
- セドナメソッドはスピリチュアル系ではなく心理学です。中でも「マインドフルネス」の基本だと言って良いでしょう。
- やり方ははすごく簡単に見えるが、「自分が何を感じているか正確に知ること」が難しい場合がある。シンプルではあるが、決して簡単ではない。
- 自分の感情を見つめ、ネガティブな感情を認める勇気が一人では出せないときもある。そんな時はセミナーや個人セッションが必要かもしれない(※回し者ではありません)。
目次
セドナメソッドはスピリチュアル系ではなく、心理学のテクニックです!
(セドナの風景)
スピリチュアルカウンセラーの林 昭裕です。
人やモノの波動(オーラ)がわかる特殊能力をベースに活動しており、ここでは【マジスピ】(真のスピリチュアル・脱お花畑スピリチュアル)をテーマに情報発信しています。
今回はスピリチュアル系で「手放しの法則」として紹介されている
「セドナメソッド」
について、解説本を題材にして考えてみます。
以前どこかで「セドナメソッド」を知ったのをきっかけに、そのあと今回紹介する本を読みました。
当時は「なかなか面白い本だな」ぐらいにしか感じませんでした。
ただその後、お客様からの問い合わせメールの中に「セドナメソッド」という単語があるのを見て、「あ、これ前に読んだやつだ」と思い出しました。
そこに縁を感じたので、本を読み直した上でブログで取り上げます。
今回ご紹介する「セドナメソッド解説書」は以下です。
セドナメソッドは実質的に「メンタルブロック解放の心理テクニック」なのに、なぜかスピリチュアル系に入っていることに注意しましょう。
その理由は本の前書きにありまして、この本の著者であるヘイルさんは、あの「引き寄せブーム」を牽引した『ザ・シークレット』の中で紹介されているからなのです。
それだけで「スピ系」になっちゃうんですね。なんとも違和感があります。
ちなみに『ザ・シークレット』で紹介されている人の中には、私が見ると波動・オーラが微妙な人もいるので盲信しない方がいいですよ。いまアマゾンでは中古で1円で売られているので、やはりその程度の本だったということです。
また、なぜ「セドナ」という名前がついているのかわかりませんが、「セドナ」はパワースポットで有名な場所なので、このことからもスピ系だと勘違いしやすいでしょう。
さらに、日本ではスピリチュアル業界で有名な某インフルエンサーがセドナメソッドを紹介していることもあり、やっぱりスピ系だと思われています。
ただ、繰り返しますが、本当は心理学のテクニックです。
あるいは、瞑想や禅をわかりやすく体系化した「マインドフルネス」の基本的な考え方ですね。
その上でこの本を読み返したところ、シンプルなので日常で使いやすいメソッドだと改めて感じました。
セドナメソッドのやり方は、細かいことを抜きにすれば、極めてカンタン。
メンタルブロックの解放のために、自分自身にいくつかの「質問」を投げかけるだけ。
その基本的な流れは以下の通り。
- 「いま、何を感じていますか?」
- 「その感情を認めることはできますか?」(はい/いいえ)
- 「それを手放せますか?」(はい/いいえ)
- 「手放しますか?」(はい/いいえ)
- 「いつ?」(今でしょ!)
突き詰めれば、たったこれだけ。
めっちゃカンタンでしょ?
あまりにカンタンに見えるため、これだけで本当に「メンタルブロック解放」できるのか、疑ってしまう人がいても仕方がないかと思います。
私はこれだけでも、ある程度はブロック解放できると思っています。
もちろん「粘り強く実践し続けること」が大前提ですが。
でも、多くの人はたぶん実践しないでしょうね(笑)
「こんな簡単な方法でメンタルブロックが解放できる!」という誘い文句に惹かれるのは、「ラクして高い効果を得たい」と考えている人が多いとすれば、おそらく根気強く実践するのが苦手なはずだからです。
なお、この本のアマゾンレビューの低評価をまとめると、だいたい以下の通り。
- 「本当は恵まれているのに、精神的に満たされない人向け」
- 「本当に苦しんでいる人には効かない」
- 「同じフレーズが何度も出てきて、だんだん読むのが嫌になって来る」
- 「過去のいやな記憶、執着を捨てましょう!」と言うことの自己暗示術?
