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第323回:『波動の法則』流・波動を高める3つのヒント(足立幸子『あるがままに生きる』/ 入門8)

※ウェブサイト『マジスピ』には音声の文字起こし(読みやすく加筆修正済)があります。

■YouTubeではメモ、資料、スライドなどを映していますが、音声プラットフォームの「ながら聞き」でも十分ご理解いただけると思います。

※今回使った資料は以下からダウンロードできます
https://x.gd/BOkma

ウェブサイトでは最下部に音声プレーヤーがあります。倍速再生も可能ですし、YouTubeより通信量も少ないし、スマホを画面オフにしても聴けるので便利です。

■ご感想・ご質問は『アンケートフォーム』からどうぞ
https://x.gd/Mp7Lg

今回の要点と要約文

今回の要点

  • 【波動を上げる3条件】は「こだわりを取り除くこと・即行動すること・本当の自分で生きること」。この実践は理解ではなく「気づき」と「決心」が必要。
  • 直観・インスピレーションを得るコツは「ボーっとすること」であり、これは決心した上で顕在意識=アタマをなるべく働かせないこと。
  • 「損得」ではなく【尊徳】で動くこと。たとえ現実的には「損」であっても、直観=ハートの声に従って生きることが波動を高めるために重要。
  • 直観に従って生きているつもりでも、失敗はしてしまう。しかし、長期的に観れば、失敗もすべて運命の飛躍に必要なものと信じること。
今回の要約文

『波動の法則』入門も8回目です。

前回に続き、おすすめ本『あるがままに生きる』(足立幸子・著)から【波動を上げるための3つのヒント】をご紹介します。

前回をご覧になってさっそくポチってお読みになった方の中に、もし「簡単すぎて物足りなかった」と感じる方もいるとしたら、私は遠慮なく「読み方が浅いですよ」と伝えたい。

「これ、本当はとんでもねーことを言ってんだぞ!」と伝えたい。

【波動を上げるための3条件】として、

①あらゆるこだわりを取り除くこと
②即行動に移すこと
③本当の自分(神我・真我)が望んでいることをやること

を挙げられています。

サラッと言ってるけど、私も含めて大多数の人ができないでしょ?

「あらゆるこだわりを取り除く」とは、仏教で言う「三毒」(貪・瞋・痴 / とん・じん・ち / 貪り・怒り・愚痴)をコントロールすることです。

まぁ「それができたら苦労せんわ」って言いたくなるでしょうけど。

でも足立幸子さんはそれをやっているから、すげー高い波動(オーラ)なんです。

宗教 / 精神世界 / スピリチュアルの知識はあまりお持ちじゃなかったようですけど、「実践知」がハンパないんですよ。

それを少しでも実践するには、これはお兄様・足立育朗所長の『波動の法則』に何度も書かれている通り、【決心】することなんです。

「自然の仕組みに適った、愛と調和の方向に自分を進化させる」本気の決意のことを【決心】と言う。

私は師匠から「人間は【決心】でしか変われないよ」と何度も聞いています。

私も、他の人から見れば「自分の人生」を生きているように見えるのは、【決心】しているからです。

それを「はいはい、決心ね、決めることね、それ大事よねー、明日から考えよう」ぐらいの浅い理解では、何の役にも立たんわ。

理解が浅いと、必ず「損得勘定」で意思決定します。

真の【決心】は、損得ではなく【尊徳】だと幸子さんは言います。

人は何のために生まれ、なぜ生きるのか?

その「永遠の問い」から生まれる、永遠の宇宙――幸子さんの言う《おおもと》――への祈りが、【決心】となる。

損か得か、コスパやタイパが良いか、成功するか失敗するか・・・そんなもん関係あるかいな。

アタマではなく「肚」で決め、その結果に責任を持つ。

失敗して迷惑をかけたなら、自ら「肚」を切れば良いだけのこと――我々日本人は誇り高き武士の末裔だぞ。

このレベル感が【決心】だとわかれば、「簡単すぎて物足りなかった」なんて口が裂けても言えなくなるでしょうよ。

こう言うと「重苦しい」かもしれませんけど、本当は「愉しい」んですよ。

【決心】して生命が躍動するのは、生命的には愉しい(感情的な「楽しい」ではない)んです。

《おおもと》という「永遠の生命」と深くつながるのは、愉しいに決まってんじゃん!

