禅タロットリーダー養成講座、格安でリーディング付きの体験会を行っています。

第297回:悪徳占い師や霊能者に洗脳される前にご視聴ください。自戒を込めて語ります。

※ウェブサイト『マジスピ』には音声の文字起こし(読みやすく加筆修正済)があります。

■YouTubeではメモ、資料、スライドなどを映していますが、音声プラットフォームの「ながら聞き」でも十分ご理解いただけると思います。

ウェブサイトでは最下部に音声プレーヤーがあります。倍速再生も可能ですし、YouTubeより通信量も少ないし、スマホを画面オフにしても聴けるので便利です。

■マジスピ・サブラジオ(stand.fmで配信中)
https://x.gd/o4EIt

■ご感想・ご質問は『アンケートフォーム』からどうぞ
https://x.gd/Mp7Lg

ここから下は編集中です。まだ「一部に誤字脱字のある、ざっくり文字起こしの段階」をご理解の上で読んでください。近日中に加筆修正して読みやすい文章にしますので、待てる方は少しお待ちください。

「創造主」や「神仏の生まれ変わり」を自称するスピ系に要注意

今回の文字起こしの要点

  • 自分のことを「創造主」とか「神仏の生まれ変わり」とか自称する人、名前に「神」や「天」などをつけている人間は要注意。
  • 確かに悪徳占い師・霊能者がアウトなのは言うまでもないが、それは幸福を安易に外に求める「依存者」がいてこそ成立していることを忘れてはならない。
  • 占い師・霊能者は「人を見る前に、自分自身をこそ見つめる」べきである。

今回は久々に時事ネタを取り扱います。

まずは日経新聞の3月11日の記事をそのまま読んでいきます。

自称占師を自殺教唆容疑で逮捕、男性2人溺死 大阪府警

(日本経済新聞・2025年3月11日)

2020年に男性2人に自殺をそそのかしたとして、大阪府警は11日、同府河内長野市の自称占師、浜田淑恵容疑者(62)ら女3人を自殺教唆などの疑いで逮捕した。遺体は和歌山県広川町の海岸で、それぞれの腕が電気コードで結ばれた状態で見つかった。死因は溺死だった。

 

府警によると、2人は08年ごろ、容疑者のカウンセリングを受け、その後献金を繰り返すなどしていた。府警は精神的に支配されていた可能性があるとみている。

 

和歌山県警は当初「事件性が低い」と判断したが、浜田容疑者の占いを受けたという別の男性が24年5月、府警に「容疑者に現金を脅し取られた」と相談。再捜査した結果、容疑者と死亡した2人との関係が発覚した。

 

浜田容疑者の逮捕容疑は20年7〜8月、50代と60代の男性2人をそそのかして和歌山県の海岸で入水自殺させた疑い。このうち1人の遺書を偽造した疑いもある。府警は認否を明らかにしていない。