- 「なんだかややこしい難しい本だなあという印象が抜けません。基本の感情解放の部分だけおさえておけばいいように思います」
- 「小賢しいことやってないで、目標に向けて具体的な行動したらどうなんでしょう。手放したところで日常は日常ですよ」
- 「エビデンスが無いことが問題。アメリカ発?のこれ系メソッドは、基本的に曖昧で根拠の疑わしいものが多い」
- 「とても良い事が書いてあるとは思うけど、自分の理解力不足のせいで、実感が掴めなかった。シンプルと言いながら難しい事が延々と書いてあると思った」
なるほどなるほど・・・
「自己暗示術?」とか「小賢しいことやってないで、目標に向けて具体的な行動したらどうなんでしょう」とか、全く読めていないことがバレるレビューもありますけど、そう言いたくなる気持ちはわからなくもない。
というのも、今回の本のタイトルのように『人生を変える一番シンプルな方法』と言っておきながら、実は「意外と難しい」からです。
わかりやすく書き過ぎていているため、逆に本質を掴むのが難しい。
もっとも、ちゃんと実践すれば「なるほど!そういうことか!」とわかると思いますが、先ほど述べた通り「ラクして高い効果を得たい」人はそこまで実践しないに決まっている(笑)
だから、本当は「わかるまで根気強くやり続けろコノヤロー!ちょっと実践したぐらいで変わると思うなよタコ!」と警告するべきです。
なお、この本の原書はもっとボリュームがあるらしく、日本語訳ではけっこう端折っているようです。
もしかしたら、「日本人読者のためにエッセンスだけ訳しました」という"配慮"が、逆にわかりにくくしている可能性があります。
あまりに分厚い本だと翻訳も大変な上に、売れませんからね。
なので、今回のブログではもう少し補足しましょう。
セドナメソッドを実践するために必要なたった一つのこと
(セドナの風景)
では、今回はレビュー初回なので、最も大事なポイントを述べて終わりにします。
もう一度メソッドの基本を説明すると、以下の通り。
- 「いま、何を感じていますか?」
- 「その感情を認めることはできますか?」(はい/いいえ)
- 「それを手放せますか?」(はい/いいえ)
- 「手放しますか?」(はい/いいえ)
- 「いつ?」(今でしょ!)
どうしてこれだけの作業で「心の解放」が起こるのか?
それは、①と②のステップをしっかり行えば、「感情との一体化」から距離を置くことができるからです。
感情を解放するには、「感情と距離を置く」ことが重要な第一歩なのです。
これを理解しなければセドナメソッドの本質を掴むことはできず、先ほどの低評価レビューみたいな文句が出てしまうでしょう。
・・・もっとも、これはセドナメソッドだけの「秘技」ではなく、ぶっちゃけ心理学の基本。
何も「セドナメソッド」といったスピっぽい名前なんかつけなくていいのに、と個人的には思いますけど。
事例で考えるとわかりやすい。
例えば、あなたの目の前にめちゃくちゃ嫌いなヤツがいるとき。
「うわー、コイツめっちゃ腹立つわ!一度思いっきり殴ってやりたいわ!」と怒りが湧いてくるかもしれません。
このとき、あなたは「怒りそのものになっている」わけです。
怒りに「我を失っている」状態というのは、「あなたは怒りという感情と一体化している」ということですよね。
その後「あ、いかんいかん、なんでこんなに怒ってしまったんだろう」と「我に返る」状態になれば、ここで「あなたは怒りという感情から距離を置いた」ということです。
怒りに限らず、もし我を失いそうになる感情が湧いてきたとき、それと距離を置く心がけがあれば、その感情に巻き込まれにくくなるでしょう。
俗に言う「キレやすい」というのは、「感情と距離が置けず、すぐに巻き込まれてしまうこと」です。
ネガティブな感情と一体化して、良いことは何一つありません。
でも、私たちの多くは生きていく中で、我慢して抑え込んだ感情や、向き合うことが怖くてスルーした感情など、いろんな未整理の感情を抱え込んでいます。
