お名前だけで人やモノのオーラ(波動)がわかる、波動カウンセラーの林 昭裕です(「詳しい自己紹介はこちら」)。
今回は『悟りから祈りへ』という本のブックレビューをいたします。タイトルに惹かれて購入しましたが、教えられるところが多くありました。
本書はシスターの鈴木秀子さんと僧侶の野口法蔵さんの共著です。鈴木さんは著名な方なのでご存知かもしれません。
スピリチュアル系として取り上げるといっても、「恋愛運アップ」や「金運アップ」など現世利益的なことではなく、『悟りから祈りへ』というタイトル通り、「精神性を深める」とか「人のために生きる」とかにご興味がある方にはご参考になると思います。
本書は必ずしも「悟り」を否定するものではありません。
しかし、悟ったからといって、そこに安住し、人のために生き、人を救わないような人は、本当の悟りとはいえない。
根底にはこのような価値観があります。
そして、人のために生きる上で欠かせないのが「祈り」なんです。
当サイト『マジスピ』は「真のスピリチュアル」や「脱・お花畑スピリチュアル」をテーマに情報発信しているので、こういう考えはとてもしっくりきます。
今回は「祈り」を中心に印象に残った言葉を引用し、そこで感じたことを述べていきます。
目次
「人のために」行う祈りはオーラを輝かせる効果がある
私は最近「祈り」についての発信をするようになりました。
例えばこちら。
そうすると、予想はしていましたが、何人かの方から「祈りに効果ってあるんですか?」というご質問をいただきました。
深くは聞きませんでしたが、このご質問の根底には「効果があるんだったらやるけど、単に気分が良くなるだけで効果のないものだったら、あまりやろうとは思わない」という合理性があるのかもしれませんね。
効果があるかないかと聞かれたら、
「あると信じる人にとっては、ありますよ」
と、私なら答えます。
本書でもこういう文章がありました(そのまま引用すると長いので要約します)。
・がん患者を40名ずつ2つグループに分け、一方は「がんが治りますように」と祈り、もう一方は何もしなかった(祈ったグループには祈っていることを伝えている)。その半年後、祈ったグループは90パーセント生き残ったのに対し、祈らなかったグループは90パーセント亡くなった。
・次に、同じく2つのグループに分け、一方は祈っていることを"伝えずに"祈り、一方は何もしなかった。その半年後、祈ったグループは87パーセント生き残ったのに対し、祈らなかったグループは90パーセント亡くなった。
こういう比較実験は他にもいろいろあります。
祈りの効果を科学的に完全に解き明かすことはできないものの、状況証拠として「どうやら効果があるらしい」という理解は以前より広がっているようですね。
祈りというのは、原則として「人のため」に行うもの。
「自分さえ良ければいい」といった願望はエゴであり、「あいつは憎たらしいから消えればいいのに」という願望は呪いであって、祈りではありません。
難しいのは、気持ちの上では人のために祈っているように感じるけど、実際はエゴが入り混じっているようなときです。
誰のためにお祈りしようということが思い浮かんだら、その人が苦しんでいる場合には、その人の幸せをイメージしながら、その人が楽になりますようにとお祈りをします。しかし、それだけだとエゴにつながりかねませんから、それを通してその人が人間として成長し、周りの人の喜びとなっていきますようにと祈ります。
たとえ誰かのために祈るときでも、
「その人が他の人のために生きる人間となるように」
という願いを込めるわけです。
私は「個別ヒーリング」というメニューで「スピリチュアルヒーリング」を行っています。
そこでは、ときおり重病を患っておられる方もお越しになられます。
私は医師免許を持つ医者ではありませんので、具体的な診断や、まして「このヒーリングで病が治りますよ」というお約束は一切できません。
それでもご依頼いただければ、ヒーリングを行うわけですね。
そのとき、ご本人、そしてご家族の方に必ずお伝えしていることは、
「この病を通じ、人間として成長しようという願いを持ってください」
これまで重病の方にヒーリングを行う機会をいただくたび、必ずお聞かせいただくのは、
「この重たい病気になったおかげで、自分がどれほど周りに支えられているかがよくわかりました」
といったこと。
確かに最初から重病になりたいとは思っていなかったけれど、もしなっていなければ、小さなことが有り難いと思えることはなかったでしょう、と。