今の時代も、ときおりこういった事件が起こります。

私のところにも、この種のご相談が寄せられることがあります。

この事件の新事実として、遺書を偽造した疑いが発覚しているようです。

また、この占い師の容疑者は自らを「創造主」と名乗っていたとも報道されています。

被害に遭われた方は「スピリチュアルカウンセリング」と称した相談を通じ、この占い師と知り合ったとのことです。

宗教やスピリチュアルの世界では、自分を「創造主」と言う人が出てきます。

自分の芸名・活動名に「神」や「天」を入れる人も出てきますね。

人のオーラ・波動を観る私の立場からすれば、その全員、一人の例外もなく波動がクソ重たい。

おそらく精神的に幼稚なのでしょう。

そんな "子供" が、"子供だまし" のような手法で、相談者の弱さや依存心につけ込んでいくわけです。

報道の通り、この容疑者は別の50代男性を脅して、現金8000万円余りをだまし取ったとして、すでに起訴されているようです。

普通の感覚で報道を冷静に聞いていれば、「こんな人、創造主なわけがない」と思うでしょうよ。

ところが、私も少し占いの現場にいたことがあるのでわかるのですが、本当に心が弱っている人で、かつ依存心の強い人はいるんですよ。

そうすると、誰かの力を頼りたくなってしまうんですよ。

私も占いの現場では、相談者から「先生の力でなんとかしてください」って、ときどき言われましたよ。

その時、私は決まってこう返していました。

「いやいや、あなたの力でなんとかするんですよ。私はあくまで考えるヒントを提供するだけですよ」と。

あまりにも依存心の強い人だったら、もっとハッキリ「てめぇの力でなんとかしろ、この野郎」と強く言ったかもしれませんね。

いろんな占いのツールがありますよね。

タロットだったり、お誕生日系の占い、例えば西洋占星術とか四柱推命とか。

ああいった道具は、あくまで「考えるきっかけ」に過ぎないんです。

最終的に決めるのは、相談者ご自身です。

これは当たり前の大前提です。

まぁ占い師の立場からすれば、脅かして依存させるほど金品を巻き上げられるんでしょうけど、そうして得たお金はやっぱり簡単に失うでしょうね。

悪徳占い師・霊能者は「依存者」がいなければ撲滅できる

この事件について、もう少し広くまとめたページがあったので、それも読んで解説していきましょう。

悪質占い師に依存し過ぎて「洗脳」月100万円つぎ込みも サイトのトラブル全国で多発

(産経新聞・2025年3月12日)

男性2人に対する自殺教唆の疑いで自称占い師、浜田淑恵容疑者(62)らが11日、大阪府警に逮捕された。悩みを抱える人にとって、話を聞いてくれる占い師はときに心のよりどころとなる存在だ。ただ、占いに頼るあまり、依存関係に陥ったり、マインドコントロール状態にさせられたりして財産を奪われる事例もある。

 

関西地方で、多数の占い師が所属する会社の関係者の男性(51)は「お客さんの中には鬱病などを抱える人も多い。弱った心に付け込み、洗脳状態にして金を盗ろうとする悪質な占い師はいる」と非難する。

 

客に「祈禱(きとう)したほうがよい」「このブレスレットが守ってくれる」などと言葉巧みに伝え、高額な料金を請求するケースもあるという。「依存してしまい、月に10万円や100万円を占いに費やすお客さんはいる」と指摘する。

 

男性によると、客と師弟関係を築き、洗脳状態に持ち込む占い師もいる。関係が深まった客を「弟子」として迎え入れ、より密な関係を築くことで、客側が「教祖」のような感覚を持つという。「弟子になって『お布施』として多額の金を渡してしまう人もいる」。占い師への依存を防ぐため、男性の事務所では月の利用回数に上限を定め、超過すれば来店を拒否するといった対策をとっている。

 

実際、占いを巡るトラブルは後を絶たない。全国の消費生活センターに寄せられた占いサイトに関する相談件数は近年、年間2千件を超えて高止まり状態となっている。国民生活センターによると、相談の8割は女性。被害を訴えた人の約3割は、(占いサイト側に)10万~100万円の支払いをしていた。

 

無料登録した占いサイトで「幸せになれる」などのメッセージを受け、有料のやりとりに誘導される事例や、「願いがかなう」と書かれた広告を見た消費者が開運商品を購入すると、新たな商品の契約を強引に迫られたケースがあった。契約を拒否しようとすると、「娘が交通事故に遭ってもいいのか」「鑑定を受けないと不幸になる」など不安をあおる言葉で引き止めていたという。(鈴木源也、木下倫太朗)

私のところにも、「ナントカ先生にこういう怖いことを言われたんですけど、林さんから見てどうでしょうか」といった、セカンドオピニオン的な相談があります。

これだけネットやAIで情報を取れる時代になっても、あるんですよね。

悩みを抱える人にとって、話を聞いてくれる占い師は、時に心のよりどころとなる存在だ。ただし、占いに頼るあまり依存状態に陥ったり、マインドコントロール状態にさせられたりして、財産を奪われる事例もある。

私は過去に「占いにハマりすぎて借金が大きく膨らんでいます……どうしたらいいでしょうか?」というご相談をいただいたことがあります。

また「投資に失敗して5000万円ほどの借金があり、その問題解決である占い師を頼っているのですが、それでさらに借金が増えてしまっています……」というご相談は、割と最近いただきました。