中には我慢やスルーが長い習慣になって、我慢やスルーしていることすら自覚できない場合もあります。
これを書いている私自身、職業柄 自分の心の問題に取り組んできた方だとは思いますが、それでも自分が小中学生の頃いじめられた痛みや悲しみは、つい最近になるまで思い出せなかったのです。
それだけ、本当は辛い感情を抱えていたのだろうなと、自分自身を振り返って思います。
ですから、実はいわゆるトラウマが深いほど、①「いま、何を感じてますか?」という問いに答えるのは難しくなります。
まずは表面的な「何となく胃のあたりがモヤモヤする」とか「後頭部に痛みを感じている」とか、身体症状を正確に言葉にするところから始める必要があります。
そして、これは今回の本には書かれていませんが、「その身体症状に〈声〉があるとしたら、それは何を訴えているのか?」を、じっくり観察するステップを踏まなければならないでしょう。
(もちろんどんなアプローチが適切なのかは、人それぞれ違います)
ここまで言ってしまうとセルフで行うのはかなり難しくなりますよね。
そう、①「いま、何を感じてますか?」という問いは、それに明確に答えることができたら、半分以上は解消したようなものなのです。
例えば、夫婦喧嘩をしていて「パートナーが憎い!もう離婚だ!」という怒りを感じているのが、いま一番感じている怒りだとします。
でも、実はその怒りの背後には「さびしい・・・なんで私のことをわかってくれないのだろう・・・もっとお互いを理解し合いたいはずなのに・・・」という感情が隠れているかもしれません。
ここで、表面の「怒り」ではなく、
- 「さびしい」感情をしっかり感じた上で、
- 「その感情を認めることはできますか?」(はい/いいえ)
- 「それを手放せますか?」(はい/いいえ)
- 「手放しますか?」(はい/いいえ)
- 「いつ?」(今でしょ!)
というステップは割と簡単に踏むことができるでしょう。
ただし、やはり①「自分が何を感じているか」に気づくには、ケースによってはかなり難しい。
また、この5つのステップは、何度も何度も繰り返す必要があります。
・・・という大切な勘所は、この本にはあまり詳しく書かれていません(笑)
個人的には「おいっ!大事なのはそこだろうが!」とツッコミたくなる。
そういえば、上の低評価レビューには載せませんでしたが、こういうのもありました。
「2年半取り組みました。1000回以上は読んで実践したと思います。それでも何も変わることはありませんでした」
これはおそらく取り組み方に間違いがあります。
そもそも本当に実践したのかわからないですし、もし実践しているとしても、「①いま、何を感じているか」をしっかり捉えられていないのでしょう。
それでは1000回やったところで、あまり効果はありません。
「間違った技術で練習を続けていたとしたら、間違った技術でシュートする名人になるだけだ」(マイケル・ジョーダン)
「①いま、自分がどんな感情を感じているのか」をセルフでまっすぐ見つめることのできる方なら、セドナメソッドは有効です。
でも、やっぱりしっかり実践しようと思ったら、セミナーや講座に通わないといけないかも。
そして、セルフで自分を深く見つめられないなら、おそらくカウンセリングを受けることになるでしょう。
そう考えると、この本はセミナーや個人セッションへの告知本のように思えてきましたね(笑)
そういう意味では積極的にオススメしませんが、ご興味あれば読んでみてください。
※今回取り上げた本はこちら!
このセドナメソッドは全4回のブログを書きました。良ければ以下からどうぞ。
- セドナメソッドはスピリチュアル系ではなく心理学です。中でも「マインドフルネス」の基本だと言って良いでしょう。
- やり方ははすごく簡単に見えるが、「自分が何を感じているか正確に知ること」が難しい場合がある。シンプルではあるが、決して簡単ではない。
- 自分の感情を見つめ、ネガティブな感情を認める勇気が一人では出せないときもある。そんな時はセミナーや個人セッションが必要かもしれない(※回し者ではありません)。