禅タロットリーダー養成講座、格安でリーディング付きの体験会を行っています。

第302回:信じていたスピ系が本物じゃなかったと思い知ったとき、どうすればいいか?

※ウェブサイト『マジスピ』には音声の文字起こし(読みやすく加筆修正済)があります。

■YouTubeではメモ、資料、スライドなどを映していますが、音声プラットフォームの「ながら聞き」でも十分ご理解いただけると思います。

※今回使った資料は以下からダウンロードできます
https://x.gd/CEEpD

ウェブサイトでは最下部に音声プレーヤーがあります。倍速再生も可能ですし、YouTubeより通信量も少ないし、スマホを画面オフにしても聴けるので便利です。

■マジスピ・サブラジオ(stand.fmで配信中)
https://x.gd/o4EIt

■ご感想・ご質問は『アンケートフォーム』からどうぞ
https://x.gd/Mp7Lg

人は見た目が9割――悪徳スピ系に簡単にだまされてしまう理由

今回の文字起こしの要点

  • スピ系の見た目の良さ、フォロワーの数、著作があること、などの外見やわかりやすい実績に、私たちは騙されやすい。
  • 外見はごまかせても、オーラはごまかせない。しかし、中には表面的なオーラをごまかす「カメレオンタイプ」もいるので注意。
  • 「この人は信用できるに違いない」と思って『確証バイアス』に囚われると、真実が見えなくなってしまう。これは多くの人に起こりがち。
  • 騙されたり裏切られたりしたとき、相手を責めるのではなく、自分の見る目のなさを冷静に振り返らなければ成長しない。

私はこれまで、ブログやラジオやメルマガや「スピリチュアル系の本物と偽物を見抜くコツ」──"本物"と "偽物" と単純に分ける表現はあまり好きじゃないのですが――をずいぶんしてきました。

カウンセリングや講座などのクローズドな空間では、お客様から

「林さん、このスピ系の人、どう思いますか?」

と具体的な名前が出てくることがよくあります。 

いつもYouTube(Podcastラジオ)の冒頭で話している通り、私は「お名前だけで(その人が波動/オーラ)がわかります」。

そこで「この人はいいんじゃないですか」「この人はちょっと気をつけた方がいいですよ」と私がお伝えすると、

「あぁ、やっぱりそうですか!」

と納得される方や、「自分の感覚は間違ってなかったんですね」と安心される方もおられます。

こういう話をすると「お前はどうなんだよ」とツッコまれそうですが、そこはあなたのご判断。

自分で「ワタシは信用できる人間ですよ!」って言うヤツは余計に怪しいので、私は何も言いません(笑) 

こうして、いろいろ情報が集まってきます。

なので「波動/オーラではこんな感じだけど、実際はどういう人なのかな?」と興味を持って、検索したりYouTubeを見たりして確かめることがあります。

そうすると、「肉眼だけで見抜く」のはけっこう難しいと感じますね。 

人の印象は、外見や服装、話し方、声のトーンなど「外側の部分」で大きく左右されます。

これは心理学でも証明されているし、「人は見た目が9割」という本もむかし話題になったことがあります。

実際、人気のあるスピ系インフルエンサーを見ていると、見た目もそれっぽく整っていて、話し方もわかりやすいし、声も落ち着いていて癒し系だったりします。

私もYouTube(Podcastラジオ)でベラベラしゃべっていますが、ときおり「声がいい」と言われることがあります。

内容はともかく、やっぱりガサガサした声よりは信用を得られやすいのでしょうね。

その上で「社会的権威」や「フォロワー数などの評価」があれば、なお良いことになります。

それで波動(オーラ)も良ければ申し分ないのですが……なかなかそういうわけにはいかんのですよ。

例えば最近聞いた話ですが、スピリチュアル業界でかなり有名な方がいます。

本をたくさん出版されていて、私も昔から名前だけは知っていたのですが、「この人の波動は重たいな」と、ずっと感じていました。

たまたま親戚筋からその人の本をプレゼントされそうになったことがあるのですが、受け取りを断った上で「この人は信じたらあかん」と諭したことがあります(笑)

で、話を聞く限り、その人は「寄付」「献金」といった形ではあるけど、かなりお金に執着しているようなのですね。

話をしてくださったお客様は、地方にお住まいにもかかわらず、わざわざそのスピ系の人の本部(東京都内)に「潜入調査」をしたことがあるようです(笑)

その現場で垣間見たものは、多額のお金が飛び交っている光景だったようですね。

「自分も高額の寄付をしないといけないのかな……」という空気感だったらしいですよ。

実はそれ以前にも、このスピ系のインフルエンサーをトップとする団体は、高額で「まじない」や「宗教的イニシエーション(儀式・儀礼」をやっているという話を聞いたことがあります。