この "占い中毒" を業界的には「占いジプシー」と言います。

ジプシーは「踊り子」ですから、文字どおり「踊らされている」わけですね。

記事の続きを読みます。

関西地方で、多数の占い師が所属する会社の関係者の男性(51)は「お客さんの中には鬱病などを抱える人も多い。弱った心に付け込み、洗脳状態にして金を盗ろうとする悪質な占い師はいる」と非難する。

この占い会社がどこなのかはわかりませんが、こういう会社のやり方として、私の経験による見解や他の占い師から聞いた話があります。

それは、占い師の評価・査定は「リピート率」や「新規獲得率」、そして「鑑定時間」で評価されるということ。

私はこれには非常に疑問を感じています。

だって、本当はリピートしないに越したことはないじゃないですか。

短時間で、せめてダラダラ先延ばしせずに必要十分な鑑定ができたらいいじゃないですか。

でもビジネスとして利益を出さないといけないから、無理してリピート率を高めたり鑑定時間を無理に引き伸ばしせざるを得ない構造があります。

他の占い師から聞いた話ですが、成績が悪いとその占い組織の中で「人でなし」扱いされる。

もっと言うと「ゴミクズ扱い」されてしまう。

所属占い師はそういう環境下で戦々恐々としながら鑑定していて、なんとかしてリピートさせて、鑑定時間を引き延ばそうと躍起になる。

私も当事者だから気をつけないと行けないけど、こういう話は本当に嫌ですね。

だから今は組織に所属せず、すべて自己責任になる代わりに自分の納得いくやり方でやっているわけですけど。

組織の方針に悩む占い師に「だったら独立したらええやん」と言うと、「一人じゃやっていける自信がないです……」という返事になることが多く、これはなかなかジレンマですね。

報道の文章に戻ります。

客に「祈禱(きとう)したほうがよい」「このブレスレットが守ってくれる」などと言葉巧みに伝え、高額な料金を請求するケースもあるという。「依存してしまい、月に10万円や100万円を占いに費やすお客さんはいる」と指摘する。

これもよくあります。

原価の安いショボいブレスレットを、「特別なご祈祷をした」なんて言って、本当に100万、200万で売るんですよ。

で、「そんな大金は出せません」と相談者が言えば、「じゃあ、ちょっとパワーは落ちるけど、この10万円の特別なブレスレットでどう?」というわけです。

100万円じゃ無理でも、10万円だったら頑張れば払えるかもしれない。

そうやって相手の財布を見て、言い方を変えるというのもあります。

……これ、実は私も弱い客のフリをして、現場に潜入調査をしたことがあります(笑)

どんなセールストークをしてくるんだろう、なるほどこうやって恐怖心を刺激するわけね、なるほど部屋を暗くすると効果的なようね、など無駄に手口を学びました。

強気でセールスしてくるこのオバサン、ホンマに波動クソ重たいなぁ、とかいろいろ観察していました(笑)

提案された宝石やパワーストーンは、別に良くも悪くもない「普通の波動」のやつでしたよ。

「これ、原価いくらぐらいかな」なんて心の中で思いながら、「へぇ、キレイなパワーストーンですね」だなんて言ってましたけど。

社会勉強としては面白かったですね。

そのときの経験は、いま被害者からのご相談に乗ることで役に立っています。

続きです。

男性によると、客と師弟関係を築き、洗脳状態に持ち込む占い師もいる。関係が深まった客を「弟子」として迎え入れ、より密な関係を築くことで、客側が「教祖」のような感覚を持つという。「弟子になって『お布施』として多額の金を渡してしまう人もいる」。占い師への依存を防ぐため、男性の事務所では月の利用回数に上限を定め、超過すれば来店を拒否するといった対策をとっている。

最後の「月の利用回数に上限を定め、超過すれば来店を拒否するといった対策」、これ本当かなぁ?