ただ、それは「肉体としてはきつい」こともあるから、ついつい脳はラクする方に行ってしまう。

アタマで考えれば、【尊徳】ではなく「損得」に向かうのは当然です。

だから幸子さんは小学生でもわかる言葉で「ぼーっとすればいい」と話すわけ。

つまり、「考えるな」ってこと。

『波動の法則』は淡々とした情報しか書かれていませんけど、本当は「熱いハート」が必要なのだ。

あの仙人のごとき風貌の足立育朗所長の中には、静かだが力強い勇気がありました。

そして、

「失敗しても死ぬわけじゃない」

「いや、別に死んでもいいんですよ」

「死ぬことは全然怖くない」

こうサラッと語る足立幸子さんは、やっぱりすごいよ。

本気で思っているからこそ、悲壮感なく明るく聞こえるんです。

【決心】ができたら、②即行動に移すこと ③本当の自分(神我・真我)が望んでいることをやること も自然にできるようになってきます。

そのためには、私達はボディ(肉体)を借りて今生では地球という惑星でスタディをしているという「魂のプログラム(宿命と運命)」を思い出さなければならない。

それをスピリチュアル的に言えば「覚醒」といい、『波動の法則』的には「気づき」というわけです。

「気づく」ためにも、『あるがままに生きる』のような、表現は簡単だけど優れた本などを通じて、繰り返し学び続けていくしかないんです。

要点・要約文を読んで、あとは動画でご覧になりたければ以下からどうぞ。


以下からは文字起こし全文です(さらに読みやすく加筆修正済)。

なぜ頭ではわかっていても、肝心な実践ができないのか?

今回も前回に続き『波動の法則』入門、今回で8回目ですね。

前回から『波動の法則』の著者・足立育朗所長、その妹・足立幸子さんの『あるがままに生きる』という本を取り上げています。

『波動の法則』は理解できないことを前提に、それでも真剣に読むことが大事なんですが、とはいえ読みやすいのは『あるがままに生きる』です。

足立幸子 (著) ナチュラルスピリット 2009/10/29

前回の配信をチェックして、さっそく購入された方が何人かおられたようです。

けれども、もしかしたら「林さんが激推しするから読んではみたものの、なんか普通のことばかり書いていて、あんまり勉強になりませんでした」という感想を持つ方がおられるかもしれません。

