(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
こんにちは。
波動カウンセラーの林 昭裕です。
今年最後のブログとなりました。
今回は、いま流行っている
「鬼滅の刃」
について取り上げてみます。
私は流行にはそれほど関心がなく、いまスピリチュアル業界で話題になっている
・「グレートコンジャンクション」
・「風の時代」
ですら、正直それほど興味はありません(勉強も兼ねて1度ブログを出すかもしれませんが)。
ただ、無料のチケットで試しに観に行った「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」が意外と面白かったんですね。
「(今作の主人公である)煉獄杏寿郎、マジでかっけーな!」と思った(笑)
そこで、映画に登場した強敵「猗窩座(あかざ)」のその後を追いかけたいこともあり、原作マンガ全巻をKindleで大人買いし、2日かけて丁寧に読破しました。
読んだから言えますが、一気に読ませてしまうぐらい魅力あるマンガですよ。
まぁ細かいツッコミどころはあるし、ラストの一話が余計だったのでは? とも思いますけど、一部のレビューでボロクソに叩かれるような駄作では全くないです。
『鬼滅の刃』せっかく読んだので、ネタバレにならない範囲で、かつ全く知らない方でも理解できるよう、スピリチュアルやヒーリングに関係する部分をピックアップしていきます。
目次
今回の内容はラジオ動画でも語っています
音声でお聞きになりたければ、以下からどうぞ。
本ブログとは少し違う内容です。
呼吸は心をコントロールできるヒーリング方法
(吾峠呼世晴『鬼滅の刃〈集英社〉』より引用)
まず何と言っても、ヒーリング仲間で話題に上がっていたのは【呼吸】ですね。
私もお伝えしている「レイキヒーリング」を学んでいる知人は、
「呼吸って、レイキやん!!」
ってちょっとテンション上がってましたね。
原作も映画も観ていないときは、周囲が「水の呼吸」とか「風の呼吸」、はたまた「全集中の呼吸」とか叫ぶのを見て、いったいナニ言うとんじゃい! という感じでしたが(笑)
鬼の根絶が使命である「鬼殺隊(きさつたい)」のメンバーの技は、
・【呼吸】(「水」「風」「雷」「炎」などキャラクターごとに違う)
・【型】(10種類前後あり、それぞれ番号が割り振られている)
の2つを掛け合わせて繰り出されます。
鬼殺隊の中でも「柱(はしら)」と呼ばれる精鋭部隊は、【呼吸】と【型】のレベルが高いわけです(映画の主役である煉獄杏寿郎は「炎柱(えんばしら)」)。
【呼吸】は攻撃を繰り出すときに使うだけでなく、肉体を強靭化したり傷を癒したりするときにも使われます。
呼吸法で止血までできるわけですから、すごいですよね。
この「呼吸で傷を癒す」という部分に、エネルギーヒーリングをやっている人間は萌えるわけですな(笑)
この呼吸を極めたものが「全集中の呼吸」であり、さらにその状態を睡眠中も含め四六時中保つのが「全集中・常中」と言われるもの。
「睡眠中も呼吸法を行う」なんて人間離れしているでしょうし、しょせんマンガだしな、と思うかもしれません。
ただ、これは聞いた話ではありますが「ガチのヨガ行者」の中には、まるで「全集中の呼吸・常中」ができてしまう人がいるらしいです(汗)
ともかくカンタンに言えば、呼吸は人間にとってすごく大事だということですね。
『鬼滅の刃』でもリアルの武道でも、「呼吸が浅い」というのは〈弱い〉ことを示しているし、「呼吸が乱れている」ということは〈深い集中ができていない〉ことを示しているわけです。
人間の本能的な感情というのは、理性だけではなかなかコントロールできません。
かっぱえびせんは「やめられない止まらない」わけですし、アルコールやパチンコも人によっては中毒性があります。
私も過去に過食症をやっちまったことがあるので、本能や感情を理性で変えられないのはイヤというほど痛感しています。
ただ、呼吸は肉体の維持に不可欠な営みであるとともに、実は感情や精神にも "意図的に" 働きかけられるものでもあるんです。
この "意図的に" ということがとても大事であります。
緊張している状態を「上がる」と言いますが、このとき人は意識の重心が上に「上がって」いるため肺の上の方でしか呼吸できず、息が浅くなるわけです。
けれども、このとき意識的に深い呼吸を意識することで、意識の重心を下げ、文字通り「落ち着き」を得ることができやすくなるわけです。
また、人間は吸う息より吐く息が長い方がリラックスできています。
ちょうどいい湯加減のお風呂に入っているとき、私たちはゆったりした呼吸をしているはず。
このような「長い息」ができる機会の多い人は「"長生き" できる」と言われるわけです。
日本語って実に面白いですね。
