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『世界平和の祈り』入門8:【注意】内容が簡単であるため、深い意義を忘れがちになり、安易な方向に流されやすくなる。

お名前だけで人やモノのオーラ(波動)がわかる、波動カウンセラーの林 昭裕です(「詳しい自己紹介はこちら」)。

人やモノの波動(オーラ)がわかる特殊能力をベースに活動しており、ここでは【マジスピ】(真のスピリチュアル・脱お花畑スピリチュアル)をテーマに情報発信しています。

今回は

「『世界平和の祈り』入門」の補足回として、「祈りの注意点」について説明していきます。

一応、今回でシリーズは区切りにします(また思いついたら出しますが、とりあえずここまで)。

7回目までは「祈りって素晴らしいぞ!」という論調なのですけど、今回は「こういうところには気をつけた方がいい」ということを述べていきます。

一連の『世界平和の祈り』シリーズは以下の一覧からお読みください。

ちなみに、私のスタンス(どの宗教組織にも所属しないこと等)については1回目の冒頭で述べていますし、最初から読んでいただいた方がより理解しやすいので、よければ1回目からどうぞ。

『世界平和の祈り』シリーズ

では、『世界平和の祈り』の文言を掲載してから、今回の内容に入りましょう。

世界人類が平和でありますように

 

日本が平和でありますように

 

私達の天命が完(まっと)うされますように

 

守護霊様ありがとうございます

 

守護神様ありがとうございます

祈っても現象が変わらなければ、まだ本気ではない

法華経の開祖・日蓮の言葉に、浄土宗(念仏仏教)を批判したものがあります。

「念仏は無間地獄(むげんじごく)の業因なり。法華経は成仏得道の直路なり。早く浄土宗を捨て法華経を持ち、生死を離れ菩提を得べき事。」

『念仏無間地獄抄』

まぁキツいお言葉ですこと・・・

ここで言っている「無間地獄」とは言葉のリズムから「無"限"の地獄」と言っても間違いじゃないですが、より正確に言えば「息つく"間"も"無"いほど苦しい地獄界」という意味のようです。

日蓮はその波動(オーラ)を拝見する限り、まるで火の玉のような激しさをもった求道者だったので、上のような超強い表現になるわけです。

今回、冒頭でこれを引用したのは、祈りもまた念仏的な要素があり、油断すると「無間地獄」とまではいかずともなかなか現実的な利点が得られにくくなるので、注意喚起のためです。

なお、「宗教の型」は主に2つあり、ひとつは禅や法華経のような「自ら内なる仏を顕(あらわ)してゆく」自力タイプのものと、もうひとつは念仏や『世界平和の祈り』のような「阿弥陀如来や守護霊・守護神などの超越的な力にゆだねていく」他力タイプのものです。

(厳密には『世界平和の祈り』は自力と他力のハイブリッド型なのですが、『入門編』では割愛します)

日蓮さんは立場上 法華経を力強く流布されるのは当然ですが、客観的に見れば、自力タイプと他力タイプのどちらが向いているかは人それぞれなので、どちらがより優れているということではなく、それぞれに短所長所があります。

(冒頭の日蓮の言葉を引用して念仏系仏教を批判している人がいますが、それは上の理由によって一知半解と言わざるを得ません)