これは病が成長(または成熟)のきっかけになったことを意味していますね。
もちろん、だからといってよほど心が練れていない限り、始めから「病気になって良かったよ」なんて言えないと思います。
そりゃ健康であるに越したことはないですから。
だから私も含めた多くの人は、重たい病を患うと、心もまた重たくなってしまうでしょう。
これまで健康であるため何気なくできていた日常生活のあれこれが、病をきっかけにできなくなってしまうわけですから、気持ちもふさぎがちになるのは無理もありません。
だからこそ、祈りがある。
そういう想いになれるよう自分の心を訓練する方法として、祈りがあるわけです。
もちろん自分の健康の快復を願うのが人情だし、もしご家族がおられたら同じように願うはず。
けれども、「祈りの世界」においては、そこを一歩超えてゆくんです。
それでもなお「人のため」に生きることを、祈るんです。
それでこそ、自分という枠(エゴ)を超えた生き方につながってゆくわけですね。
ま、これは簡単ではないですよ。
私もそうですけど、油断すれば自分のことしか考えないでしょ。
そういう未熟な私たちが「人のために生きる」なんて、口だけで言うのは簡単だけど、実際は難しい。
スピリチュアル業界でも、いつも「愛」とか「光」とか言っている割に波動(オーラ)がショボい人がいるのは、決して他人事ではなく「人のために生きる」ということが簡単ではないことを意味しています。
それでもなお、しょっちゅう「人のために自分を役立てたい」と祈ることが大事なんです。
そういう祈りの生活を、もちろん個人差はありますけど「石の上にも3年」と思って続けていると、その人のオーラには一つの光明が差し込んでくるはずですよ。
みなさんも、初めは形だけかもしれませんけれども、誰かの幸せのために祈ることを心がけていると、必ず自分にも恵みが返ってきます。そういうことを期待して、欲得づくでやるわけではありませんけれども、誰かのために祈っていると、知らぬうちに自分自身も何か生きやすくなっているということを感じるようになると思います。
ここで言われている「恵み」というのは、必ずしも物質的なものとは限りません。
「何か生きやすくなっている」ということ、つまり自分の心が以前よりも余裕が出てくるようになることで、例えば小さなことにも感謝できるようになったり、小さなことでも他人に親切にできるようになったりするようになってくるわけです。
「人生の目的」はいろいろあるでしょうけど、もしこういうことができるようになったら、それだけでも十分幸せじゃないかなと思いますね。
祈りとは神様に運命をゆだね、人事を尽くすこと
ここまで述べると「祈り」はいいことずくめじゃん、と思うかもしれませんね。
しかし、祈りには注意点もあります。
それは「必ずしも私たちの祈った通りになるとは限らない」ということです。
聖書の「マルコによる福音書」(11:24)の中に
「なんでも祈り求めることは、すでにかなえられたと信じなさい。そうすれば、そのとおりになるであろう」
という有名な一節があります。
私はクリスチャンではないので、本当はもっと深い意味が隠されているのかもしれませんが、現実的に考えれば「祈ってもかなえられない」ことはあります。
先ほど「祈りによってがんが治った(らしい)」実験結果があることをお伝えしました。
「らしい」をカッコに入れたのは、まだ科学的には解明し尽くされていない領域だからであり、祈りで必ず治るとまでは断言できないからです。
そう、祈ったからといって、必ずしも現象的にすべてが良くなるというわけではない。
私が過去にお受けした難病の方へのヒーリングにおいても、残念ながらすべてのケースにおいて快方に向かったわけではありません。
ここで言いたいのは、祈りというのは「自分を超えたもの」に向かって行う信仰である、ということです。
それを「神」「仏」「天」「宇宙神」「阿弥陀如来」「サムシング・グレート」と、どういう呼び方でも結構ですが、とにかく祈りは「大いなるもの」に向かってなされるもの。
たとえ特定の宗教団体に属してなくとも、祈りとは信仰であり、「大いなるものを信じて仰ぐ」という営みなんです。
自分の力では何もできませんけれど、何かを神様が計らってくださるようにと、全能の神様は必ずそうしてくださるので、そこにすべてを委ねる。だから、ある意味ではとても楽です。祈りというのはすべてを神様に委ねるということです。
