※ウェブサイト『マジスピ』には音声の文字起こし(読みやすく加筆修正済)があります。

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ウェブサイトでは最下部に音声プレーヤーがあります。倍速再生も可能ですし、YouTubeより通信量も少ないし、スマホを画面オフにしても聴けるので便利です。
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ここから下はまだ編集中です。「一部に誤字脱字を含む、ざっくり文字起こしの段階」をご理解の上で読んでください。配信日から1週間以内に加筆修正とスライド等を足して読みやすくするので、待てる方は少しお待ちください。
目次
今回の要点と要約文
今回の要点
- 世界的なベストセラー『タフティ・ザ・プリーステス』を精読した結果、過度な造語や難解な表現による弊害が大きく、推奨できない内容である。
- 本書の核心である「三つ編み(エネルギー機関)」の概念が極めて抽象的で主観に頼りすぎており、実践的なメソッドとして破綻している。
- 既存の自己啓発や脳科学、量子論をパッチワークのように組み合わせた構成であり、独特の設定による「味付け」が本質を曇らせている。
※要点は以下のショート動画でも語っています
(ここにショート動画が挿入される予定です)
■『タフティ』はゴミ理論?誰も実践できない複雑怪奇なスピ風自己啓発。■
先週は概要だけだったスピリチュアル系の世界的ベストセラー『タフティ・ザ・プリーステス』をじっくり読んでみると、実に曖昧で不透明な内容で、読書していて久々にイライラしました。
仕事で紹介するのでなければ、序盤でゴミ箱に捨てているか、メルカリかブックオフ行きです。
よほどの興味がなければ、この本をわざわざ買う必要はありません。
著者は「元・量子物理学者」とのことですが、本の内容は既存の量子論、脳科学、認知科学、そして従来の自己啓発や引き寄せの法則を、著者の観点で都合よく繋ぎ合わせた「パッチワーク」に過ぎないと感じました。
特に本書の中心概念で繰り返し登場する「三つ編み」が、マジで意味不明。
「背中の数センチ後ろに "目に見えない三つ編み" が垂れ下がっており、これを起動させてゴールをイメージすることで現実を構築する」というメインのメソッドを理解できている人は誰もいないんじゃないか?
巫女のキャラ設定のタフティは「"三つ編み" がどこにあるのかは、直感的にわかるわよ」と言う。
・・・わからへんわ。
巻末の用語集には「"三つ編み" は背中の後ろにあるエネルギーチャクラ」なんて書いてあるが、これまで読んだ文献の中にそんな説明はただの一つも見たことがない。
「背中から斜めに突き出しているチャクラ」って、聞いたことないし感じたこともない。
元研究者であれば、参考文献を明示してくれてもいいだろうに。
論理的に理解できない上に、直観として把握することもできない。
それゆえこのメソッドは実践不可能です。
こんな本がどうしてベストセラーになってしまったのか?
興奮して本書を紹介しているインフルエンサーやその他の発信者は、いったい何に共感共鳴して絶賛しているのか?
単に「スゴそう」というノリで持ち上げているに過ぎないのか?
著者の過去の著作は根強いファンが多いみたいだから、それを当たった方がいいのか?