いやいや、普通のようでいて普通じゃないところがスゴいんだぞ・・・

というわけで今回は、前回の最後の方で駆け足で触れた、足立幸子さん流「波動を上げる3つの条件」について、もう少し詳しく説明します。

まずは「波動を上げる3つの条件」とは、

  • あらゆるこだわりを取り除くこと。
  • 即、行動に移すこと。
  • 深い部分の自分(神我・真我・本当の自分)が望んでいることをやること。

ということです。

少なくともアタマでは理解できるはずなので、もう少し私なりに説明します。

もちろん安っぽいハウツーやノウハウではありませんので、そのつもりで読んでください。

ではまず、

①あらゆるこだわりを取り除くこと

について考えます。

ごもっともな話ですが、ちゃんといえば仏教でいう三毒(貪・瞋・痴)トン・ジン・チですね。

貪はむさぼること、瞋は怒ること、痴は愚痴です。

まぁそれができたら苦労しないわけですが、足立幸子さん(以下「幸子さん」)は別に欲を全部捨てろとおっしゃっているわけではない。

捨てるのではなく、コントロールするということですね。

肉体を維持していくために、欲は必要ですから。

ただ肝心なのは、「じゃあどうやってやるのか」という話ですよね。

それはこれまで説明してきた通り『波動の法則』、お兄様の足立育朗さんがおっしゃるように【決心】が必要だということです。

この【決心】は、強烈で、まっすぐであるほどよい。

これは「覚悟」に近い。

復習すると、決心をするほど「原子核の集合体」(宇宙語:エクサピーコ/地球の言葉では「魂」が近い)の数が増える、わかりやすく言えば「波動が高まる」のでした。

波動が高まるほど、厄介なエゴを超えてゆく力が出てきます。

自然の仕組みに適って、愛と調和の方向へエクサピーコを進化させる【決心】をすること。

【決心】の強さに応じて、幸子さんが言う《おおもと》に直結していく。

ここが「魂の実践」において最も大切なポイントです。

あとは、このことを理解するのではなく、いかに「気づく」かです。

これも復習ですが、理解ではなく「気づき」によってしか人生は変わりません。

誰かから教えてもらっても、気づくことはできません。

もちろん気づくきっかけにはなるでしょうが、本人が掴み取る姿勢がない限り、知識だけが素通りしていきます。

これが、地球人の多くが「アタマではわかっているが、行動できない」根本原因です。

それを自分の課題と認識して「勉強する」のは素晴らしいことですが、残念ながら勉強=理解ではまだ足りないんです。

この「バカの壁」を超えていくには、【決心】しかないんです。

【決心】はハウツーでもノウハウでもありません。

ヒントがあるとしたら、以下の問いを問い続け、求め続けることです。

・なぜ生まれたのか?
 

・私たちは、何のために生きているのか?
 

・この宇宙が存在している理由とは何なのか?

古来から哲学が問い続けてきたこの問いを、ここでも問い続けなければなりません。

それで答えが得られるわけではないでしょうけど、「気づき」はやってきます。

なんか知らんけど、宇宙というのは愛と調和の方向に向かって無限に進化し続けるらしい。

なんか知らんけど、「愛と調和」というのはすべての生命(鉱物・植物・動物・人間)に対して調和が取れていることらしい。

これが「自然の仕組み」に適っているらしい。

逆から考えれば、自己中心的にエゴを追求していくことは「自然の仕組み」に反しているらしい。

これはちゃんと考えれば、誰でもわかるはず。

加えて、なんか知らんけど、「私」とはこの肉体が消えれば終わる存在ではないらしい。

このような気づきが深まってくるにつれ、決心の力は強くなっていきます。

「気づき」というのは幸子さんの言う《おおもと》からやってくるんですよ。

だから「気づき」を得られるほど、「生命エネルギー」は高まっていくんです。

それがある程度の高まりに至れば、自己中心的なエゴを超えるフォース(力)が出てくるわけです。

(幸子さんはフィジカル的な「パワー」ではなく、コスモス(宇宙)的な「フォース」がしっくり来ると言います)

ここまでエクサピーコが進化すると、人生は楽しくなっていきます。

肉体的にはキツいことはあっても、精神的には満たされていきます。

だって、幸子さんが言う通り「あらゆるこだわりを取り除く」ことができたら、こんな愉快なことはないですもん。

苦しみの根本原因は「エゴの欲望に振り回されること」ですが、その囚われから自由になるほど心地よいに決まってるじゃないですか。

苦悩の世界にいながら、苦悩を超える心境にいることは、『波動の法則』的には「気づき」であり、スピリチュアル的には「覚醒」です。

そこに至るためには、「決心して、実行して、実体験を通して気づくこと」の繰り返しです。

もちろん失敗はたくさん出てくるので、失敗は貴重な実体験として気づきの材料としなければなりません。

足立兄妹はめちゃくちゃ波動の高い人物ですから、簡単にできると思わないこと。

そうそう、足立育朗所長は自分のレベル以上のことをやろうとするのは「不調和」だと、どこかでおっしゃっていました。

「ボーっとする」のはインスピレーションを得る最高の方法

『あるがままに生きる』を読むと、おそらく多くの方が「わかったようでよくわからない」のが、

【ボーっとする】

という表現でしょうね。

「ボーっとしていると、《おおもと》から宇宙エネルギーがどんどん入ってくる」らしいですよ。

これ、わかりますか?

