お名前だけで人やモノのオーラ(波動)がわかる、波動カウンセラーの林 昭裕です(「詳しい自己紹介はこちら」)。
【マジスピ】(真のスピリチュアル・脱お花畑スピリチュアル)をテーマに情報発信しています。
今回は
「死」
について考えていきます。
スピリチュアルや宗教などの分野を学ぼうと思っているのであれば、「死」について考えるのは必須科目と言って良いでしょう。
スピ業界でよく語られる「お金」や「運気」や「パートナーシップ」というのは、「生」の充実にのみフォーカスを当てています。
ただ、もしそこにとどまっているとしたら、あくまで「この世」を生きるだけが主な目的なら結構ですが、マジスピ(真のスピリチュアル)的には決して十分ではありません。
たとえまだ「死」が遠い先のことのように思えても、いまだ観念の域を出ないとしても、死について考えておくことは大切なこと。
ということを前置きした上で、本題に入ります。
目次
スピリチュアルヒーリングが起こす予想外の結果
つい、先日のこと。
数年前からときおり「ヒーリング」を行っていた、ある末期がんの方がお亡くなりになった、という一報がご家族から届きました。
(以下、「Kさん」とお呼びすることにします)
ヒーリングの効果は、個人差があります。
上のリンク先にも明確に記載していますが、「病が癒える」ことは決して保証できません。
どんな結果になるかは、(自分の力量を除けば)運命にゆだねるしかない部分がある。
正直に言いますが、せっかく希望を託していただいたにもかかわらず、残念ながらお役に立てなかったことはあります。
逆に、なぜだかわからないけれど、自分の力量を超えていると思わざるを得ない結果に至ったこともあります。
どうなるかは、やってみないとわからない・・・それが私の行っているヒーリングです。
今回お亡くなりになったKさんの場合、節目節目で「ヒーリング」を行うたび、不思議と体調が良くなっていかれたのです。
ヒーリングというのは自分でやっていて不思議に感じる世界。
例えば、何回目かの遠隔ヒーリングの際、Kさんの波動(オーラ)から
「なんだか足先が冷えているな・・・」
となんとなく感じたので、足裏や足首を意識してヒーリングを行っていました。
そうしたら、後で「足がとても温かくなった」というご感想をいただいたのです。
どうやら(当時はまだ行っていた)抗がん剤の副作用で体温が下がっていたようです。
Kさんは神社仏閣にはときどき行かれる方でしたが、業界的なスピリチュアルにご関心があるわけではありませんでした。
ただ論より証拠、そういった事実を前にして、私をそれなりに信用していただいたようです。
ヒーリングは目に見えないだけになかなか良さが伝わりにくいため、とても有り難いこと。
もちろん体調が良くなっていかれたのは、ヒーリングだけが原因ではないでしょう。
ご家族の方々は何かの食材や健康器具が良いと思えば取り寄せたり、食事をはじめ親戚一同でご本人を囲むイベントを行ったりと、何よりも精神的に支えられていることが一番大きかったでしょう。
目に見えるレベルから目に見えないレベルまで、いろんな要素が掛け算されて健康はもたらされるのです。
それらの何が快復の根本要因かは明確にわからないけれど、ともかく良くなるなら何だっていいですよね。
それまで遠隔でヒーリングを行っていましたけど、あるとき「対面ヒーリング」のご依頼を受け、ご自宅まで訪問いたしました。
ご時世的に対面は難しい部分があるけれど、できることなら顔を合わせ、お互いの温度感を感じながら行うに越したことはない。
今は例の感染症(というよりその対策の稚拙さ)によって、家族ですら病院で面会を許されないケースがあります。
ただ、その方は体に負担の大きい抗がん剤を止め、人間らしく過ごしにくい病院を後にし、自宅療養をされていたのでご訪問することができました。
いちど電話で話をしたことはあったのですが、実際にお会いするのは初めてでした。
病があったからこそ思い出した「深い感謝」
お会いするとき、Kさんはすでにベッドから上半身を起こしておられました。
そして、私の姿をご覧になると、両手でやさしく私の手を包み、
「ありがとう、ありがとう、ありがとう・・・」
と、絞り出すような声でおっしゃった。
もちろん、それは単なるお世辞や社交辞令ではなかった。
その上、年齢が半分ぐらいであろう私のことを「先生」とおっしゃるので、とても恐縮しました。
ご家族からお聞きした話によると、お若いとき、お元気なときは、負けず嫌いで頑固なところがあったとのこと。
それは、実際の波動(オーラ)を拝見すれば、察することができます。
(波動は過去にさかのぼって観ることもできます)
そういう方が、大病をきっかけに、
「自分はこれまでずっと、周りから支えられて生きてきたのだ」
ということを、心の底から感じたという。
それからは、生きていることそのものが、感謝だった。
そういえば、いま思い出すと恥ずかしいのですが、最初にお電話で話をしたとき、人生の大先輩に向かって
「病と闘うより、病と共に生きていくイメージをなるべく抱いた方が良いと思います」
「その病があったからこそ、何か学べることはあるでしょうか?」
「嘘でも結構ですから、"病になって良かった" と言ってみてください」
というようなことをお伝えしていました。
難病・重病への方へのヒーリングをご依頼いただいたとき、私はたいてい上のようなことをお伝えします。