私みたいにしっかり読んでもわからない人間に対し、タフティは「読者が自分の裁量で行動しているという幻想の中にいるからだ」と、突き放してくる。
3000年前のイシス発祥の「古代の叡智」という設定を盾に反論を封じるような構成は、非常にズル賢いと感じざるを得ない。
たとえ論理的には意味がわからなくとも、直観的に「威厳」や「凄み」を感じさせ、探究心を駆り立てるような内容でなければ、物語としては失敗ではないでしょうか。
本当に良い本というのは、たとえわからなくても「なんか知らんけどスゴい!」と無条件に感じさせるもので、それが「波動」の力です。
さぞかし「古代の叡智」とやらを伝授してくれるかと思いきや、「具体的な運動や勉強、食生活の改善といった肉体的な努力は必須条件だ」と、常識的な習慣術を付け加えてくる。
その他、過去の自己啓発やスピリチュアル系で聞いたことがあるような表現を散りばめることで、オネエ巫女がだんだん「近所のオバちゃん」に見えてくる。
これほどしっかり読んでも何も収穫のない本(しかし立派なことが書いてあるっぽく見える本)を読むぐらいなら、理論的には稚拙であっても従来の「引き寄せ系」の本を読んだ方がずっとマシだと思いますね。
いくつかのレビューに「もし著者の弟子や信奉者がいれば、ぜひ体験記を書いてほしい」という意見があったのは共感。
曖昧な概念ばかりで、図解も具体例もほとんどない不親切なこの本がなぜ売れているのか、本当に謎。
それには自分がまだ気づいていない理由があるとは思っているので、今度は著者の過去の著作(タフティよりずっとわかりやすいらしい)を読んでみます。
今回はこの本を「ご参考にならない」という意味で、ご参考にしていただければと思います。
もう一度言いますが、買わなくていいですよ。
要点・要約文を読んで、あとは動画でご覧になりたければ以下からどうぞ。
タフティ絶賛の声への違和感:本当に理解して読んでいるのか
前回、スピリチュアル系の世界的なベストセラーである『タフティ・ザ・プリーステス』を取り上げました。
今回はその紹介の続きをしていきますが、あえて批判的な視点で切り込んでいこうと思います。
前回は概要をお伝えしました。
私自身、特段流行りものに興味があるわけではないのですが、周囲から時折その名前を耳にすることがありました。
また、お客様からも「タフティについてどう思いますか」というご質問をいただいた経緯があります。
そこで、試しに読んでみたところ、表現が非常に難解だと感じました。
あえて難しく書いているのではないかと思えるほどで、前回はAIのサポートも借りながら、私なりの解説を試みたわけです。
しかし、前回を振り返ってみると、正直なところ本当に読みにくい本だと痛感しました。
ただ、読み込みが不十分な状態で概要だけを紹介して終わるのは、情報発信者として責任感に欠けると感じたのです。
そのため、この1週間は我慢して、しっかりと読み込みました。
今、YouTubeの画面右上に映っているのがその本ですが、かなりアンダーラインを引き、付箋も大量に貼りました。
ただ、それは「大切な箇所」というよりは「ツッ込みどころ」に対して貼ったものです。
本に向かって、思わず関西弁で「それちゃうやろ」「何言うてんねん」と独り言が出てしまいました。
「それは従来の引き寄せや自己啓発と同じではないか」と感じる部分が多々あったのです。
当初はサクッと読んでブックオフかメルカリに出そうと考えていましたが、これだけ汚してしまったら、もう捨てるしかありません。
今回の収録が終わればゴミ箱に捨てるか、記念として一応取っておくか、後で考えようと思っています。
今回は、このタフティに対する批判を展開します。
不思議なのは、YouTubeやブログなどで、このタフティを絶賛している人が一定数存在することです。
「引き寄せを超える新しいメソッドだ」と、ハイテンションで興奮気味に語る方もいるようですが、私は「あんた、本当に分かって言ってるのか」と問い詰めたい気分になります。
正直に申し上げて、これを読むのは相当なストレスが溜まりました。
よくぞまあ、こんな本を出版したものだと呆れてしまったほどです。
Amazonのレビューを拝見すると、やはり絶賛のコメントがある一方で、私と同じように「何と言っているのかさっぱり分からない」という意見も見受けられました。
「3000年前のイシスの巫女が上から目線で喋ってくるのがイラッとする」といった感想もありましたが、まさに同感です。
これを絶賛する方々は、一体何に対して共感し、共鳴しているのか、ぜひ教えていただきたいものです。
というのも、この本は内容が極めて抽象的なのです。
言葉の定義が不明瞭な上に、独特の造語が数多く使われています。
おそらく著者もその自覚があるのでしょう、巻末には用語集が付随しています。
さらに、作中で紹介される様々なテクニックやメソッドも、巻末にまとめられています。
