- スピ系の「予言」は人々を不安にさせるものが大半なので、真に受けない方がいい。話半分で聞き流すのが吉。
- 本来のアセンション(次元上昇)はとても厳しいものだと知れば、「アセンションで世界は良くなる~♫」なんて甘いことは言ってられなくなる。
- アセンションは他人事ではない。自分事として個人の天命・使命を実現しようとする決心と実行が、結果的に宇宙的なアセンションの波に乗ることとなる。
目次
「予言」や「霊言」の大半は有害無益なゴミ情報
スピリチュアルカウンセラーの林 昭裕です。
人やモノの波動(オーラ)がわかる特殊能力をベースに活動しており、ここでは【マジスピ】(真のスピリチュアル・脱お花畑スピリチュアル)をテーマに情報発信しています。
今回は "スピリチュアルあるある" の「予言」や「未来予測」について、考えているところを述べます。
私は一切やりませんが、なぜかスピリチュアル系インフルエンサーの一部は、予言や未来予測が大好きですね。
それは一定のニーズがあるからなのかもしれません。
つい最近も「林さん、どうやらスピ系界隈では【20**年の*月に天変地異が起きる】と言われてるんだけど、知ってる?」と聞かれました。
私は「そんなもん知らんわ」と即答しておきました(笑)
興味ないんですよ。
予言にはこういう「崩壊説」もあれば、"この世の借金がすべてチャラになる" なんていう「都市伝説」的なものもありますが、全く興味ない。
「この世の借金がすべてチャラになる」のは、大戦争で壊滅状態になるか現在の資本主義が崩壊でもしない限り、あり得ない。
また常識的に考え、「この世の借金がすべてチャラになる」なんて都合の良いことが起こるわけねーだろ。
と私は思いますが、そういう予言に興味を持つ人はいます。
そういう人は興味を持ってネットで調べているうちに、ごく一部の考えにもかかわらず同じような情報ばかり集めてしまうので、「やっぱり真実らしい」と思い込みを強化する場合もあるでしょう。
で、同じような思い込みを持った人々で意見交換することで、ますます強化されてしまう。
こういうのを「エコーチェンバー現象」と言って、SNSの中ではよく起こることです。
私が予言の類に興味がないのは、そもそも抽象的なものが多いし、人々を不安にさせるだけの有害無益なものが大半だからです。
確か2011年か2012年ごろだったでしょうか。
スピリチュアル業界では「2012年12月22日ごろにアセンションが起きる!」という言葉がやたらと言われました時期がありました。
ウィキペディアで調べてみると、こういう説明でした。
2012年人類滅亡説は、マヤ文明で用いられていた暦の1つ長期暦が、2012年12月21日から12月23日ごろに1つの区切りを迎えるとされることから連想された終末信仰である。
21世紀初頭のオカルト雑誌や予言関連書などで、1999年のノストラダムスの大予言に続く終末論として採り上げられてきたが、懐疑的な論者はマヤ暦の周期性は人類滅亡を想定したものではないと反論をしている。
学術的にもマヤ人の宗教観や未来観を知る上で意味があるとしても、それが現実に対応するものとは考えられていない(ウィキペディアより)
あの頃はマヤ暦占いが流行ってましたね・・・
上の説明では「アセンション(次元上昇)」という言葉は言われていませんが、これについてスピ好きの中では以下のような会話が繰り広げられていました。
・「どうやら地球の波動(=次元)が上がるらしいよ!今の物質の世界は終わるんだって!」
・「アセンションした選ばれた人間たちが、宇宙船に乗ってテレポーテーションするんだってよ!」
・「自分たちも選ばれるよう、今から波動を上げておかないとね!」
あなたも聞いたことがあるかもしれません。
スピリチュアルに興味ない人からすれば、ちょっと何言ってるのかわからないと思います。
私も「話半分」でしか聞いていません。
ただ、真に受ける人たちの思考回路には興味があるので、あるとき「2012年アセンション説」信じる人に「アセンションが起こると、具体的にどうなるんですか?」と聞いたことがありました。
すると、
「ワタシもアセンションの本当のところはよくわからないんだけども、とにかくスゴい力を持っている●●先生がそうおっしゃるから、スゴいことになるらしいよ~」
という曖昧な返答ばかりでした。
その割には、なぜか盛り上がっていたのですけど・・・
だから本当に信じているのはアセンションじゃなくて、その先生やインフルエンサーなのでしょうね。
そこにあまり主体性はなさそうです。
余計なことを言うと、「アセンション」が本当に起こると今の「波動の低い自分」が根本から否定されることになるので、実はめちゃくちゃ辛いことなのです。
例えて言えば、いきなり「高山」に連れて行かれるようなもの。
確かに空気は澄んでいるだろうし、電磁波や排気ガスやノイズのないクリーンな環境でしょうが、トレーニングを怠っている大半の人間は「高山病」にかかり、ときに命を落とすような厳しさが待っているのです。
それなのに他人事みたく「アセンションすると、いいことあるよね~」と軽く言っているわけですから、「スピリチュアルお花畑」と言われても仕方ありませんよね。
アセンションを「運命の加速」として活かすには?