普通はよくわからんでしょうね。

わかりやすすぎて、逆にわからない表現です。

さあ困った、これはいかに?

結論から言えば、ボーっとするとは「頭=自我=顕在意識を使わない」ということ。

もう少しちゃんと言うと、エゴの振動波、エゴのエネルギーを増幅させないこと。

それができたら、宇宙エネルギーがガンガン入ってくるんですって。

はい、じゃあ今からできますか?

表面的に理解すると、ただ単にボケーっとしそうですね(笑)

それは「ボーっと生きてんじゃねーよ!」と言われるだけです(笑)

もっと硬い表現をすると、これは「空になる」ということでしょう。

「無念無想ですよ」なんて言い出したら、一気に難しくなっちゃいますね。

ここでヒントを言うと、数回前の配信の文字起こしにも書いたんですが、

「直観が閃いたら、間髪入れず、理屈をこねずに行動すること」です。

これが冒頭で述べた波動を上げる3つの条件の2つ目である

②即、行動に移すこと。

ということなんです。

「空」とか「無念無想」とか言うと、凡人は死ぬまで坐禅や瞑想をしないといけなくなるでしょうね。

でもそうじゃなく、日常生活の中で直観を受け取り、直観を活かしていくには、「即行動」なんです。

アタマでゴチャゴチャ考えると、せっかく入ってきている直観をブロックしてしまうし、だから直観に基づく行動もできなくなってしまいます。

だから【ボーっとする】って幸子さんはおっしゃっているわけです。

でも、いざボーっとしようたって、凡人はいろんな雑念が湧いてきます。

だから、その「ボーっとする」前に、さっき述べた通り、強烈でまっすぐな【決心】が必要なんですよ。

【決心】しないと、ただボケーっとして人生が終わります(笑)

地球人向け?にわかりやすく説明しましょう。

例えば、一流の研究者が革新的なアイデアを出すときは、決まって「ボーっとしている」ときのようです。

未解明の研究テーマに対し、疲れ果てるまで、考えて考えて考え抜く。

肉体の限界で休息が必要になり、食事をとっているとき、お手洗いに行っているとき、お風呂に入ったりシャワーを浴びているとき、寝ようとしているとき、ときには夢の中でフーッとインスピレーションが湧き上がってくる。