そういうやり方を少し間違えれば、完全に「霊感商法」と糾弾されることをやっている。

そうして現在は、都内の一等地にかなり大きな拠点を作ろうとしている途中だそうです。

ネットでそのスピ系を検索しても、霊感商法的な被害に遭った、遭いそうになって逃げた、という話が出てきます。

その真偽のほどは定かではありません。

ただ、最初に私が波動を観て「この人はあかんわ」と感じた通りになっている。

それでもその人のYouTubeのコメント欄を観ると、「おかげさまで、救われました」とか「今回も魂が洗われるようなお話でした」なんて書き込んでいる人がいます。

「え?なんでなん?」と個人的には思いますが、まぁ世の中にはいろんな人がいますからね。

見た目の美しさ、清らかさだけで「この人は本物だ」なんて思い込んでしまうと、その良い部分しか見えなくなってしまう。

なぜ、人はこうも簡単に信じてしまうのでしょうか?

さっきも言いましたが、この物質世界では外見や演出によって、ある程度までならごまかすことができます。

こうして多くの人が「見た目」でだまされてしまう――「人は見た目が9割」とは至言ですね。

ですが「波動」は絶対にごまかすことができない――これも繰り返し述べてきました。

ウソはいつか必ずバレる。

たとえこの世ではごまかし切れたとしても、霊界(あの世)ではすべて白日のもとにさらされてしまう。

だったら、本当に合理的に考えたら、ウソなんかつかない方がいいのです。

ときには未熟さゆえに自分を守ったりごまかしたりしてしまう場合もあるだろうけど、間違ったと思ったら反省してお詫びして、またやり直せばいい。

けれど、こんな当たり前のことができない大人の、なんと多いことか。

私は去年、あるすれ違いがきっかけでしばらく連絡が途絶えていた方に久々に連絡して菓子折り片手に訪問し、当時の自分の未熟さをお詫びしたことがあります。

お相手は、私の気持ちを寛大に受け入れてくださいました。

これをメルマガでは発表したら、意外なことに「感動しました」というお声を結構いただきました。

それだけ、素直に失敗を認め、しかもお詫びという具体的な行動を起こすのは難しいのでしょうね。

私は、自分をごまかすほど波動が重たく暗くなることが、職業柄わかり切っています。

だったら、ちゃんと素直に謝った方がオトクですよね(笑)

別に私の性格が良いからじゃなく、めっちゃ合理的に計算して、そうした方が結局はポイントが大きいからやっているだけです。

まぁでも、エゴが強かったりプライドが高いと、なかなかできないんでしょうな。

目先の利益やメンツに囚われてしまう……率直に言って「おまえはアホか」と思ってます(笑)