これは著者が「読者に真意が伝わらないのではないか」という懸念を抱いている証左と言えるでしょう。
しかし、そうした配慮があるにもかかわらず、50ページにも及ぶ用語集を読んでも、やはり理解が及ばないのです。
文章自体は難しくないのですが、独特の造語や曖昧な定義が壁となります。
著者なりに定義したメソッドがいくつか登場しますが、それらが一部重複している部分もあります。
そのため、何度も読み返しては「ここで言っている表現は、前のページのあれを指しているのか」と、ページを行ったり来たりしなければなりません。
全40章で構成されており、各章の冒頭には前の章のまとめが記載されています。
丁寧にまとめられているはずなのに、そのまとめ自体が意味不明という状態です。
最初から結論を申し上げておきますが、この本は買う必要ありません。
前回は表面をなぞった段階だったので、「強い関心がなければ読まなくていい」という表現に留めましたが、今回ははっきり言います。
買わなくていいですし、読む必要もありません。
今後、続編が出るらしいのですが、私は二度と買いません。
ただし、私の性格上、ここでもやもやしたまま終わるのも嫌なのです。
この著者の過去の著作の方が、まだ分かりやすいという評判もあります。
そこで、この収録の直前に1冊購入しました。
この著者の理論は「トランサーフィン」というらしいのですが、その基本的な本を選びました。
ここで放り出してしまうのは、スピリチュアルの専門家として非常に腹立たしいと感じたからです。
ですので、また別の回で、このトランサーフィンという理論については私なりに分かりやすく解説するつもりです。
本日は批判的に取り上げることで、逆に「本当に実践可能なスピリチュアルとは何か」という点を考えていきたいと思います。
パッチワークのような構成:脳科学から量子論の焼き直しまで
今回のスライドのタイトルは「現実創造の技法か、危険な技術科学か」としました。
これはスピリチュアル全般に対してもよく投げかけられる問いです。
いつも通りYouTubeではスライドを表示しますが、音声だけでも内容が分かるように説明します。
お好きな媒体でご視聴、ご清聴ください。
今回のタフティ批判ですが、全体を精読して感じたのは、これはスピリチュアルを装った別のジャンルの本だということです。
言うなれば、脳科学と認知科学、そして量子力学の要素を抽出し、そこに従来の自己啓発や引き寄せの法則を混ぜ合わせたような内容です。
もっと率直に言えば「パッチワーク」です。
著者の観点で都合の良いところだけを寄せ集め、これまでになかった最新の技術であるかのように見せかけている印象を受けます。
所々で良いことを言っているようにも感じますが、それは過去にどこかの文献で読んだことがあるような内容の「焼き写し」に過ぎません。
ただし、著者が元量子物理学者であるという肩書きから、そこに量子論の知見が盛り込まれています。
いわゆる「スピリチュアル量子論」というジャンルですね。
私も過去に何度か批判的に解説してきましたが、そうした要素が含まれているために、何だか新しそうに見えてしまうわけです。
素材自体には良いものがあるのかもしれません。
本当に美味しい素材、例えば質の良い野菜やお米であれば、過剰な味付けをしなくてもそのまま食べれば美味しいものです。
私自身、自然栽培の野菜やお米を好んで食べていますが、例えば人参などは何も味付けせず、ただ切ってマヨネーズを少しつけるだけで十分に美味しい。
それを変な添加物を加え、奇妙な器に盛り付け、凝った衣装やデザインで「どうだ」と誇示されても困るのです。
「何もしないのが一番美味しいだろう」という感想を抱かざるを得ません。
その「変な味付け」の最たるものが、巫女タフティというキャラクターによる、上から目線のオネエキャラのような口調です。
これが非常にイラッとさせるのです。
一度その設定を採用したのなら、最後まで貫けばいいものを、本の終盤になると著者が素の状態で出てきます。
タフティの語り口ではなく、著者が普通に喋っているような箇所があり、中途半端さが目立ちます。
それなら最初から変な味付けなどしなければいいのに、と思わずにはいられません。
承知いたしました。引き続き、後半部分を【WP向け整文ルール】および「句点後の1行空け」を厳格に守って整文いたします。
ここでタフティの理論を簡単にまとめます。
前回「これは引き寄せではない」とお伝えしたのは、引き寄せという言葉には「現実を変える」というニュアンスが含まれているからです。
それに対し、タフティの理論は「現実を構成する」という点に重きを置いています。
既存の現実を変えようとするのではなく、新しい現実に置き換えるという考え方です。
前回お話ししたように「映画のリール(フィルム)を別のものに差し替える」というイメージです。
