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占い師で信用できる人・できない人とでは何が違うのか?

スピリチュアルカウンセラーの林 昭裕です。

【マジスピ】(真のスピリチュアル・脱お花畑スピリチュアル)をテーマに情報発信しています。

このページでは主に占い師(または霊能者・スピリチュアルカウンセラーなど)による「スピリチュアルビジネスへの批判」を、かつて占い業界に所属していた実体験に基づいて展開しています。

今回は

  • 占い相談者の心理
  • 占い業界の構造
  • 占い師の実態

の3部構成のうち、

③占い師の実態

について述べていきます。

「①占い相談者の心理」「②占い業界の構造」については以下をご覧ください。

「占いが当たる」のは別に大したことではない

まず、占い師は「ただの人間」であることを理解しましょう。

いや、むしろ「変わっている人間」「社会に適応できない不器用な人間」が少なくない。

前回述べた通り、たとえ占い広告では「スゴい神通力の持ち主!」「何度も見通す千里眼の持ち主!」なと激押しされる人でも、その波動(オーラ)を観ると別に大したことはありません。

むしろ運営会社に猛烈にプッシュされてしまってしんどくないのかな、と思ってしまう。

(ええ、もちろん私も「変わっている人間」ですよ。後天的に修正はだいぶできたつもりだけど)

そんな「ただの人間」でも、見せ方によっては「スゴい!」と思われてしまうことがあります。

たまに人気ユーチューバーの過去動画をチェックしてみると、「占い師に●●の結果について占ってもらいました」「最近ツイてないので霊媒師にお祓いしてもらいました」といったコンテンツを見つけることがあります。

彼ら・彼女らは人気になるだけあって、視聴者のニーズはしっかり分析しているはず。

なので占い・スピ系コンテンツは一定のニーズがあるのでしょう。

それにしても、以前からずっと疑問だったのは、

「なぜ人々は『占いが当たる』ということに、そんなに注目するのだろう?」

ということ。

だって、冷静に考えてみてくださいよ。

例えば、ある占い師に「あなた、半年後に良い出会いがあるわよ」と言われたとします。

それが本当に当たっていたとしたら、あなたや周囲は「予言的中!」とか「あの占い師はスゴい!」とか言って驚くわけですよね。

・・・ちょっと待ってくださいよ。

冷静に考えましょう。

もしあなたに「半年後に良い出会いがある運命」が与えられているなら、占い師がそれを当てようがハズれようが、「半年後に良い出会いはある」わけですよね?

だから、本当にスゴいのは占い師ではなく、「半年後に良い出会いがある運命」を引き寄せたあなたではないでしょうか。

本当に称賛されるべきは、あなたです。

あなたの過去からの良い心がけが「良い出会い」を引き寄せたのでしょうから、本当に素晴らしいのは占い師ではなくあなたでなければならない。

百歩譲って、その占い師が相談者の運命に働きかけて「半年後の出会い」をもたらす影響力を与えたというなら、その占い師は「良い出会いを導くミラクルパワー持った能力者」として称賛されても良いと思います。

でも、占い師の大多数は「ただの人間」です。

そんな「ただの人間」が、もともと「そうなるべくしてなる運命」を外野から言い当てただけでスゴい!と言われてしまう風潮に対し、私は疑問を持っています。

他にも例えば立ち上げた事業が成功するかどうか占い師に聞き、「5年程度で軌道に乗るわよ!」と言われてその通りになったとしたら、本当にスゴいのは不屈の精神で努力したその起業家であって占い師ではない。

なのになぜそれが「占い師の実績」としてカウントされてしまうのか、さっぱりわからん。

結局、占い師の仕事は「人のふんどし(=運命)を使って相撲を取る」ということでしかない。

主役は相談者であって、占い師はただの裏方に過ぎない。

そもそも「ただの人間である占い師」が百発百中でズバズバ言い当てるのは、占いの「ファンタジー広告の世界」を除いてあり得ない。

以前にも言った通り、「占いで未来などわかるわけがない」のだから。

エラそうな占い師が出てくる理由

多少でも占いの技術を学べば、「ある程度の割合で当てること」はさほど難しくはありません。

「天才的な霊感」など必要ない。

(「当てる」と言っても限定的な範囲であって、やっぱり未来は誰にもわかりません)