話を戻して、日蓮さんが激しく念仏宗教を批判したのは、当時の時代からすでに

「祈るだけで、その他のことは何もしない人」

「罪を犯しても、念仏するだけでチャラにしようとする人(=安易に「消えてゆく姿」を利用しようとする人)」

が出ていたからのようです。

祈りの注意点としては、まずこの2点を挙げたいですね。

注意点1:祈るだけで、その他のことは何もしない

『世界平和の祈り』は、

「あくまで祈りを根底として、普段は当たり前の日常を送る」

ということが大事なのです。

これ、創始者の五井先生もしっかりおっしゃっていますよ。

仕事を持っている人は、祈りごころを持って仕事をする。

家庭を支えている人は、祈りごころを持って家事や子育てをする。

祈りごころを持って、当たり前の俗事や世事をこなしていくことが大事であり、それこそが

「一隅を照らす」

ということなのです。

ところが、ときおり「祈るだけで、何もしない」という人が出てくるんですね。

「あくまで祈りを根底として、普段は当たり前の日常を送る」

ということをアタマでは知っていながら、都合よくねじ曲げるわけです。

それは合格祈願だけ真剣にやって、あとは全然勉強しない受験生に似ています。

浄土宗・浄土真宗であれば、悪い意味で阿弥陀如来におまかせしてしまって、人間としての努力や工夫を放棄する人がいます。

『世界平和の祈り』にしても、ただ守護霊や守護神に表面的な感謝をするだけで、同様に人間としての努力や工夫を放棄してしまうわけです。

スピリチュアル業界でもよく言われる「ゆだねる」や「おまかせ」というのは、実はなかなか難しい営み。

中には「おまかせしていれば、あとは宇宙が自動的に働いてくれる」といったことを言う人もいるのですが、こういう甘い言葉には注意しなければなりません。

ゆだねることやおまかせは、決して「丸投げ」や「責任放棄」ではありません。

もしそうだとしたら、宗教やスピリチュアルは堕落した人間の都合の良い道具になってしまう。

そうではなく、

祈りは「大いなるもの」の中に自分を投げ入れる行いであり、その「大いなる力」に触れることを通じ、自分の生命を深めようとする試みです。

なので「真のおまかせ」の結果は、自分の肉体的・精神的・霊的活動の増大深化であり、むしろより実践的になることなのです。

にもかかわらず祈りが行動を制限しているとしたら、それは祈りの表面をなぞっているだけで、実はせっかくの祈りがエゴに利用されているだけに過ぎません。

あるいは、祈りを「この世のわずらわしい雑事を放棄する絶好の言い訳」に利用しているとも言えるでしょう。

そんな「祈っているだけで何もしない人」より、別に祈りは知らないけど、真っ当に仕事をして、真っ当に社会生活を送っている人の方がよほど「高次元波動」であることは少なくありません。

なので、せっかく【私達の天命が完うされますように】と祈っているのであれば、具体的な目標や方向性を心に抱き、それに向かった具体的な実践をしていくことが大事です。

過去に

「一生懸命祈っているつもりなのですが、現実がいっこうに変わりません」

というご相談を受けたことがあります。

その原因はご相談の内容によりますので本来はケースバイケースですが、このときの原因は明らかで、「祈っている"だけ"だから」です。

例えば、婚活のご相談で「自分磨き」はしっかりやっているけど、相談所なりマッチングアプリなりにエントリーしていない人がいたら、あなたはどうアドバイスしますか?

そりゃ「まずはエントリーしようね」と言うでしょ?

ただ、エントリーしても相手と連絡交換すらできなかったり、会っても1回きりでそのまま終わってしまったり、現実はなかなか厳しいことが少なくありません。

その厳しさに落ち込んだり、あぁもう自分は歳だからダメなのかと自己嫌悪に陥ったりしながら、それでもあきらめないでチャレンジし続けることで、最後は幸せを掴んだ方が過去の相談者さんにおられました。

「祈って何もしない」というのは、自分磨きだけやってエントリーしない人にも似ています。

これ、実は "祈りを実践しているはずの人" からいただいたご相談なのですよ。

まさか何も行動しなくても、ただ祈っていさえすりゃ、守護霊がパートナーを引き連れてくるとでも思ったのでしょうか?

そりゃ相談所やマッチングアプリにエントリーしなければ、実際の出会いは得られにくいだろうから、エゴは傷つかずに済むでしょう。

もしかして、エゴが傷つくのを怖れているがゆえに、祈るだけの状態に、自分磨きだけの状態に、逃避をしているのかもしれません。

入門5回目で述べた通り、その怖れこそ本当は「消えてゆく姿」として世界平和を祈るべきものなのに、そこはスルーしてしまう。

こういうことを述べると、やっぱり祈りって簡単なように見えて、実はかなり難しいのです。

本当は「真摯に自分を見つめる力」が求められているわけです。

ただ、私たち凡人はなかなかやりたくない。

怖れから傷みから逃げたくなるのは私たち凡人の多くがやっていることだから、理解はできるのですけど・・・

ただ、そうやって「祈ったフリ」をしているだけでは、現実は決して変わらない。

「現実が好転していかないこと」こそ、守護霊・守護神からの最大の無言のメッセージです。

そのときに「あぁ、これは自分の祈りがまだ本気じゃないからだ」と気づける人は、実はなかなかセンスのいい人なのですけど、数としてはたぶん少ないですね・・・

それだけ「祈ったフリの状態」というのは、実はけっこう気持ちいいからなのだよ(汗)

