- 「ソウルメイト」「ツインソウル」「ツインレイ」はあなたにとって都合の良い人ではないどころか、往々にして苦悩をもたらす存在ですらある。
- 私たちは過去世からの「カルマ」を清算すべくこの世に生きている。恋愛やパートナーシップはなかなか逃げられない関係性であるため、魂の鍛錬としては好都合である。
- ソウルメイトはスピ・占いの狭い業界の中だけでしか語られない。恋愛やパートナーシップに幻想を抱く人たちはスピ系ビジネスのターゲットにされている現実を知ろう。
スピリチュアルカウンセラーの林 昭裕です。
人やモノの波動(オーラ)がわかる特殊能力をベースに活動しており、ここでは【マジスピ】(真のスピリチュアル・脱お花畑スピリチュアル)をテーマに情報発信しています。
今回は「ソウルメイトの不都合な真実」をテーマに述べます。
スピ業界は「ソウルメイト」や「運命の人」をロマンティックに語ることが多いですが、それは幻想だと疑った方がいいです。
あなたが「ソウルメイト探し」や「運命の人探し」に疲れていたり疑問を感じているのであれば、今回のブログは参考になるでしょう。
そもそも「運命の出会い」とは自分の意図を超えてやってくるものであって、こちらが意図を持って探すものではありません。
出会いは自分からはコントロールできない。
だから「ソウルメイトと出会うための方法」なんて語ることは、そもそも最初から間違っているのです。
なお、スピリチュアル業界では「ツインソウル」や「ツインレイ」という言葉もよく語られますね。
YouTubeで検索するとキラキラしたサムネイルがたくさん出てきますが、これらも同様に幻想だと疑った方がいいでしょう。
目次
「カルマの解消」は恋愛やパートナーシップが最も効率が良い?
地球に肉体を持って生まれてくる私たちの大多数は、ソウル=魂としてはまだまだ未熟な存在です。
私は『過去世リーディング』というセッションメニューを提供しています。
(私は「過去世は〈物語〉である」という立場を取っていますので、ここでもあくまで〈物語〉として受け止めていただければと思います)
多くの方々の過去世(の物語)を拝見していて思うのは、私たちの「ソウル」はいろんな旅をしているということ(この地球だけとは限らない)。
その「魂の旅路」において、これまでの人間関係の中で生じた「痛み」は、いつか清算すべきカルマ、いつか学びにまで深めるべきカルマとして、「魂の記憶」に深く刻み込まれています。
「カルマ」とは、過去世から現世に至るまでのすべての行いのこと。本来はニュートラルな言葉ですが、ネガティブな意味として使われることが多い。
人間関係の中で生まれたカルマは、人間関係の中でしかクリアできません。
中でも恋愛関係やパートナーシップは、深い喜びと同時に、深い痛みを生み出します。
その深い痛みは、カルマとして魂に刻まれていきます。
恋愛やパートナーシップは濃厚な関係になりやすいので、心がけ次第ではカルマを清算する機会にすることもできます。
前回のブログ(『恋愛やパートナーシップでは「修行相手」を好きになる?ソウルメイトは都合の良い存在ではない』)で、
「なぜか私たちは苦手な人を "修行相手" として好きになったり、特に好きでなくとも成り行きで結ばれたりするように仕組まれている」
といった夢もロマンもないこと吐いてしまいました。
その背景には、実は
「過去世から積んできた悪しきカルマを、その恋愛関係やパートナーシップの中でクリアにする」
という「ソウルに隠された目的」があるわけです。
あなたが好きになったその相手は、もしかしたら、
- 過去世において、あなたがひどく傷つけた相手だったのかもしれない。
- あるいは、過去世において、あなたがその相手からひどく傷つけられたのかもしれない。
- たとえ直接的に過去世において傷つけ傷つけられた相手でなかったとしても、よく似たソウルの歴史(過去世のパターン)を持つ相手かもしれない。
ということが推測できます。
ここには人間の限られた理性ではわかり得ない「天の配剤」が隠されている。
これを私たち日本人は日常的に「ご縁」と言っています。
修羅場になるような関係性まで含め、「ご縁」なのです。
この真剣に向き合わざるを得ない関係性こそ「真のソウルメイト」なのだと理解できれば、夢やロマンなど淡い幻想は吹っ飛んでいく。
これがマジスピ、真のスピリチュアルな意味での「ソウルメイト」なのです。
決してエゴにとって都合の良い相手がソウルメイト(あるいはツインソウルやツインレイ)なのではありません。
「真のソウルメイト」は、あなたを最も苦しめ鍛えてくれる人?
例えば、これは過去いくつもご相談いただいたことですが、
「付き合う前まではラブラブだったのに、恋人関係になってから、または結婚してから、まるで相手の人格がひどく豹変してしまいました・・・」
ということは、それほど珍しいことではありません。
これを心理学的に見れば、恋愛関係やパートナーシップが深くなり心の距離が縮まった結果、お互いの未熟な部分が初めて表に現れてきた、と考えられるでしょう。
これをスピリチュアル的に見れば、
「過去世から積んできたカルマをクリアするために、恋愛やパートナーシップという濃厚な関係を結ばされた」
と言えるわけです。
いま「結ばされた」と受け身の表現をしましたが、ではそれは「誰」によって?