私たちの人生で苦しみとか辛いことというのは、自分が思う通りにならないときではありませんか。まして他の人が思い通りになっているのに、自分だけ思い通りにならないというときは辛いですね。でもそういうときこそ、私たちには人智を超える大いなる計らいが働いていてくれるということがあるのではないでしょうか。それに気づき続けるということが、人間として生きていく大きな見事な力になっていくだろうと思うのです。
経済的・社会的に成功した人の中で、ときおり「人生はすべて思い通りになる」と豪語する人がいます。
私がサラリーマン時代に仕えたある経営者も、こういうことを言っていました。
ただ、今の私はこれは傲慢ではないかと思っています。
確かにその人は誰よりも努力をしたんでしょうね。
けれども、その上で「天の運」「地の運」「時の運」というものが働かなければ、決して成功者にはなれないんですよ。
たとえ一時的には成功したとしても、盛者必衰がこの世の理(ことわり)であるため、やがては全盛期の勢いも落ち着くときがやってくる。
まして、そういう栄華を築いた人間だって、いつか必ず死ぬじゃないですか。
私は波動(オーラ)を観るヘンタイであるため、ときどき時の権力者・支配者の「死後のオーラ」を観ますけれど、たいていがひどいもんです。
この世的には成功だったかもしれないけど、しょせん「神様」の目からはちっぽけな存在だったということ。
根本的に考えれば、この「いのち」そのものが自分の思い通りにはならないものですね。
その意味で「祈り」というのは、自分の「いのちの根源」である大いなるものに、運命をゆだねるということです。
大いなるものにゆだねる度合いに応じて、「生かされていると感じる感性」「導かれていると感じる感性」が深くなっていきます。
その結果、私たちはどういう心境に至ってゆくのか。
「あきらめること」が、上手になってゆく。
一見すると消極的に感じますが、いえいえどうして、これはとてもしなやかな精神なんですよ。
特に人生の後半を生きている人にとっては、ぜひ培っておきたいですね(もちろん若くしてこういう心境ならそりゃ大したもんだけど)。
でも年を取るということは、自分の限界が見えてくるということだと思うのです。自分は誰かさんのようにはできなくとも、自分には自分らしいものがある、それでいいではないかと思えるようになりました。聖なる諦めですね。そうして現実から出発していって、現実の中で今何ができるかを考えていくことにだんだん重きを置くようになりました。だから、今がいちばん生きやすいと思います。
たとえ祈ったところで、ゆだねたところで、私たちの都合の良いように物事が運ばないこともあります。
ただ、祈るというのはそこからもう一歩踏み込んで、それでもそれは「人智を超える大きな計らいが働いた結果なんだ」と受け取っていくこと。
これが祈りというものであり、「聖なる諦め」ということですね。
自分で本書を読みながらこうして文章を作っていて「いやーめっちゃ深いなぁ・・・」としみじみ感じます。
とはいえこういうことを聞くと、なんだかネガティブに感じる人もいると思います。「あきらめるなんて、そんな・・・」ってね。
そういう人には「人事を尽くして、天命を待て」と言えば、まだわかりやすいでしょうか。
スピリチュアリティ(霊性)とは何か。
その定義はいろいろあるでしょうけど、今回の文脈で言えば
「生かされていることへの気づきと、大いなるものに対する尊崇の念」
それが深ければ深いほど、その人の霊性もまた深いと言えるでしょうね。
それを深めるにはいろんな修行法がありますけど、最も簡潔にして実践しやすいのは祈りでしょう。
じゃあ自分はクリスチャンでも仏教徒でもないし、どんな祈りをしたらいいかわからないという方は、ぜひ「世界平和の祈り」をやってみてください。もう一度以下にリンクを貼ります。
すぐに効果効能はないことは保証しますが(笑)こういったことをやり続けていくうちに、薄紙を剥ぐように心に光が宿っていくことは保証しますよ。
まとめ:何のために人は祈るか
・祈りは運命を「大いなるもの」にゆだねること。祈りは必ずしも叶えられるとは限らないが、それでもなお「大いなるものの計らいが働いている」と祈ろう。その祈りが深いほど、大きな気持ちで生きることができる。
今回ご紹介した本は以下です。
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