だから、占いスクールや通信講座などでは「誰でもできます」「霊感は一切不要」などと宣伝するのです。

私も「禅タロットリーディング」というものをやっていますが、必ず、そのときの相談者に必要なカードが出ます。

私は相談者さんにカードを引いてもらう方針でやっているのですけど、たまに天邪鬼な方がいます。

例えばカードを5枚引くとしたら、並べたカードの「端っこから5枚を一気に取る」方がおられる。

「おいおい、もうちょっと選んで取れよ・・・」と思わなくもないですが、そんないい加減に見えるカードの引き方でもなお、不思議とその人に必要なカードが出ます。

また、生年月日で割り出すような占星術や四柱推命などでも、同様にある程度の割合で相談者に合点がいく結果になります。

個人的に「占いは統計学ではない(学問ではない)」と思っていますが、それでも古来から積み重ねてきた「経験則」は確かにあるでしょう。

したがって、ここでも「占い師がスゴい」のではなく「占いのツールおよび経験則の歴史がスゴい」のです。

「ある程度は当たってしまう」わけですよ。

なので占いに相談する人の中には「スゴい!」と称賛する人も出てくる。

それまで「社会にあまり適応できなかった "ただの人"」でも、そのうち「センセー」なんて呼ばれる。

まして占い組織に所属すると、その日から「センセー扱い」される。

そうしているうちに、本当は「相談者がスゴい」にもかかわらず、そして本当は「占いのツールおよび経験則の歴史がスゴい」にもかかわらず、「自分は立派なセンセーだ」とカン違いするBBAやオッサンが出てくる。

これは「劣等感が深い人」に多いパターンですね。

私もそうですけど、占いをやる人は「普通の生き方」がなかなか送れない人が少なくないので、劣等感を持ちやすいのでしょう。

なので占いスキルだけでなく、人間としての力量や器を高めるような心がけがなければ、本当に相談者のためになるような鑑定はできません。

以前、カフェで作業をしていたら、隣から女性二人が占いについての語っている声が聞こえてきました。

ちょうどこのブログを作っているときだったので、モロに耳に入ってきました(笑)

Aさん「●●さんってさ、なんか『タロット占い』やってるらしいよ。あと『アロマ』もやってるんだって」

 

Bさん「えー、そうなんだ。でもさ、●●さんってココロ病んでるらしいよ。学校の栄養士、すぐやめたらしいよ。ってかさぁ、病んでる人に見てもらいたい?」

 

Aさん「まぁいいんじゃないの。それで少しでもお金を生んだらさ。勤め人の稼ぎの足しになったらいいじゃん」

 

Bさん「うーん、まぁそうかもしれないけどね~。私はヤダなぁ・・・」

「ネタの提供ありがとうございます!」と言いたい気持ちは抑えました。

この会話に出たように、占いをやり出すのは純粋な知的好奇心ではなく、何らかの心理的な痛みがきっかけになっていることが大半です。

(私の場合は知的好奇心がきっかけです。たまたま縁があった行者(修行僧)の方から「禅タロット」を教えていただき、その思想の深さにハマっていきました)

(思えば「行者から教えていただく」という流れは、我ながら不思議な運命ですね)

別に占いを学ぶきっかけは何でも良いのですけど、それを仕事にするなら自分の悩みは高い次元で解消する必要があります。

ただ、いろいろ観ていて感じるのは、占いスキルは学んでも、自分の内面についてはあまり見ようとしない人がいること。

もとより占い師には「あまり社会に馴染めない人」が少なくないわけだし、そこからさらに「自分を深く見つめる」となると、相当なエネルギーが必要ですし。

だからこそ、波動(オーラ)があまり明るくないわけですけど。

占いにおけるトラブルの原因の大半は、「占い師の精神的な未熟さ」にあります。

クレームの理由が「鑑定が当たらなかった!」というのは表面的なことで、本当は「コミュニケーションスキル(話の聞き方・伝え方)」そして「人間として信頼できないこと」が根本原因なのです。

まぁそこには「スゴい能力者!」として持ち上げられていることに対するギャップもあるので、本当は運営会社にも問題はあるのですが。

人工知能が優秀な占いをする時代に生き残る占い師になるには?

