法則である、
「出したものは、いつか必ず、還ってくる」
ということ。
なので、以上の通り回答した次第です。
さて、今回のようなホンモノやニセモノを決める基準は外側でなく自分の中にあるとすれば、やはり自分にとって何が大切なのか日頃から考えておく必要があります。
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