リアルな私たちは『鬼滅の刃』みたいに呼吸だけで肉体を強靭化できたり必殺技を繰り出したりすることはできませんけど、感情のコントロールはある程度できるようになります。
なので、『鬼滅の刃』を観て感化された子どもたちが(大人もですけど)、呼吸法に興味関心を持ってくれたらいいなと思っています。
【実践】イメージを使った呼吸法で深いリラクゼーションを
(吾峠呼世晴『鬼滅の刃〈集英社〉』より引用)
このブログを書いている時点では「コロナ禍」によって、世界中の人々の「気が落ちている」状態だと思います。
我が日本でも「GO TO キャンペーン」の二転三転に象徴される政治的失策もあり、来年の見通しは決して明るいとは言えません。
ただ、それでも、いのちある限りは、なるべく前向きに生きる。
そのために呼吸法は使える道具です。
手軽でお金もかかりませんしね。
そうそう、『鬼滅の刃』には「はじまりの呼吸」と呼ばれる、「水」とか「雷」とか「風」とかを派生する大元になった
【日の呼吸】
があります(『鬼滅の刃』全体の主人公である竈門炭治郎が使える呼吸)。
「日」とは「火」です。
そして、マンガには出ていませんが「日」とは「霊(ひ)」でもあり、すべてのいのちの根源となるエネルギーなんですね。
「霊(ひ)」は幽霊とか地縛霊とかのように決して怖ろしいものではなく、実はまったくの真逆。
鬼のラスボスである最強の生命体・鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)も、日の光を浴びると灼けて灰になってしまう。
それだけ日・太陽というのは闇を天照らす根源的な力を持っているわけです。
そんな日・太陽をイメージしたポピュラーな呼吸法に
「太陽呼吸法」
というのがあります。
あなたがヨガをやっておられるなら、きっとご存知でしょうね。
このブログを作成している時点でヨガのインストラクターの方が「レイキヒーリング講座」にお越しになっているのですが、お聞きしたところ、やっぱり「太陽呼吸法」はスタンダードな呼吸法のようです。
『鬼滅の刃』のような必殺技を繰り出す「日の呼吸」はできませんけど、リラクゼーションや心身の活性化としての呼吸ならできます。
太陽呼吸法のやり方は、検索すればいくらでも出てきます。
ただ、ヨガ素人の私が少し調べてみたところ、手の形とか鼻の穴をふさぐこととか、やり方がちょっとめんどくさいなと感じてしまいました(汗)
なので、めんどくさがりの私がやっているカンタンな「太陽呼吸法」をご紹介しましょう。
【太陽呼吸法のカンタンなアレンジ】
1:肩幅か肩幅より少し大きく足を広げて立つか椅子に腰掛け、背筋を自然に伸ばす(胸を張りすぎない)
2:息をできるだけ吐き切る(無理しないように)
3:ベランダや公園などで実際に太陽を見上げるか、室内であれば頭上に大きな光り輝く太陽をイメージし、吸う息とともに光を吸い込む
4:無理のないところまで吸い込む(もし可能なら、おへその下5センチあたりの「丹田」に光を溜めるイメージを持つと良い)
5:吸い込んだら息を止め(できれば5~7秒)、吸い込んだ日の光が全身の隅々にまで巡っていくのをイメージする(イメージは自由です。あたたかさを感じるのも良いし、心地よいさざ波のような音が満ちるのを感じるのも良い)
6:ゆっくり息を吐き、吐く息とともに日の光が全身の毛穴から四方八方に広がっていく
7:1~5を繰り返すたび、どんどん光が広がっていき、やがて自分も光そのもの、太陽そのものになっていくイメージを抱く
という感じですね。
私は真夏以外で天気の良いときは、この「日の呼吸」をベランダで日光浴しながら行うことがあります。
やってみるとすごく気分が良くなりますよ。
ただ、不思議なもので、別にリアルの太陽でなく「太陽のイメージ」で呼吸をしてみても、それなりにリラックスできます。
イメージはリアルであればあるほど良い。
私はカウンセリングにおいては
「思いや考えそのものの波動」
を観ることがあります。
例えば、お客様の将来の夢や希望をお聞きしながら、その内容がどれぐらい純度が高いものなのか、どれほどまで本気で描いていることなのかを波動で観るわけです。
どうして思いや考えに波動があるかというと、人間のイメージにはエネルギーがあるからですね。
なので、呼吸法にはイメージを使わないものもありますが、使うものであればできるだけリアルにイメージした方が効果が高いんです。
浮世離れせずに悟りや覚醒に至る方法
(吾峠呼世晴『鬼滅の刃〈集英社〉』より引用)
一部の戦闘シーンが残酷だと言われても『鬼滅の刃』が大ヒットする理由は、まずは「呼吸」と「型」という日本の武道の根本を提唱していることにあるのではないかと思います。
あと、にわかで申し訳ないのですが、『鬼滅の刃』を語る上で外せないのは
【至高の領域】