そんな「良心的な占い会社」だったら、企業名を公開してほしいですね。

私はこれはたぶん建前だろうなと疑っています。

だって、超過すればするほど利益が増えていくのに、みすみす「ドクターストップ」なんてかけないでしょ。

しょせん水商売なんですよ、占いなんて。

これは私も「禅タロット」や、占い的に言えば「霊視鑑定」をやっているわけですから、当然私のやっていることも、しょせんは水商売です。

儲けられるときは一気に儲けるのが、水商売というもの。

それでも私は、毎日来るような相談者さんには「最低でも1週間、いや半月ぐらい空けた方がいいのでは?」と言ったことがあります。

お金をたくさん持っている人ならともかく、ハイペースで無理して散財したら続かないんですよ。

だから現実的に考えたら、適度なペースで末永くお付き合いいただける方が、本当は良いと思います。

まぁ、これは理想論ですけど。

占い会社も依存的な相談者も「目先のこと」して見ていないので、結局のところ会社はリピートさせようとするし、相談者も依存心から何度も通ってしまう。

ある意味では「お互い様」ということですね。

こういう構造が嫌なので、私は独立したわけです。

無料登録した占いサイトで「幸せになれる」などのメッセージを受け、有料のやりとりに誘導される事例や、「願いがかなう」と書かれた広告を見た消費者が開運商品を購入すると、新たな商品の契約を強引に迫られたケースがあった。契約を拒否しようとすると、「娘が交通事故に遭ってもいいのか」「鑑定を受けないと不幸になる」など不安をあおる言葉で引き止めていたという。

今も昔も、依存心や恐怖心を利用するパターンは同じです。

いわゆる「開運グッズ」で願いなど叶うわけないやろ、アホか、と思いますが、そういうものに惹かれる人はいます。

ただ、百歩譲って「開運グッズ」に効果あるとしても、本人の波動がダメであれば、効果はやがて打ち消されてしまいます。

それでも最初は新しく買った服と同様、開運グッズで多少テンションが上がるので、運も上がったような錯覚に陥ることはありますが。

(商売する側はその部分だけを切り取って宣伝するんですよ)

繰り返しますが、占いは「考えるきっかけ」として使いましょう。

占い師が最も大切にしなければならないこと

私も占いを仕事にしているので、ここで述べたことはすべて自分に問われています。

私は『禅タロットリーダー養成講座』という講座の最初に受講生さんにお伝えするのは、

「占いで一番大事なのは、人を見ることじゃない。自分を見ることだ」

ということです。

自分の内面、特に「弱さ」を見つめずして、他人を見る資格などない。

オマエには他人の人生に介入する資格があるのか?

そんなにエラい人間なのか?

そんなに上からモノを言える立場なのか?

こういうことは、常に自問自答しなければなりません。

この自問自答によって、私は何度悩んだかわからない。

でも、その「重荷」を背負わずして、占いなどやってはいけないと思います。

もっとも、今の時代はスピリチュアルも占いも軽薄になってしまっているので、今後も今回取り上げた事件のようなことは起こるでしょう。

私も一歩間違えればこうなります。

その意味で、今回は自分自身に言い聞かせるようなつもりでお話をしました。

ご参考になれば幸いです。

改めて、今回の文字起こしの要点

  • 自分のことを「創造主」とか「神仏の生まれ変わり」とか自称する人、名前に「神」や「天」などをつけている人間は要注意。
  • 確かに悪徳占い師・霊能者がアウトなのは言うまでもないが、それは幸福を安易に外に求める「依存者」がいてこそ成立していることを忘れてはならない。
  • 占い師・霊能者は「人を見る前に、自分自身をこそ見つめる」べきである。

なお、YouTube(Podcast)は今回の文字起こし編集でカットした部分もあります。

なのでこちらも聞いていただけると、より理解が深まります。

※この下に「音声プレーヤー」があります。倍速再生も可能ですし、YouTubeより通信量も少ないし、スマホを画面オフにしても聴けるので便利です。

マジスピラジオ:脱・お花畑の「真のスピリチュアル」を追窮します
マジスピラジオ:脱・お花畑の「真のスピリチュアル」を追窮します
第297回:悪徳占い師や霊能者に洗脳される前にご視聴ください。自戒を込めて語ります。
Loading
/