で、予言通り2012年12月22日に「アセンション」が起こったらしいですが、それからどうなりましたか?
地球は本当に「次元上昇」したでしょうか?
いいえ、世相はますます混乱しているように見えます。
現象だけ見れば、むしろ「次元下降(ディセンション)」しているのではないでしょうか。
こういうことを言うと、反論として「その混乱こそ地球が転換期を迎えている証拠であって、本当はアセンションが起こっているんだ!」というメッセージを返す人もいます。
解釈は自由なので、何とでも言えますよね。
だから、私は「スピリチュアル系は言ったもん勝ち、声のデカいヤツが有利」だと常々思っています。
業界を眺めていると、2012年の後の「転換期」は2015年で、その次は2020年、2025年、2028年・・・と言われているようです。
私にはそうやって話題を人為的に作り出しては盛り上げているようにしか見えません。
もちろん、振り返れば2020年は例の感染症で世界が混乱した年でしたが、それが「予言通り」だとするのはご都合主義ではないでしょうか。
それが本当に「当たる予言」だとしたら、不幸や災厄がそのときに降りかからないための具体的な対策まで予言していただきたいものです。
社会や人類の公益につながらない予言、人々の不安や恐怖を刺激する予言など、ゴミに等しい。
そんな予言とかアセンションとか「外側のこと」は、どうでもいい。
「言ったもん勝ち」だからこそ、どんな外側の声にもブレない自分の軸を作っておかなくてはなりません。
そのためには、「真のアセンションとは何か」をよく考えておくことです。
真のアセンションとは、自分が宇宙から与えられているであろう「天命・使命」を自覚し、その実現にのみ全エネルギーを注力していくことです。
自分の天命を実現しよう、肉体が果てるまで魂の進化を求めようと決心している人は、黙っていても宇宙的アセンションの波に乗っていく。
それがスピリチュアルでよく言われる「宇宙の流れ」に乗るということ。
平たく言えば「運が良くなる」「運命が加速する」ということです。
私自身、この決心によって人生を大きく変えることができました。
ただ「外側のアセンション」を信じる人の中には、それに安易に乗っかろうという気分があるように感じます。
残念なことに(?)運命というのは自分が歩んだ分しか進んでいかず、エレベーターのような便利な道具や魔法はどこを探してもありません。
まずは自分でオールを漕いで船を動かさない限り、「宇宙の流れ」に合流することはできないのです。
アセンションの主語は、地球でも他の誰かでもなく、「私自身」です。
現代は人類史上、最も変化の波の激しい時期であり、それは流されやすいということです。
そんな中で自分の軸をしっかり保って生きることができたら、それは立派なアセンションではないでしょうか。
もし「明日、地球が崩壊する」と本当に当たる予言を言われても、「あ、そう。それはしょうがないね」と泰然自若といられること。
そのためには、普段から自分の天命・使命に向かって生きる姿勢がなければなりません。
- スピ系の「予言」は人々を不安にさせるものが大半なので、真に受けない方がいい。話半分で聞き流すのが吉。
- 本来のアセンション(次元上昇)はとても厳しいものだと知れば、「アセンションで世界は良くなる~♫」なんて甘いことは言ってられなくなる。
- アセンションは他人事ではない。自分事として個人の天命・使命を実現しようとする決心と実行が、結果的に宇宙的なアセンションの波に乗ることとなる。