お名前だけで人やモノのオーラ(波動)がわかる、波動カウンセラーの林 昭裕です(「詳しい自己紹介はこちら」)。
【マジスピ】(真のスピリチュアル・脱お花畑スピリチュアル)をテーマに情報発信しています。
前回は【引き寄せたいならまず手放せ!】をテーマに、「断捨離」や「ミニマリズム」について取り上げました。
今回はこの続きで、断捨離やミニマリズムの根源にあるであろう
「死の思想」
について考えてみます。
日常レベルで整理整頓がしっかりできたり少ないモノで過ごせたりできたら、さぞ快適でしょう。
そこまでできている人はなかなかいないので、それだけでも十分だと思います。
ただ、当ブログの根本テーマはマジスピ(真のスピリチュアル)なので、もう少し踏み込むことにします。
私は前回のブログから引き続き、ミニマリズムや断捨離の本を数冊読み、フリマサイトを通じて不用品をたくさん売りさばいています。
ちょうどこの文章を作成しているときも、もう使っていない大きめのカバンが売れました(^^)
ついつい深く考えてしまうクセがあるので、ミニマリズムや断捨離を実践しながら
「これっていったい何なんだろう?この根本には何があるんだろう?」
と、なかなかめんどくさいことを考えてしまいます。
そこで「断捨離」で有名な「やましたひでこさん」の本をはじめ、それに影響を受けたであろう他の人の本も何冊かパラパラ目を通しました。
(あ、別に「ときめき(←人生がときめく片づけの魔法)」は求めてないので「こんまりさん」は読んでません(笑)昔読んだ記憶はありますけど)
ただ、失礼だけど、個人的にはあまり面白くないんですね・・・
もちろん一般向けの「生活術」や「生産性向上のノウハウ」としては参考になるのですが、自分みたいなオタクには物足りない。
そもそも確か「断捨離」の根っこには、やましたひでこさんがかつて学んだ「沖ヨガ」というガチの修行系ヨガの思想があるはず。
私は沖ヨガの創始者・沖正弘先生の絶版の書籍を数冊持っていますが、いまパラパラ読み返しみると、そこには深い思想・哲学があるわけです。
そこで自分なりにミニマリズムや断捨離の根本にあるものを考えたところ、それは
「死」
であることに気づきました。
死を見つめることはスピリチュアルの根幹であり、その具体的実践の一つが断捨離やミニマリズムだと捉えれば、より深い意義を持って取り組めるでしょう。
「死」には、実は「断」「捨」「離」の3つすべてが含まれています。
「断つ」根源にあるのは、肉体的生命。
「捨てる」根源にあるのは、この世への未練や執着。
「離す」根源にあるのは、名誉や金銭などの欲望。
マジスピ(真のスピリチュアル)における眼目が「魂の成長」だとすると、それは私たちが「断つ」「捨てる」「離す」をするほど成就できる、というわけですね。
ただ、普通の意味での成長とは「加える」「得る」「増やす」で測られます。
経済成長や売上目標の達成なんてまさにそれ。
これは一般的な理解ではありますが、この膨張と肥大化の果てに起こっているのが、現在の環境問題や紛争やテロやパンデミックなわけです。
パンデミックにしても「断つ」「離す」つまり余計なものを肉体に入れないことや毒素をデトックスすることなどの発想ではなく、薬剤を肉体の中に「加える」「得る」というやり方一辺倒です。
(ロックダウンは「離す」のやり過ぎでしたけど)
そう、みんな大好き?「引き寄せ」にしても、いつも悪口言って申し訳ないけど、これとて「加える」「得る」「増やす」という従来のやり方であって、本当はスピリチュアルではない。
魂的なものとは、この世的な「プラスの価値観」とは真逆の「断つ」「捨てる」「離す」のどれかになります。
「引き寄せ」はこの世の利得を相手とした物質的なプラス思想であり、「断捨離」とは宇宙を相手とした絶対的なマイナス思想なのです。
その断捨離のステップとしてあるのはまず「所有から開放」ですが、さらにその先にあるのは「魂の浄化」です。