これを遺伝子研究で有名な故・村上和雄先生は「ナイトサイエンス」と呼んでおられましたが、まさに地上の活動が休止したナイト(夜)に、革新的な発想が生まれるとのこと。

これがわかりやすい。

凡人の私たちができるのは、顕在意識とか潜在意識とかあまり考えず、真剣に物事に取り組むことです。

そうするとだんだん疲れてくるので、そのときボーっとすれば良い、というか無意識にボーっとしてしまう。

そのときにフッと浮かんでくるのは、直観の精度が高いと思いますね。

これはやる気さえあれば、誰でもできますね。

ただ、幸子さんとかのレベルになると、考えて考えて考え抜くことすら、あまりしていない。

その代わり、短い時間で強烈に「こういう絵を描きたいな」と意識のスイッチを集中させています。

幸子さんがアートを描くところを映像で拝見したことがあるんですが、マジで何も考えずバババーッと描いている感じでした。

『あるがままに生きる』をお持ちであれば、最初のページにある幸子さんのアートを見てください。

あれは考えて描いてないですよ。

それでいて、波動がめちゃくちゃ高いからビックリします。

その境地に至るには、直観をすぐ行動に移すということが必要です。

そして、生命の根源である《おおもと》を信頼するという気づきも必要でしょう。

以下の図は『あるがままに生きる』からの引用です。

私たちは物質世界では個別の存在だけど、本当はこのようにつながっている。

これはこれまでの宗教やスピリチュアルでも言われてきたことです、

《おおもと》を「信頼する」というのは、やはり簡単にできることではない。

こういう話を理解してもなお、私たちは顕在意識レベルで「神への疑い」「運命への不信感」を持ってしまう。

だから「おおもと」とのつながりを強めることができないわけですね。

だから、繰り返しますが、【決心】するしかないんですよ。

最初は「【決心】したつもりが、実は顕在意識で判断していただけ」というお粗末なレベルから、失敗して痛い目に遭いながら、少しずつ体得していくしかありません。

『波動の法則』や『あるがままに生きる』を読んだら、あとは実践あるのみですね。

足立兄妹は「理解できても、実践しない人が多すぎる」と嘆いておられたようです。

もちろん私も含めて、ここは肝に銘じないといけません。

損と得とあらば「損の道を行く」のが、”魂” として正しい

アタマで考えて「これをしたら損するかな?得するかな?」と計算していたら、即実践はできなくなります。

幸子さんは「ソントク」には2つあると言います。

普通のソントクは「損得」。

英語でいえば「loss(損失)」と「benefit(利益)」です。

もう一つのソントクは、二宮尊徳の【尊徳】です。

英語でいえば「virtue(徳)」とか「integrity(高潔・誠実)」という単語。

もちろん、ここでは損得ではなく【尊徳】を選ぶということ。

アタマで損得を考えるから、何も行動できなくなる。

会社を辞めるとか結婚するとか、大切な人生の選択において「損得」を考えたら、ほとんど何もできない。

私のように独立・起業する場合もそうです。

うまくいく保証はないけれども、最後は「えいやっ!」と決断するしかない。

【尊徳】で選ぶとは、「何が美しいか」で決めるという美学でもあります。

この損得と尊徳の話で思い出したのですが、あのミスタードーナツを展開する「ダスキン」の創業者・鈴木清一という人物。

鈴木清一の言葉に

「損と得とあらば、損の道を行け」

というものがあります。

これはまさに【決心】の心得です。

たとえ現実的には損をしたとしても、《おおもと》の深い場から湧いてくる想いがあるならば、その道を突き進むのだ。

ということですね。

これに加え、(自分は損の道を行くのに対し)「他人に対しては喜びの種まきをすること」という言葉が続きます。

こうした鈴木清一の素晴らしい経営哲学があればこそ、今のミスド、そしてダスキンの存在があるわけです。

損と得とあらば、損する方向が正しい。

"魂としては" 正しい。

けど、コスパやタイパ、メリット・デメリットを考えたら、たちまちエゴの振動波が増幅してしまう。

それは「エゴの文化」に生きている私たちからすれば「普通」なんですが、ここに魂の進化はありません。

嫌な表現ですが、快・不快で行動を選択する動物と大きく変わらないということです。

私たちは現代教育において理性、言い換えれば「脳を鍛える」ことばかり教えられている。

けど、本当は脳ではなく、「肚(ハラ)」を練らなければならないんです。

先人は、大きな決心のことを「肚決め」と言いました。

「頭で決めろ」なんて、ひとことも言っていない。

肚で決め、もし失敗して迷惑をかけたら、肚を切れ。

つまり、自己責任として受け止めろということ。

日本は武士道の国だったから、その末裔である私たちは、男女関係なくそれを遺伝子レベルでわかっているはず。

「頭で決めない」のが、幸子さんが言う「ボーっとする」ということですよ。

それを思い出せるかどうかですね。

【尊徳】は、損得のどちらに転ぶか計算できないから、エゴにとっては怖いんです。

その根源には「死の恐怖」があるわけですが、幸子さんは

「ダメでもともと。死ぬわけじゃない」

「別に死んだっていいんです」

「死は全然怖くありません」

とおっしゃっている。

【決心】をするには、死を見据え、そして超えていく気概が必要です。

私はもちろん幸子さんには及びませんけども、今のスピリチュアルの仕事は「うまくいかなかったら、死ねばいい」と思って【決心】しました。

「たぶん食っていけないだろう」と覚悟したので、起業当初は「本当に食わない実践」として不食(断食)を30日間行いました。

普通は30日間できるものではないですが、これも【決心】したからこそ《おおもと》から生命エネルギーが入ってきて、結果的にさほど苦しむことなくできたんです。

※ちなみに、以下の動画は過去に21日間の不食をしたときの動画です(起業当初の30日間とはまた別です)。

ラクであまり修行にならなかったので、21日間で打ち切りにしました(笑)