それは「神」とも言えるし「摂理」とも言えるでしょう。
「ロマンスの神様」は、実は巧妙な仕掛け人なのかもしれません。
この関係性を簡単に解消するのが難しいのは、
- なんだかんだ言って、まだ好きな気持ちが残っている。
- 本当にイヤな相手なんだけど、「情」まで捨て切れないでいる。
- 相手と別れてしまったら「孤独の不安」がやってくるので、それより今の関係を保った方がマシだと思っている(依存心)。
- 別れてしまったら今の生活が維持できない怖れがある(経済的不安)。
- まだ小さな子どもがいるので、別れてしまったら子どもの成長に悪い影響が出るのでは・・・という怖れがある(不調和な夫婦関係の方こそ悪影響なのでは?)。
などの心理的ハードルがあるからですね。
「なんだかんだ不満があっても別れられない」というのは、相手と本気で向き合えていないのかもしれません。
それはソウル(魂)のレベルでは「まだカルマを清算し切れていない」と考えることもできます。
もちろん向き合わずにサクッと別れることも可能でしょうが、そうなると「また同じような相手と恋愛やパートナーシップを結ばされることになる」というのはよく聞く話ですね。
そのとき、「どこかに自分を幸せにしてくれる素晴らしい人がいるはずだ」という"ソウルメイト幻想"を抱かせるのが「普通のスピリチュアル」なので要注意です。
そんな自己利益の拡大を求めるエゴイスティックな人は、同じようなエゴイスティックな人を引き寄せるのは、まさに「法則」の通りです。
そうやって大きく苦労させられ、魂を鍛えてくれる相手こそ「真のソウルメイト」なのです。
個人的には、そんな「ソウルメイト」とは出会いたくありません(笑)
もっと「普通の人」で大丈夫です。
・・・とアタマで思っていても、なぜか出会ってしまう「ご縁の深い人」こそ、ソウルメイトなのでしょう。
私にもパートナーはいますが、「この人とは深い縁なのだ」と噛みしめることはあっても、「この人がソウルメイトなんだ」と思ったことは一度もありません。
そもそも、そんな「普通のスピリチュアル」の発想、つまり「過剰な意味づけ」をしようとする言動が不自然ではないかと思っています。
逆に言えば、「ソウルメイト」という過剰な意味づけをしようとするのは、運命から与えられた関係性に対する「不安・不信の現れ」ではないでしょうか。
余談ですが、スピ系のセミナーで出会った男女が浮気・不倫関係になることがあります。
たまたま隣同士やペアグループになった相手に「あなたとは初めて出会った気がしない」「私たち、きっとソウルメイトだよね」「過去世で生き別れた間柄だったのかもね」とスピトーク全開で意気投合する。
要はリスクを犯して浮気・不倫関係を持つ「真っ当な理由」が欲しいわけですね(真っ当かどうかは微妙ですが)。
それが良いか悪いかは別にして、要は不安・不信を抑えるための「過剰な意味づけ」として、ソウルメイト論が利用されることがあります。
「私たち、ソウルメイトだよね(たぶん)」と言いつつ、そんなソウルの領域をアタマで考えて適用しようとするのは、本当に「魂の選択」なのでしょうか。
「ソウルメイト」で検索すると占い関連の広告記事がたくさん出てくるのは、そんな不安や不信を持っている地に足のついていない人ほどスピリチュアルビジネスに誘導しやすいからです。
上記のようなケースであれば、占いに「あの人とはソウルメイトなのでしょうか?」と相談しに行く人もいるでしょうし。
そして、多くの占い師はその「エゴのニーズ」に "愛あるサービス精神" で応え、「そう!あなたたちは過去世からの縁なのよ!やっと再会できたのね!おめでとう!」という "上げ鑑定" をハッピーにブチかましてくれることでしょう。
でも、安心してください。
占いで「あなたとこの人はソウルメイトよ」と鑑定された後、別れたり縁ができなかった人はゴマンといますからね(笑)
しょせん、その程度のものです。
・・・以上を読んであなたが「ソウルメイト」への幻想を手放してくれたら、このブログを書いた甲斐があります。
- 「ソウルメイト」「ツインソウル」「ツインレイ」はあなたにとって都合の良い人ではないどころか、往々にして苦悩をもたらす存在ですらある。
- 私たちは過去世からの「カルマ」を清算すべくこの世に生きている。恋愛やパートナーシップはなかなか逃げられない関係性であるため、魂の鍛錬としては好都合である。
- ソウルメイトはスピ・占いの狭い業界の中だけでしか語られない。恋愛やパートナーシップに幻想を抱く人たちはスピ系ビジネスのターゲットにされている現実を知ろう。