「自分はちゃんと祈っている(つもり)」という思いが、エゴを慰めるのだから。

詳しくは「世界平和の祈りの真髄を語った有料セミナー」で言ったからここでは言いませんが、「祈ることだけで満足してしまう」というのは、祈りにおいて気をつけなければならない部分です。

注意点2:安易に「消えてゆく姿」を利用する

あと、いま上でも述べた「消えてゆく姿」というのを、結構軽いノリで捉えようとする人がいるのも気になりますね。

これは繰り返しますが、これは

罪を犯しても、念仏するだけでチャラにしようとする

という念仏仏教にありがちな欠点の現代バージョンです。

こういう人は、今も昔もいるのですよ。

つまり、自分に降りかかった何らかのトラブルや、人間関係で誰かを傷つけたことを、「すべての苦悩は現れれば必ず消えてゆく」という教義を表面的に捉え、「はいはーい、これで消えていきまーす♫」という感じで軽いノリで解釈する人がいるのです。

あとは、酒やタバコやパチンコや買い物など、何らかの依存症に対して「現れれば消えてゆくんだから、またパチンコやるぞ~♪ これでまだ消えちゃいましたとさ~♫」ってこれまたイージーゴーイングに考える人もいる。

これも先ほどとパターンは同じで、「実は自分のエゴが傷つきたくない」という心理があります。

さっきの婚活の例もそうだけど、自分と真摯に向き合うことって、かなり辛いんですよ。

本来はその勇気を絞り出すためにこそ祈るわけなのですが、人間のエゴというのは祈りすらも都合よく利用する。

「ほらほら、パチンコやっちまえよ。今日から新台が出ているじゃないか。お店だってキャンペーンやってるぞ。『現れれば消えてゆく』って偉いセンセーが言ってるんだから、やっちまえよ!」

って、本来はその迷いそのものが「消えてゆく姿」として一生懸命に祈る必要があるのですけど、都合よくねじ曲げた解釈に、いとも簡単に乗っかってしまう。

まぁまだ終わった後に「しまった・・・またやっちまったわ・・・このままではいけない。本気で祈らねばならぬ」と気を新たにできるのであればまだいいのですけど、おそらく多くの場合、またズルズルと流されるでしょう。

原則はシンプルでして、「自分を真摯に見つめる力」に欠ける人は、その祈りは安易になりやすいということなのです。

日蓮はそんなイージーな念仏者を少なからず見て、「それでは念仏無間地獄だぞ!!」と怒ったのかもしれません。

「消えてゆく姿」は、上に貼った入門編5回目のブログで触れた【人間と真実の生き方】を復習していただきたいのですけど、「人間は本来、神の分霊(わけみたま)である」という大前提があるわけです。

本来は「神の分霊」という光り輝いた存在なのだから、そういう存在に本当のところ「悪」や「影」なんてあるはずないでしょ。

でも実際にあるのは、本来の私たちは「内なる光」を秘めていることを忘れてしまって、過去世から現在に至るまで誤った思い方や考え方を積み重ねてしまったことが、現象的な「悪」や「影」として出ている。

それが「光」に照らし出されて、いま、消えてゆこうとしているわけです。

ここには、簡単に言えば「本来の人間は、もっと尊く強く美しく明るく清らかに生きていけるはずだ!」という徹底的な性善説があるわけですよ(これを「光明思想」ともいう)。

でも、「またパチンコ依存だわ~でもこれで消えちゃいます♫」とか「ついカッとなって人に暴言吐いちゃったわ~でも現れたからこれで消えちゃいます♫」とかいうイージーな態度は、この徹底した性善説、悪や罪を包み込んだ大いなる性善説が欠けているのです。

「いやいやこれは・・・本来は素晴らしいはずの人間として、マジであり得ないことをしてしまった・・・自分はまだまだカルマにエゴに翻弄される小さな人間だ・・・でもこのままではいけない」といった、真摯な反省がそこになければ、消えてゆく姿にはならないのですよ。

なので、『世界平和の祈り』を真に祈っていくには、「人間と真実の生き方」を本当に深く理解していく必要があるわけです。

祈っては深く理解し、深く理解しては祈っていく。

その繰り返しなのですね。

ただ、教えを表面的に読むだけだと、なんだか簡単に思えてしまうのですよ。

私のこの入門編のシリーズもなるべくわかりやすく書いているので、おそらく理解するのはそんなに難しくないはず。

でも『「消えてゆく姿」が本当にわかったら、これは悟ったのと同じですよ』と述べた通り、本当はマジのガチで難しいのであります。

何度か言っていますが、天童よしみの のど飴のCMばりに「なめたらあかん~」のであります。

祈りを通じてどのような天命を実現したいのか?