大丈夫、食えなくたってすぐ死なないからね(笑)

「肉体の死」が終わりじゃないんだ、肉体が死んでも別に大したことはないんだ、本当の自分は《おおもと》なんだ。

これも知識の理解ではなく「気づく」しかない。

この気づきが深まるにつれ、『波動の法則』をより実践できるようになります。

肉体に付随する恐怖心が薄れていくにつれ、この世を生きるのがラクになり、もっと大きなことに挑戦できるようになりますよ。

魂=ハート=直観に従うと、長期的には必ず運命が飛躍する

そして、もうひとつ大事なこと。

よく「直観」と文字では書いていますが、YouTubeやPodcastの配信だと「音声」だからわかりにくいですね。

これは文字起こしだからすぐわかりますけど、直観のカンは「観察の【観】」です。

よく言われるのは、「感じる」という字の「直感」ですね。

これをちゃんと分けておくと、《おおもと》=宇宙意識につながっているのは「直感」ではなく【直観】です。

「直感」の方は、幸子さんは「個人の潜在意識のレベル」だと言います。

スピ系で言う「チャネリング」も、その多くは潜在意識のレベルです。

一方、『波動の法則』に書かれてあるメッセージや、幸子さんのアートは《おおもと》からもたらされた【直観】のレベルです。

ただ、先ほども述べた通り、【直観】のメッセージは私たちのエゴを超えているために、理性的に考えれば突拍子もないことも少なくないわけです。

だから、アタマで考えれば考えるほど、「損得」に落ち着いてしまうわけです。

これは幸子さんも例に出しているんですけど、例えばふっと「あの人に電話したい」と思い浮かんだ。

これは【直観】の方ですね。

けれどアタマで考えると、「今はお昼の時間だから、電話すると迷惑だろうな」と判断して、やめてしまう。

けど、そういう「常識」で判断するんじゃなく、思いついたらすぐ電話すること。

すると相手にすぐにつながって、別にランチを食べているわけでもなく、そこで大切な話が進んでいく。

これは私自身も、同じようなことを経験しています。

厄介なのは「常識」ですよね。

「今はランチの時間だから、いま電話してもご迷惑だろうな」判断するのは常識です。

でも常識でマジメに判断すると、皮肉にも人生のチャンスを逃してしまうこともある。

もちろん、本当に相手がランチタイムで出れないこともあるでしょうけど、大切なことは結果がどうであれ、直観を即実践することなんです。

ただし、大きな注意点としては、いま述べた通り「直観に従ったら全部うまくいくよ」というわけではないことです(笑)

これは難しいんですね。

凡庸な自己啓発やスピリチュアルだと「直観に従えばすべてうまくいく♫」なんてアホなまとめ方をしがちです。

それはエゴ的には都合が良いからですよね。

その情報の発信者は注目が集まりやすいし、受け手も「ラクしてうまくいく方法」を常に求めているから、エゴの世界では "ウィンウィン" というわけだ。

でも「直観に従っても、現象的にはうまくいかない」ことはあります。

このとき凡人は「なんだ、【直観】で行動したってうまくいかないじゃん!バカみたい!」と言って、勝手知ったる「常識」に戻ってしまう。

せっかく最初は【尊徳モード】だったのに、アタマで考えているうちにだんだん普通の「損得モード」に戻ってしまう。

「損得モード」になると、振動波(波動・オーラ)はガクッと落ちます。残念!