私は壮絶な大病経験まではないので偉そうなことは言えないし、だから躊躇してしまう気持ちもあるものの、「スピリチュアル屋」の立場から考えるご参考としてお伝えするようにしています。
Kさんはこの言葉を、ベッドの上で何度も問い続けたようです。
振り返れば、これまでお仕事はとても充実されておられ、負けず嫌いも手伝って人一倍がんばってこられたようです。
そういう方が末期がんを宣告され、さらに一日の大半をベッドで過ごすとなれば、これまで駆け抜けるように生きてきた時間を振り返るのは必然かもしれません。
もっとも、同じようにがんを宣告されれば落胆し、生きる希望を失ってしまうケースは決して珍しいことではない。
ただ、Kさんの場合はもちろん落胆はおありだったでしょうが、同時に
「自分がこれまでがんばってこれたのは、家族やお客様に支えていただいていたからだ」
と、病をきっかけに、感謝の念を深めていかれたのです。
死があるからこそ、生は輝く
お亡くなりになる約半月前、2度目の対面訪問をしました。
Kさんは以前より体力が低下し、ベッドで過ごす時間がより増えたとのこと。
軽い散歩に行くのも、文字通り腰が重くなる状態。
お手洗いに行くだけで精一杯。
それでも私が訪問したときは、上半身を起こされ、1時間少しもお話をしていただきました(いま振り返ると、それだけでも相当な体力をお使いになったと思います)。
「元気になったら、あれが食べたいですね」
「(手帳を見ながら)あの神社やお寺に、もう一度行きたいですね」
「ベッドから窓の外を眺めているだけでも、季節の移り変わりを感じるんですよ」
「そういえば、最近よくこんな夢を繰り返し見るんですよ」
・・・何気ない会話ですが、実はかけがえのない大切なお時間をいただいている。
このときも、
「本当に感謝です、わたしは本当に幸せ者ですよ」
と、目に涙を浮かべながら、繰り返しおっしゃっていました。
その帰り、ご長女から「父はいま、どんなオーラをしていますか?」と聞かれました。
先ほど述べた通り、以前は強いオーラをされていました(頑固さや生命力の象徴)。
ところが、そのときは・・・
その硬さが取れ、やわらかい白い光のオーラに変容しているのです。
文字通り「丸くなっている」のです。
もちろん「三つ子の魂百まで」と言われる通り、土台の部分は強いまま。
しかし、その部分が見えなくなるほど、輝いておられたのです。
そのとき、この言葉を思い出しました。
「感謝は、光である」
そして、
「死は成長の最終段階である」
という言葉も。
2つ目は世界的ベストセラー『死ぬ瞬間』のエリザベス・キューブラー・ロスのもの。
現代は例の感染症以降、いやそれ以前から、死を忌避する傾向が強くなっています。
あらゆる文明は、死を忘れる方向へと向かっていく。
「いのちを大切に」という美名のもと、ただ生き永らえることのみが至上命題と化していく。
しかし、死は本当に忌まわしきものでしょうか。
そうではありません。
「死があるからこそ、生は輝く」
そのことを、私はKさんの最後の生き方から教えていただいたように感じます。
真の「ご冥福」は、この世において深めていくもの
よく「ご冥福を祈る」と言いますね。
「冥福」とは、「あの世での幸福」のこと。
「ご冥福」という言葉を日常的に使うところからして、「死後の世界」の有無はさておき、私たちは少なくとも「あの世的な何か」は想定しているのでしょうね。
実は、真の「ご冥福(あの世での幸福)」とは、本来はこの世で深めていくものなのです。
なぜなら、この世を、特に「死に臨む最終段階」をどう生きたかによって、「冥福の度合い」が決まってくるからです。
その意味において、Kさんの訃報を受けたとき、もはやご冥福を祈る必要はありませんでした。
なぜなら、Kさんはこの世における最終段階において、感謝の念を深めていかれたからです。
肉体は滅んでも、波動(オーラ)はそのままであることは、多少スピリチュアルを学んでおられるなら知識としてご存知のはず。
そう、もうお察しの通り、Kさんの波動は肉体を手放し、さらに軽やかになったわけですね。
もちろん、ご冥福を祈って差し上げても良いですよ。
そうすれば、Kさんの魂はさらに輝くでしょう。
ところが、生前において波動(オーラ)の暗い重たい人にいくらご冥福を祈っても、なかなか真の冥福に至るには時間がかかるのです。
なので、なるべくなら、この世を生きているうちに感謝を深めたり、人に喜ばれたりする人間になりたいものですね。
Kさんのご家族からお聞きした話では、遠方のご家族も含め一同が集まってから、静かに息を引き取ったとのこと。
とても、安らかな、穏やかな表情だったとのこと。
悔いのない一生。
いや、やり残したことはあるでしょうが、それでもなお、満たされた人生だったのではないでしょうか。
実際、Kさんのご葬儀においては、葬儀屋さんの記録を塗り替えるほどの献花の数だったようです。
Kさんの人徳の賜物です。
「死は成長の最終段階である」
誰もが、いつか、必ず死にます。
そして、一日一日老いに向かい、少しずつ肉体や精神の機能は衰えていきます。
しかし、魂の世界においては、むしろそのときから、真に輝く機会を与えられるのでしょう。
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