この発想自体は興味深いのですが、その表現が複雑怪奇であるため、結果としてわけが分からなくなっています。
現実を構築するために必要な方法として、本書では「ゴールを決める」という表現が使われています。
自分が何になりたいのかをまず決めなさい、ということです。
ゴール設定に関してはかなり強調されていますが、これは従来の自己啓発そのものです。
決してタフティの専売特許ではありません。
その意味では、引き寄せを超えているとは言い難く、少し異なるポジションを取っている程度の理解で十分でしょう。
最大の疑問点:概念の中核「三つ編み」の機能不全
次が、最大の疑問点であり、多くの読者が挫折する部分です。
スライドには「組紐(くみひも)」と書いていますが、これについては前回少し触れました。
精読してみると、著者はこの「三つ編み」という表現に、極めて独特な意味を込めています。
本書の中心概念はこの「三つ編み」に集約されています。
しかし、この最も重要なキーワードが、最も意味不明な言葉であるため、本としての体裁はすでに破綻していると私は感じました。
この「三つ編み」とは何かというと、図解で見れば分かりやすいのですが、背中から数センチ離れた位置にあるとされる「エネルギー機関」のことです。
目に見えないエネルギー機関が三つ編みであり、まるでお下げ髪のように背中の後ろに垂れ下がっているのだと言います。
この三つ編みを発動・起動させることによって、現実構築のメソッドが進んでいくという理屈です。
ただ、本当にこれ、何を言っているのか分かりません。
本の実際の文章を引用してみますが、本当に難解です。
「三つ編みというのは肩甲骨の間にあり、背中から少し離れています。どこにあるかは直感的に分かります。背中から正確にどれぐらい離れているかは重要ではありません。あなたの意識をそこに集中させるだけで十分です。それだけでどこにあるかを感じるでしょう」と書かれています。
これで分かれと言う方が無理があります。
全く意味が分かりません。
さらに読み進めると、「意識を三つ編みの先に持っていき、人生に引き寄せたい出来事をイメージします。そのことによって未来の駒が照らされ、現実において実現するのです」と続きます。
この本ではこの部分が最重要とされていますが、やはり理解が追いつきません。
著者の作家生活も長いようですから、ここが読者に理解されないであろうことは百も承知なのでしょう。
そのため、その後に補足説明がなされています。
「三つ編みに対する感覚は様々な形で現れます。実際に感じられる人もいれば、ただ想像するだけという人もいるでしょう。それでも大丈夫です。誰かがあなたの後頭部に硬い真っ直ぐな三つ編みをつけたと想像してみてください。そして頭を振り、三つ編みがそこにあることを感じてからそれを取り外してください。その三つ編みはもうありませんが、さっきまでそこにあったという感覚が残っています。これが『ファントム感覚(幻肢感覚)』と呼ばれるものです」とのことです。
著者は、このファントム感覚が分からなくても大丈夫だと書いていますが、これが分からないと先へ進めません。
全編を通して「三つ編み、三つ編み」と何度も出てくる、一番重要な要素なのですから。
本当に「何を言うとんねん」という感覚に陥ります。
巻末の用語集にも解説があるので、そこも読んでみましょう。
「糸の三つ編み。これはエネルギーチャクラで、見かけはよくある三つ編みのようなものです。幻肢感覚のように、もうそこに存在しないのに、まだあるように感じることができるものです。目には見えませんが、垂れ下がらずに背中から斜めに突き出ています」とあります。
ここで「チャクラ」という言葉が出てきました。
チャクラと言えば、一般的には7つのチャクラが有名です。
しかし、背中から突き出しているチャクラなんて話は、他の文献でも読んだことがありませんし、聞いたこともありません。
このエネルギーチャクラは一体何なのでしょうか。
著者の発明品なのでしょうか。
私自身、一応は人のオーラを見る専門家として活動していますが、背中からチャクラが斜めに突き出ているなんて話は、一度も見たことも聞いたこともありません。
何を言っているのかと、疑問が尽きないわけです。
このわけの分からない部分を読んで、私なりに考察してみました。
おそらくですが、著者は「丹田(たんでん)」のことを言いたいのではないかと推測しています。
おへその5センチほど下にある、あの丹田です。
日本人にとっての「腹」ですね。
人によっては、この丹田に潜在意識があるという表現を使うこともあります。
おそらく、その辺りの理論を拝借して、著者なりに「分かりやすいようで全く分からない」三つ編みという表現に仕立てたのではないでしょうか。
あくまで推測の域を出ませんが、結局のところ著者が何を言いたいのか、さっぱり分からないのです。
ここで読者は完全に「詰んで」しまいます。