表面的な「いい人オーラ」にだまされてはいけない

ここで、今まであまり触れてこなかった厄介なことをひとつ言いましょう。

先ほど「外見はごまかせても、オーラまではごまかせない」と言いました。

しかし、実は「表面的なレベルのオーラであれば、ごまかせてしまう人もいる」のです。

こうなると、ますます人を見抜くのが難しくなってしまいますね。

スピ系の本を読んでいると、ときどき「オーラというのは、多層構造になっている」と説明している箇所を見つけることがあります。

これは、少なくとも私にとっては本当です。

私が人のオーラを観るときは、〈表・裏・中心〉を観ます。

というのも、表面のオーラだけは相手のことがわからない場合があるのです。

多くの人は表面のオーラだけでも人となりはある程度わかるのですが、中にはややこしい人がいます。

よく「あの人は裏表がある」という言い方をしますよね。

口で言っていることと腹で思っていることが違う、なんて人を説明するときに使う表現です。

これは実はオーラにもありまして、「裏と表が違う」場合もあれば「表面と中心が違う」場合もあります。

厄介なのは、パッと表面のオーラだけ観るとキレイなのだが、中心まで踏み込むとかなり不調和な波動が感じられる人です。

私はこのタイプの人を「カメレオンタイプ」と呼んでいます。

実際のカメレオンは緑っぽい色をして、周囲の色と同化することができます。

同じように、私が観る限り「カメレオンタイプ」のオーラの人も、緑っぽい色に見えるのですよ。

緑系のオーラの人は、基本的にやさしい人、おとなしい人、癒し的な空気をまとった人です。

けれど「カメレオンタイプ」の場合それは〈擬態〉であり、実は別の一面が隠れているのです。

スピ業界にも、こういうカメレオンタイプがいます。

見た目は清潔感があって、話し方も丁寧で上手。

写真やYouTube動画もキレイに映っているので、「なんだか信用できそう」な感じがする。

その人が何か作品を作っているとしたら、それらには「癒しの空気感」が漂っている。

でも、裏側または中心の波動まで深く観ていくと、実は不調和な波動が隠されている──。

こういうカメレオンタイプに気づいたのも、お客様からいろんな情報が寄せられるからです。

「スピ系の○○さん、最初はすごくいい人で信用できると思って、高額なセミナーまで行ったことがあるんですが、深く知っていくうちに『あれ? なんか思っていたのと違うんだけど……』と、少しずつ不審感を持つようになって、今はもう離れています」

というパターン、よくありますね。

それを見抜くのは本当に難しい。

就職や結婚と同じように、入社して(結婚して)しばらく体験してみないと、本当のところはわからない。

なので、もし良かったら私に相談してください。

解決が早いですよ。

もちろん、私自身も信頼性と問われる立場ですけど。

「確証バイアス」に囚われると、真実が見えなくなる

この人は人柄も能力も信頼できるはず――

一度そう信じてしまうと、不都合な情報やその人の裏側が頭に入ってこなくなる。

こういう「自分の考えや信念を裏付ける理論や情報だけを、積極的に集めてしまう心理傾向」のことを『確証バイアス』と言います。

私自身もこの『確証バイアス』によって、相手を見誤ったことがあります。

普段のご相談で「この人のオーラ、どうですか?」と聞かれる場合、私は完全に第三者で利害関係もないので、確証バイアスは働きません。

でも、そんな私も自分事において確証バイアスにハマってしまうと、相手の真価が見えなくなってしまうのです。

かつて、私はある先生を尊敬し、しばらく学び続けていました。

「この方は素晴らしいに違いない」と思ったのは、所属されている業界では権威であり、確かな実績を出されていたからです。

そして、普段からの発言内容も素晴らしく、かつ私の求めている分野にかなり一致していたからです。

そうして信じてしまうと、普段は「お名前を聞けば波動がわかる」なんて偉そうに言っている私でも、正しく観えなくなってしまったのでした。

それでその方が「本物」であれば何も言うことはないのですが、残念ながら、そうではない現実に直面してしまったのです。 

それはもう、胸が痛くなるような、腹わたがねじれるような……

「裏切られた」という深い悲しみを覚えたのです。

そうしてその先生と心理的距離が離れた瞬間、その人も「カメレオンタイプ」のオーラの持ち主だったことが、透けて観えてしまいました。

そうか、この先生は「見た目」だけだったのか……

普段の発言内容は立派だし、能力も高いものをお持ちだとは思う。

だからこそ、自分もしばらく学び続けた。

しかし、結局のところ、この先生は「本物」ではなかった……

真実に「利他」や「使命」に生きる人ではなく、自分の保身、自分の名誉、自分の地位、自分の成功、そして死後も自分の名が世に残ること――

本当はちっぽけなエゴに執着している方だったのだ。

「確証バイアス」が外れて、ようやく「真実の波動(オーラ)」が観えるようになったのです。

いやもう、これは本当に悲しかったですね。

普段は健康な私も、このときは体調を崩しました。

ある専門家に診てもらったら、「肝臓がちょっとダメージ受けてるね」と言われました。

東洋医学的に、肝臓は「怒りの感情」とつながっているので、私は相当に悲しみ、そして怒ったのだと思います。

そんな出来事があったので、今回のタイトルに掲げた

「信じていた人が、実は本物じゃなかったと思い知ったとき、どうすればいいか?」

という問いは、私自身にも問われていることなのです。

それはもう、「学び」として受け止めるしかないのでしょう。

 

裏切った相手を責めるのではなく、自分に「人を見る目」がなかったのだと、受け入れるしかないのでしょう。

 

そして、自分は決してそのようにはなるまいと、今度は自分が他の人に同じような悲しみを味わわせまいと、誓うしかないのでしょう。

スピ系に騙されたとき、最も大切にするべき考え方とは

有り難いことに、

「スピリチュアルをいろいろ渡り歩いてきたけど、ようやく林さんに出会えて良かった」

とおっしゃる方がおられます。

「怪しい高額セミナーに出たり、あるスピ系インフルエンサーの追っかけをしたり、占いに依存した時期があったり、パワーストーンをジャラジャラつけてしまったこともあったり――

いま振り返れば、ずいぶんくだらないことに散財してしまい、後悔もしています。

この時間とお金を家族に使ってあげていたら、もっと人生は充実していたと思います。

でも、そういう道を歩んできたからこそ、林さんの言う【マジスピ】(真のスピリチュアル)の価値に気づけたのだと思います」

こういう有り難いお言葉をいただくとき――

もし、最初から【マジスピ】のようなものに出会っていたら、そこに価値を感じていただけただろうか?