「魂の浄化」と言われてもちょっと難しいですが、わかりやすく言うとインスピレーション(霊感・直感)が出てくるということ。
先日、世界的なハイブランドで有名な「リック・オウエンス」のリック本人の動画をたまたま視聴したのですが、彼の宗教性を感じるミニマリズムに関心しました。
一流のデザイナーをメディア越しに何人か見ていて共通すると感じるのは、どの人も細やかで洗練されたデザインを数多く出しているにも関わらず、それとは対照的に本人自身はミニマルなんですね。
年2回の「ユニクロU」のコラボで有名なルメール(元エルメスのアーティスティック・ディレクター)も、何枚かの写真からずいぶんミニマルな印象を受けます。
彼らのインスピレーションは徹底的なミニマリズムから生まれてくるのだろうと思います。
もちろん私は彼らには到底及びませんけれども、最近は断捨離やミニマリズムを実践しているうちに、心身ともに軽くなって頭もスッキリしてきたような感じがしますね。
ただ「心身が軽くなる」のはまだプロセスであって、本来はその軽くなった心身によってどう生きるか、どう死ぬかに向かわない限り、本来のミニマリズム、断捨離の哲学ではありません。
それが一般的な断捨離本・ミニマリズム本には書かれていないので、個人的には物足りないんですね。
私はもともとキレイ好きな方ではあるけど、断捨離やミニマリズムを意識してから、単なる整理整頓のレベルを超え「自分の魂の本質とは何か?」を考えるようになりました。
これが断捨離やミニマリズムを通じて、その先にある「死を見つめること」の内面的展開なのでしょう。
「~なのでしょう」と他人事みたいに言うのは、それが "おのずと起こっている" ように感ずるからです。
「モノを捨てる・手放す」のも実は手段でしかない。
捨てる・手放すという営みは、「自分の魂の本質とは何か?」を深く考え、断・捨・離の根源にある「死を見つめる」ところからもたらされる自然の帰結なのであります。
逆から言えば、私たちは「死を忘れるために所有する」と言えるでしょう。
日々メディアやSNSを通じ、各企業やインフルエンサーが魅力的な商品やサービスをアピールしてくるわけですが、それを通じて「生の充実」を図れば図るほど、私たちは見事に死を忘れてしまう。
現代ではそれに加えて「情報」もあるでしょうね。
まさに「ゴミのような情報」「ジャンク」という表現にも見られる通り、物理的なモノに加えて、油断すれば物質化した「ゴミ情報」まで脳に溜め込んでしまう。
そして「モノ」と自己同一化し、「所有こそ人生」になるにつれ、「充実」しているはずなのに、皮肉にもいつの間にか「生の意味」を見失ってしまう。
私たちを豊かにするはずのモノ、その大量消費の行く末に、私たちは無力感と虚無感に苛まれることになる。
そして、それを埋め合わせるために、さらなる刺激を求める・・・
これが、現代の「成功者(=より多くを所有した人間)」の中に波動が重たい人間が決して少なくない理由です。
「死」こそが生の根源であり魂の故郷であるはずなのに、現代の物質文明は私たちを「眠り」に誘う。
その意味において、断捨離やミニマリズムの実践は哲学的には「死の練習」と言えるでしょう。
肉体の終焉である死こそ、魂にとっては覚醒のゆりかごなのであります。
まぁ・・・こういうことを断捨離本・ミニマリズム本に書いても、きっと売れねーだろうな(笑)
とりあえずバッサリ捨ててスッキリしたらええやんけ、というのが多くの人の感想でしょう。
ただ、そこから一流デザイナーやクリエイターのような創造性や感性を養っていきたいと思うなら、断捨離やミニマリズムを通して「死の練習」をしてみること。
真のスピリチュアルの道とは、「自分が自分自身になる道」であり、その手段として断捨離やミニマリズムがある、ということを覚えておきましょう。
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