先ほど述べたゴール設定にしても、結局はイメージ、つまり「視覚化」の話です。
しかし、それを三つ編みを起動させて行わなければ、タフティ的には効果が薄いらしいのです。
前提条件が誰にも理解できない以上、実践できる人などいないのではないでしょうか。
YouTubeなどでハイテンションで解説している方々に、逆に「本当に分かっているのですか」と聞いてみたいくらいです。
私は分かりませんし、推測で語るのが精一杯です。
本書の英語版サブタイトルは「映画の中を歩く(映画の中を楽々と歩く)」というニュアンスです。
現実は映画である、という点は前回もお伝えした通りです。
本の中では「気づきの中心点」という表現も登場します。
まずは「内部スクリーン」と「外部スクリーン」があります。
スライドの表現に従えば「後方スクリーン」と「前方スクリーン」ですね。
後方(内部)スクリーンとは、自分が思ったり感じたり考えたりしている主観的な領域のことです。
一方で前方(外部)スクリーンとは、現実が映し出されている外側の世界のことです。
「気づきの中心点」とは、この前方と後方、内部と外部の間に常に意識を置いておきなさい、という教えです。
これをタフティでは「プレゼンス(存在)」と表現します。
いちいち横文字が出てくるので、日本人にはやはり馴染みにくいでしょう。
プレゼンスという言葉を直訳すれば「存在」ですが、常に意識を気づきの中心点に置きなさいと言われても、具体的にどうすればいいのかが書かれていません。
概念的に語るだけなので、やはり伝わらないのです。
私は普段から瞑想もしますし、マインドフルネスも実践しているので、プレゼンスという表現自体には馴染みがあります。
しかし、予備知識がない状態で「気づきの中心点に意識を置きなさい」と言われて、理解できる人がどれほどいるでしょうか。
前述の通り、三つ編みを起動させて、前方スクリーンに自分のゴールイメージを「照射する」「光を当てる」というのが基本メソッドです。
しかし前提が意味不明なので、結局は五里霧中です。
次は「脚本に操られるスリーパー(眠れる者)からの脱却」についてです。
これは前回も言いましたが、夢を見ている状態からの目覚めを意味します。
タフティでは「行動プログラム」という言葉も使われます。
無意識の行動プログラムによって、刺激と反応だけで生きている状態から抜け出し、気づきの中心点に意識を持ってくる。
そして、意図を持って今流れている脚本(台本)とは異なる、別の脚本を用意しましょうという話です。
それが、創造主から与えられた「本当に心から望んでいること」であると説かれます。
ここで突如として「創造主」という言葉が登場し、スピリチュアルな味付けが強くなります。
「あなたは創造主が生んだ存在だから、完璧で素晴らしいのです」といった言葉は、他のスピリチュアル本でもよく耳にする耳障りの良い表現です。
全体的には、また新しい「スピリチュアルお花畑」が展開されているような印象を拭えません。
プレゼンスについても「目覚めの訓練」などと言っていますが、説明が不親切なので、初めて読む方は混乱するでしょう。
何より、三つ編みの件は全くもって意味不明です。
次に「利点の模索」という話があります。
ネガティブな出来事も、自分の脚本に有利な展開として強引に解釈し直すという手法です。
本書ではこれを「アドバンテージ」と、これまた横文字で呼んでいます。
何かあれば「アドバンテージ!」と叫ぶようなノリですが、要するにプラス思考のことです。
これまでの自己啓発と何ら変わりません。
ついでに言えば「思考フォーム」という言葉も出てきます。
これは従来の自己啓発で言われる「アファーメーション(宣言)」とほぼ同義です。
実際に例を読んでみましょう。
「私は自分の専門分野において最高のスペシャリストです。私の提供するものをみんなが求めます。私はこの仕事にとても喜びを感じています。社会への貢献度も高く評価されています。私はすべての仕事を実に見事にこなすことができます」
これなどはアファーメーションそのものです。
『7つの習慣』で言うところの「ミッション・ステートメント」に近いと言えます。
自分はこういう人間だ、という宣言ですね。
このように、随所に従来の自己啓発の要素が混ざり込んでいます。
また「思考フォーム」に近いものとして「思考マーカー」という造語もあります。
「毎日、私は明らかに目標達成に近づいている」「私は魅力的な人間になっている」「私の体は本当にどんどんかっこよくなっている」といった具合です。
これもまた、使い古された自己啓発のメソッドです。
この本が「ずるい」と感じるのは、タフティが3000年前のイシスの巫女であるという設定で語られている点です。
「私の言うことが分からないのは、あなたの理解が足りないからよ」といった、上から目線の態度でくるわけです。
最終章にも「本の内容が理解しにくいのは、あなたが常に自分の裁量で行動しているという幻想のただ中にいるからです」と書かれています。