と、私はこの問いを思い浮かべます。

いろいろ体験してきたからこそ、ようやく見る目が養われるのではないでしょうか。

私もすでに述べた通り、「裏切られた」という悲哀があればこそ、目を覚まされたのです。

これはまさに、前回の配信の通りですね。

私たちは、一足飛びに「真実」へたどり着くことはできません。

一歩一歩、階段を登るように、学び、体験していく必要があるのです。

ここで注意すべきことは、「騙された」「裏切られた」というきっかけを作った相手を責めてはいけない、ということです。

よくスピ系の情報には、「霊感商法に騙された」「スピ沼にハマって大金を溶かした」「霊能者・占い師にこんなひどいことを言われた」という、いわば〈アンチスピリチュアル〉を発信する人がいます。

そういう人は「あなたには、かつての私のように騙されてほしくない」という使命感にも似た思いがあるのでしょうが、そこで私が気になることがあります。

それは、その人の中に「癒し切れていない怒り」が残っていることです。

つまり、かつて自分を騙したり傷つけた相手に対し、今でも恨みつらみの気持ちを抱いているのです。

ですから、〈アンチスピリチュアル〉の発信内容は、往々にして攻撃的になってしまう。

私はスピ業界の理解、そして自戒の意味も込めて〈アンチスピリチュアル〉の情報をときどきチェックします。

すると、その行間から刺すような、トゲのようなエネルギーを感じることが多いのです。

確かに怒りの気持ちはわかるけど、ずっと怒りっぱなしだとしんどくないですか?

さっき赤い字で書いた箇所に、「裏切った相手を責めるのではなく」と書きました。

実はこの部分はすごく大切です。

なぜなら、最も振り返るべきは、「自分が人を見る目を持てなかったこと」だからです。

本質的に、相手は関係ありません。

もし本質を見抜く目があるなら、そういう人と縁を持つことはなかったからです。

相手を責める気持ちが反省の念より優位である限り、私たちは成長することができません。

おそらく、また同じような過ちを繰り返すのではないでしょうか。

そうではなく、「自分が人を見る目を持てなかったこと」を真摯に振り返ること。

そして、「今度は自分が他の人に同じような悲しみを味わわせまい」と、誓わなければなりません。

これこそ、「最も厳しい闘い」なのです。

ここでは「人の振り見て、我が振り直せ」ということの、最大級の実践が求められるのです。

スピ系の人から金銭で騙されたのであれば、あなたはお金に汚い人間であってはならない。

スピ系の人から心無い言葉で傷つけられたのであれば、あなたは本当に慈悲深い人間に成長しなければならない。

私も、あの先生の「言葉と行動の乖離」に裏切られたと憤るのであれば、私は口先だけではないスピリチュアルの真剣な実践者として生きねばならぬ。

いわば「仇を恩で返す」決意をすること。

それが、信じていたものが本物ではなかったことに気づいたとき、それで深い失望やショックを受けたとき、「転んでもただでは起きない」最も大切な心得ではないでしょうか。

失敗や挫折から、深く学べる人間でありたいですね。

それでは、今回は以上です。

ありがとうございました。

改めて、今回の文字起こしの要点

  • スピ系の見た目の良さ、フォロワーの数、著作があること、などの外見やわかりやすい実績に、私たちは騙されやすい。
  • 外見はごまかせても、オーラはごまかせない。しかし、中には表面的なオーラをごまかす「カメレオンタイプ」もいるので注意。
  • 「この人は信用できるに違いない」と思って『確証バイアス』に囚われると、真実が見えなくなってしまう。これは多くの人に起こりがち。
  • 騙されたり裏切られたりしたとき、相手を責めるのではなく、自分の見る目のなさを冷静に振り返らなければ成長しない。

なお、YouTube(Podcast)は今回の文字起こし編集でカットした部分もあります。

なのでこちらも聞いていただけると、より理解が深まります。

※この下に「音声プレーヤー」があります。倍速再生も可能ですし、YouTubeより通信量も少ないし、スマホを画面オフにしても聴けるので便利です。

マジスピラジオ:脱・お花畑の「真のスピリチュアル」を追窮します
マジスピラジオ:脱・お花畑の「真のスピリチュアル」を追窮します
第302回:信じていたスピ系が本物じゃなかったと思い知ったとき、どうすればいいか?
Loading
/