さっきの段落で「祈っているのであれば、具体的な目標や方向性を心に抱き、それに向かった具体的な実践をしていくことが大事です」と延べました。

結局、「祈りを通じてどんな天命を実現したいのか?」が問われているのです。

【私たちの天命が完うされますように】と祈っている、その「天命」とは何なのでしょうか?

もちろん「世界平和」が大きな天命であることは間違いないのですが、それをあなたの人生という角度からは、どう具体的に実現していくのでしょうか?

五井先生は、ご著書や肉声テープに触れる限り「具体的な目標」についてはあまり触れなかったように感じます。

だいたい次のようなことをおっしゃっていたわけです。

「自分の天命がわからない、という人は、世界平和が大きな天命なのだから、普段の仕事は生活するためのものとして行いながら、仕事の合間や家庭の中で世界平和の祈りを行っていきなさい。そうすることで神様の働きをすることができるのですよ」

ともかく『世界平和の祈り』を一人でも多く祈ってもらうことが、当時は大きな眼目だったからではないでしょうか。

もちろん一人でも多く祈ることで「光の波動」を物質世界により多くもたらすことができるわけですから、それは大いに意義があることです。

ただ、私たちはそれぞれ個性を持っているわけですから、可能であればただ祈ること以上に、祈りを根底にした何らかの仕事や実践があった方が、より祈りに励みが出るもの。

そうであった方が「祈るだけで、その他のことは何もしない(祈るだけで自己満足する)」という事態を避けることができるでしょう。

また、仕事でも趣味でもボランティアでも結構ですが、何らかの社会的活動というのは、それがそのまま自分の「人間としての成長」につながっていくものです。

「人間としての成長」は仕事の力量を磨くことを通じてもたらされることもあれば、仕事を通じた人間関係の葛藤を通じてもたらされることもあります。

「祈りの力」というのは、自分の「人間としての成長」に伴って深くなっていく。

ですから、本当に祈りに惹かれるものがあるのであれば、できれば祈り"だけ" で終わらない何らかの活動がある方が望ましいわけです。

先日、ある女性から聞いたのですけど、その女性は母親として子供におにぎりを作ることがあるそうです。

そのとき、その女性は祈りを込めながらおにぎりを結ぶそうで、そうしてできたおにぎりは、あまり凝った味付けをしていなくとも、めちゃくちゃおいしいんですって。

それによって、母親としての愛情がより深く表現できるわけです。

もちろん子どもの幸せを純粋に祈るだけでも良いのでしょうけど、その上でそれを表現する何らかの具体的な活動があった方がより伝わるし、子どももさらに幸せという好循環が生まれます。

これ、「仕事(家事)が祈りになっている」のですよ。

素晴らしいじゃないですか。

このように、祈りを観念で終わらせないためにも、可能であれば何らかの表現手段を持っておいた方がいいですね。

(ただし、もし本気で祈り続ける覚悟があるのであれば、祈り以外は何もしないという生き方も一つでしょう。本当にド真剣に、全身全霊を尽くして祈り続けるのであればですけど、それは本来は聖職者・僧職者の仕事です)


今回は『世界平和の祈り』における注意点について、主なものを述べました。

祈りは念仏のように簡単であるため、ともすればその深い意義が忘れられ、安易な方向に流れてしまう可能性があります。

私は未だに創始者の五井先生のご著書や肉声テープで学ぶことをやめていません。

正直、同じような話が多く、結局「世界平和を祈りましょう」という話で結論づけれられるものの、「本当に骨身に徹してわかっているわけではない」ということはわかっているため、私は今後も折に触れて学び直していくでしょう。

今回は入門編として7回、プラス今回の注意点として合計8回にわたって述べてきました。

本当はもっと細かい点はあるし、まだまだ不十分な点はあるでしょうけど、まずはこのあたりで終わっておきます。

また何かあれば単発のブログなどで述べていきたいと思います。


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