つまり「私の書き方が難しいのではなく、あなたの頭が悪いから理解できないのだ」と突き放しているのです。
しかし、表向きは「3000年前の古代の叡智」ということになっていますから、読者は反論ができません。
この設定は非常にずる賢いと感じますし、最後には著者が素の自分に戻って語り出すという中途半端さも相まって、実にお粗末な内容だと言わざるを得ません。
解剖学的に存在しない三つ編みのような概念を持ち出し、反証を許さない。
「理解できないのはお前が眠っているからだ、目覚めていないからだ、以上」という態度は、専門家として腹立たしく思います。
著者が元量子物理学者であるならば、もっと科学的に説明すべきではないでしょうか。
次に「マジカル・シンキングへの対抗」についても触れておきます。
これはスピリチュアル全般で注意すべき点です。
内面や心を変えるイメージワークだけに依存して、現実的な問題解決を回避するリスクのことです。
以前も言いましたが「インナーチャイルドを癒してばかりいないで、現実にもアプローチしなさい」ということです。
著者は研究者でもありますし、賢い方なのでしょう。
波動を拝見しても、そう感じます。
だからこそ、マジカル・シンキングへの警戒心も持っているようです。
本の中にはこう書かれています。
「今の映画の駒の中で目標を達成するために、あらゆることをして新しい自分を形作っていきましょう。三つ編みの力や鏡という現実に頼るだけではなく、具体的な運動や勉強、食生活や生活習慣の改善など、肉体的な面においても自分を高めていく必要があります。これらは譲ることができない必須条件です」
三つ編みだのメタパワー(次元の高い力)だのと超越的なことを語りつつ、一方でこうした極めて常識的なことを言い、反論の余地をなくしています。
「努力しよう」「頑張れ」「効果はすぐに出ないから忍耐強くやれ」といった精神論は、普通の自己啓発と同じです。
それならば、論理が幼稚であったとしても、従来の引き寄せの法則の方がまだ分かりやすく、実践の可能性も高いと言えます。
これほど多くの造語を乱発して混乱を招くくらいなら、引き寄せの本の方がマシです。
世界的ベストセラーだからといって、盲信するのは危険です。
そもそも引き寄せの法則自体、私がずっと申し上げている通り、仮説に過ぎません。
私は細々と活動していますが、周囲からは自己実現しているように見えるかもしれません。
しかし、私は引き寄せもタフティも、一切実践していません。
ただ「人事を尽くして天命を待つ」という姿勢でやってきただけです。
法則がどうのと言うよりは、自分のやりたいことを、成功しようが失敗しようが、死ぬ前に悔いが残らないように精一杯やる。
私はこれまでもそうしてきましたし、これからも魂の成長の道を歩み続けるだけです。
この『タフティ』は、あくまで心理的なメタファー(比喩)に過ぎません。
しかもその比喩が難解すぎて、何を言っているのかさっぱり分かりません。
普通の引き寄せ本の方が、まだ参考になるでしょう。
著者の他の本がもっと分かりやすく書かれている可能性はあるので、それはまた改めて紹介します。
タフティの中に書いてあった極めて常識的な話として「自分が欲しいものを相手に与えなさい」というものがありました。
これは「鏡のたとえ」で語られています。
「現実は鏡である。自分が欲しいと思ったら、まずそれを相手に与える。その与えている姿が鏡に映し出され、鏡の向こうの世界からその通りの現実が作られていく」という理屈です。
これを「メタパワー」と呼んでいるのですが、やはり分かりにくい。
何度も読み直して、ようやく「ああ、こういうことを言いたいのか」と理解できるレベルです。
繰り返しになりますが、よほどこの世界がオタクレベルで大好きな人以外は、読まない方がいいでしょう。
仕事で紹介するのでなければ、私も数十ページでゴミ箱行きにするか、メルカリかブックオフに出していたはずです。
今回は、世界的ベストセラー『タフティ・ザ・プリーステス』を批判的にご紹介しました。
今回の内容は「ご参考にならないという意味で」ご参考にしてください。
改めて、今回の要点
- 上の文字起こしはまだ編集中です
- ここまでの文章は誤字脱字を含む「ざっくり文字起こし」の段階です
- 1週間以内に完成させます
- 良かったら、先にYouTubeに「いいね!」していただけると励みになります
なお、YouTube(Podcast)は今回の文字起こし編集でカットした部分があります。
今回も動画と文字起こしは少し内容が変わります。
なので動画(または音声)もご視聴いただけると、より理解が深まるかと思います。
※この下に「音声プレーヤー」があります。倍速再生も可能ですし、YouTubeより通信量も少ないし、スマホを画面オフにしても聴けるので便利です。