【透き通る世界】
ではないでしょうか。
ブログで取り上げるにはちょっとマニアックですが、久々にマンガにどっぷり浸かったので、ウケが悪いかもなと思いつつ述べてみます。
【至高の領域】とは、武術の鍛錬の末にたどり着いた「悟りの境地」のようなものと思われます。
上に引用した画像のセリフを借りると、「憎しみも怒りも、殺気も闘気もない」静謐な世界のことなんでしょう。
マンガによれば、無垢な赤ん坊ですら「わずかな闘気」を持っているようです(お腹が空いたら泣くからね)。
ただ、それすらも削ぎ落とした一切の無駄のない精神。
この【至高の領域】に入ると、【透き通る世界】が観えてくるようです。
【透き通る世界】とは、いま戦っている目の前の相手の骨格や筋肉や内臓までがまるで「透視」できるようになる状態のこと。
さらに、あらゆる物事の動きがゆっくりに観え、時間の流れがゆっくり進むように観じられる世界のこと。
強引にスピリチュアル的に言えば、「物質的レベルの時間の世界」から「霊的レベルの無時間的な世界」へと並行移動することを言うんでしょうね。
「並行移動」というのは、この物質世界に身を置いたまま、霊的世界へ触れていることを意味します。
「霊的世界への扉」はこの "現在の瞬間" にしかない。
【至高の領域】とは、〈過去→現在→未来〉という仮の時間の世界から、「ただ在るだけ」の瞬間に「ただ在る」ことによって、喜怒哀楽が脱落した「無我の自己」に気づくことを指すんではないかと。
で、「時間のない世界」から物質世界を眺めると、「すべてがゆっくりに観える」んではないかと。
一応、肉体は持っているわけですから「すべてが止まって観える」というわけではないんですね。
うーん・・・自分でも何を言ってるのかよくわからないんですが(笑)悟ってないからこういう表現しかできないのでありますm(_ _)m
もっとカンタンに言えば、アスリートの世界でときどき言われる「ゾーンに入る」ってやつですな。
これを心理学では「フロー」とも言います。
プロ野球の往年の名選手は、ゾーンやフローに入っているとき、ピッチャーの投げたボールが「止まって観える」らしく、これは鬼滅の【至高の領域】に近いかもしれません。
「フロー(flow)」とは流れのこと。
流れに流されているわけでもなく、流れに乗っているわけでもなく、ただ「流れそのもの」になっている。
一般的に「流れに乗る」ことは良いこととされているけれど、それは暗に「いつか流れが止まるか、潮目が変わって乗れなくなること」を示しているわけで、実は確実に安全ってわけじゃないんですね。
そういう外側の状態によって左右されることではなく、詩的に言えば
「雨の日は雨の中を 風の日は風の中を」
という感じで、「相手にする・抵抗する」のではなく「それそのものになる」ことが、本当の安心であり、また最高度に能力を発揮できる状態なんじゃないかなと思うわけです。
また無理にスピリチュアルにこじつければ、こういう「対立のない静けさに満ちた世界」のが【ワンネス】ってやつじゃないですかね・・・
悟ってないからよく知らんけど。
こんな感じで珍しくマニアックな話をしてしまっていますが、この【至高の領域】に辿り着くための基礎は、『鬼滅の刃』としては呼吸と型をひたすら鍛錬し続けること、そして死と隣り合わせの戦いを体験することだと言われています。
マンガの中では数人が厳しい修行の果てに【至高の領域】に達していますね(一人だけ生まれつきその境地にいた人物もいますが)。
これをスピリチュアルな世界で言えば、瞑想に次ぐ瞑想の果てに【至高の領域】に達するのかもしれません。
ただ、誰もがひたすら瞑想に明け暮れられるわけではありませんし、私も含めた多くの人達は多忙な日々を送っています。
あと、いくら瞑想が良いからといって、心構えを間違えれば「魂の中ニ病」に陥ってしまうわけです。
※「魂の中二病」とは?
第77回:瞑想に励んでもオーラがイケてない人が見落としている、たった一つの心がけ。スピリチュアルお花畑や自己満足に陥っていないか、私たちは本当に注意する必要がある。 第78回:『魂の中二病』にご注意。スピ好きが陥る「スピリチュアルエゴ」「特別意識のワナ」について。誰もがこの時期を経て『大人』になっていく。なので、もっとリアルな次元に落とし込むとすれば、多くの人に喜ばれる仕事や奉仕に打ち込むことが、最も確実に【至高の世界】に至る鍛錬と言えますね。
実際、波動(オーラ)が清く高い人というのは、愛が深かったり貢献の意欲が強かったりします。
『鬼滅の刃』の主要メンバーは、すべて多くの人々のために命を捨てる覚悟を決めた人間です。
その大志あってこそ、鍛錬の先に辿り着ける世界があるわけですね。
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