ここからは余談ですけど、例えば

・プライベートでは進展しない恋愛にずっと葛藤を抱えたまま、他人の恋愛相談には乗る占い師
 

・自分自身の食生活はメチャクチャで酒浸りなのに、他人の健康運を占う占い師

 

・ギャンブルや自己顕示欲で借金を作っていながら、他人の金運を占う占い師

こんな「言っていること」と「やっていること」が食い違う占い師を、けっこう見てきました。

こういう人は波動(オーラ)も重たいので、すぐわかります。

実際、過去に大した金額ではありませんが、お金を貸した占い師がいます。

それは10年以上経った現在も返してもらっていないし、そのうち縁も切れてしまいました。

私だけではなく、当時お付き合いのあった他の人たちとも縁が切れたようです。

金の切れ目がなんとやら、最も大切な資産である「信頼」を失ったのでしょうね。

そんな人が風のウワサである場所で占いをやっているという話を聞いたとき、「おいおい、ホンマかいな・・・オマエが人を観る資格なんかないやろ」と思ったものです。

さらに新しいウワサでは、そこで出会ったお客さんと体の関係を持ってしまったいう話まで聞こえてきて、もうオーマイガーであります。

もちろんこんなクズばかりではありませんけども、たかだか占いをやっているだけで「先生」と呼ばれることが、私には違和感でしかありません。

占いが他人様の人生や運気を観る仕事である以上、自分自身の人生、そして自分が宇宙から与えられた運命・使命・天命を活かそうと願い続けることは、占い師として当然問われる態度です。

上の例のように「実人生」と「仕事」が分離しているような人間に、良い運気など巡るわけがない。

そんな「運気の悪い人間」が他人様の人生や運気を観るのは、誠に罪深いことであると自覚せねばなりません。

これからAI(人工知能)が進化すれば、「AI占い師」の精度はさらに高まります。

現在ですら「ChatGPT」などに生年月日を打ち込めば、かなりいい感じで占ってくれます。

さらに、占うだけでなく「カウンセリングの相手」にもなってくれるのですよ。

それを仕組み化して商売している業者は、すでに存在している。

人工知能の台頭によって、占い師もまた淘汰されてゆくのは時代の必然。

そんな中、占い師がアナログでできることといえば、相談者に「良い感化」を及ぼすことだけかもしれません。

鑑定結果が良かろうが悪かろうが、その占い師の「存在そのもの」、言い換えれば「波動」が相談者に良い影響を及ぼしてゆく。

その占い師と話をしているうちに、不思議と不安や迷いが静かになっていく。

特に大きく励まされたわけじゃないけど、相談前にはなかった小さな希望が、心の中で生まれている。

これは人工知能ではできない領域です。

もちろんこれは付け焼き刃でできることではありません。

先ほど述べた通り、占い師自身が自分自身の人生に対して真剣でなければならない。

自分自身の体(Body)心(Mind)魂(Spirit)を高める工夫を積み重ねる必要がある。

もはや自分の内面を深堀りする勇気を持てない占い師など、もうどうしようもないのです。

せいぜい報酬の安いアプリ系の占いなどで小銭を稼ぐ程度しかできないでしょうし、それもいつか人工知能に取って代わります。

私はそんな人に運勢を観てもらいたいなんて思いません。


以上、3つのブログを通じて占い業界への批判を行いました。

ここで述べたことはすべて私にも問われることなので、身が引き締まる思いです。

1つ目と2つ目のブログにご興味があれば、以下からご覧ください。

また、私はここで述べたような考えを根底にして、「禅タロットリーダー養成講座」という従来の占いとは異なるタロット指導を行っています。

かなり本腰を入れていますので、ご興味があれば以下をご覧ください。