【尊徳】勘定で【直観】で選んだことは、目先の「損得」だけで価値づけできないことは多いです。

私は関西で3本の指に入る進学校の出身でありながら、大学進学を棒に振って東京に家出し、住み込みの新聞配達という「底辺」で働いた「バカな人間」です。

「損得」で物事を判断できない、周囲から「頭がおかしい」と言われた人間です。

でも、だからこそ私は今も「独自の道」を歩んでいます。

あの多感な時期に体験した「損の道」は、今となっては【尊徳】となっている。

当時は『波動の法則』なんて知らなかったけれど、私はたぶん【ハートの声=直観】に従って動くことができたんでしょう。

それが

③深い部分の自分(神我・真我・本当の自分)が望んでいることをやる

ということです。

長い目で観れば、直観は絶対に正しい。

けれど、直観の道≒損の道は、肉体的にはキツいこともあります。

それは『波動の法則』にも『あるがままに生きる』にも、さりげなく書かれています。

直観で選ぶと、短期的には失敗する、文字通り「損する」ことも多くなります。

それでも「自然の仕組み」を信頼し、《おおもと》にゆだねることができるでしょうか?

でも、むしろ失敗したときの方が多くを学べるわけで、原子核の集合体(エクサピーコ≒魂)としては、そちらの方がスタディ(学び)になります。

この世の成功=損得を横に置けなければ、『波動の法則』を本当に実践することはできません。

これには「大きな勇気」が必要なんです。

真の勇気は《おおもと》からやってきます。

深く強い【決心】ができると、勇気は与えられます。

そういう「地球人の常識」を超えるためのヒントが『あるがままに生きる』です。

何回も言っていますが、やはり「エゴにどう処するか」という問題なんですよ。

愛と調和の方向へ決心するっていうのは、これは肉体にとってはキツいことが多いです。

肉体だけ考えれば、やっぱり現状維持・安心安全の方を選んでしまいますよね。

そういうのを心理学では「コンフォートゾーン」って言います。

「安心領域」ですね。

そこから抜け出すには、まずはじめに【決心】が必要です。

一回の決心ではきっと足りないから、何度も何度も何度も何度も、ゆるんだネジを巻き上げるように【決心】し続ける必要があります。

私も一個持っていますが、手巻きの腕時計みたいなもんですね。

直観】で選んだ未来に何が待っているかなんて、顕在意識ではわかりません。

たいていは顕在意識での予想、予測、推測を超えた運命が展開されていきます。

私も起業を【決心】してすぐ、いま振り返ってもあり得ないほど貴重な出会いをいくつもいただきました(ご興味があればプロフィールをご覧ください)。

足立育朗所長も幸子さんも、ご自身の意図を大きく超えた運命を歩まれました。

(また別の機会に詳しく述べますが、これは従来のカルマ(因果律)を超える道でもあります)

ぜひ『あるがままを生きる』を大きなヒント(答えではない)にして、決心して直観に生きるチャレンジをしていきましょう。

読んで理解しただけでは、何の役にも立ちません。

というわけで、今回は足立幸子さんがおっしゃる「波動を上げるための3つのヒント」についてご紹介しました。

ご参考になれば幸いです。

改めて、今回の要点

  • 【波動を上げる3条件】は「こだわりを取り除くこと・即行動すること・本当の自分で生きること」。この実践は理解ではなく「気づき」と「決心」が必要。
  • 直観・インスピレーションを得るコツは「ボーっとすること」であり、これは決心した上で顕在意識=アタマをなるべく働かせないこと。
  • 「損得」ではなく【尊徳】で動くことたとえ現実的には「損」であっても、直観=ハートの声に従って生きることが波動を高めるために重要。
  • 直観に従って生きているつもりでも、失敗はしてしまう。しかし、長期的に観れば、失敗もすべて運命の飛躍に必要なものと信じること。

なお、YouTube(Podcast)は今回の文字起こし編集でカットした部分もあります。

なのでこちらも聞いていただけると、より理解が深まります。

※この下に「音声プレーヤー」があります。倍速再生も可能ですし、YouTubeより通信量も少ないし、スマホを画面オフにしても聴けるので便利です。

マジスピラジオ:脱・お花畑の「真のスピリチュアル」を追窮します
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第323回:『波動の法則』流・波動を高める3つのヒント(足立幸子『あるがままに生きる』/ 入門8)
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