こんにちは。
波動カウンセラーの林 昭裕です。
目次
復習:引き寄せたい未来のイメージが実現しない理由
今回も前回に続き、「セドナメソッド」について以下の本のブックレビューをしていきます。
まず「前回のブログ」を振り返りましょう。
1:「いま、何を感じていますか?」
2:「その感情を認めることはできますか?」(はい/いいえ)
3:「それを手放せますか?」(はい/いいえ)
4:「手放しますか?」(はい/いいえ)
5:「いつ?」(今でしょ!)
という、シンプルな質問をしていくだけで感情のブロックを解放できるメソッド。
感情解放の本質は例えば「怒りで我を忘れる」といった【感情との一体化がもたらす苦悩】から脱するところにあり、それは上の質問を深いレベルで繰り返していくことで可能になる。
この通り方法はシンプルなんだけど、意外と奥が深いのが難しいところ。
よって「"人生を変える一番シンプルな方法" という本のサブタイトルって詐欺じゃね?」といった類の批判的な声も上がっている。
ただ、少し人生経験を積み重ねればわかる通り、人間の心というのは「単純な部分」と「複雑に矛盾する部分」とが折り重なっている。
感情がこんがらがっているほど、「自分は本当は何を感じているのか」がわからない。
よって、人間心理に対するそれなりの洞察と知見がなければ、この本を深く理解することは難しい。
より詳しくは前回のブログをご覧ください。
セドナメソッドはインチキ?メンタルブロック解放で「引き寄せ」を簡単に起こせると言われているが、実は奥が深いので思ったほどラクじゃない。(『人生を変える一番シンプルな方法』ブックレビュー)
いま振り返って思いましたけど、やっぱり「タイトル詐欺」と言われても仕方ないかもしれません(笑)
「これを読めば私は『引き寄せ体質』になれるらしい・・・ウッシッシ!」とめっちゃ期待して読み始めたのはいいけど、序盤を超えたあたりから「ムムム・・・なんだか難しいぞ・・・(だんだん難しくなるので)話が違うじゃないかああああ!!」って文句を言いたくなりそうな内容ですもん。
そこんとこ、著者のヘイルさんはさり気なく言うてはります。
「ほとんどの人は、今この瞬間に実際にどう感じているか気づかずに、過去と未来についての思考やイメージにとらわれ、現実でない物語に生きています」
もし「引き寄せたい未来のイメージ」にとらわれ、今この瞬間に実際にどう感じているか気づかないとしたら、そりゃ引き寄せは起こらんだろうって。
「だから解放しようね~」ってわけなんですけど、そもそもどんな感情を解放したらいいのか、そのターゲットがわからなけりゃ、解放もヘッタクレもありゃしねえ。
だから前回のブログでも引用したけど、Amazonレビューにあった
「過去のいやな記憶、執着を捨てましょう!」と言うことの自己暗示術?
といったカン違いも生まれてくるわけだ。
(ていうか、自己暗示ってのは「私は運がいい!」「私は幸せだ!」みたいな言葉であって、質問の言葉はそもそも自己暗示ですらない)
その意味では、この本は初心者向けではないんですよ。
「それ、はじめに書いとかないと不親切でしょ・・・」って私は思いました(書いたら売上部数が減るだろうけど)。
ま、この本がセドナメソッドのセミナーや個人セッションへの「チラシ代わり」であれば、話はわかりますけど(別に回し者じゃないけど、深く実践したけりゃセミナーに行くことをおすすめします)。
今回はブックレビュー2回目ということで、私なりに噛み砕いて説明し、
「なるほど、そういうふうに理解していけばいいのね」
みたいなヒントになれば幸いです。
前回とかぶる部分もありますが、こういうのは丁寧に説明していった方がいいと思うので、どうぞお付き合いいただければと。
「自分を変えないこと」が劇的に変わるコツ
何と言っても、セドナメソッドは
1:「いま、何を感じていますか?」
2:「その感情を認めることはできますか?」(はい/いいえ)
という、最初の質問が肝心なのであります。
ここをおろそかにすると、これも前回ご紹介した通り、Amazonレビューに書いてあった
「2年半取り組みました。1000回以上は読んで実践したと思います。それでも何も変わることはありませんでした」
という(この文章が事実だとしたら)悲惨なことになりかねないんですね(そこまで情熱あるなら個人セッションを受けたら10倍ぐらい早かっただろうに)。
なぜ、この質問が最初に来るんでしょうか?
ヘイルさんは言います。
「無意識のうちに行っている抑圧を意識的に解き、自分が何を感じているのかを認めるだけで、感情はただ消えていることがあります」
そう、これが感情の性質なんですね。
ネガティブな感情は、実は、変える必要がない。
ただ、そのまま、認めるだけでいい。
ここはテストに出るところですな(メモメモ・・・)。
普通は感情を変えよう変えよう変えよう・・・とするでしょ?
自己啓発や成功哲学の世界って、多少はマシになってるだろうけど、今でもそういうところありますよね。
「臆病な自分を変える!」とか、女性が失恋でもすりゃ「絶対キレイになってやる!」とか(ちょっと古いか)。
そういや、スピリチュアル業界でもありますわな。
「新しい自分に生まれ変わるんだ!」とか「本当の自分(真我・神我)に覚醒しよう!」とかね。
気持ちが苦しいほど、人間ってやつはこうした「グレートリセット願望」を抱きがちなんです。
だからキツい社会情勢であるほど、そういう「一発逆転」を狙ったセミナーやコンテンツが流行るわけ。
投機(ギャンブル)の世界でも、ムチャな一発逆転の賭けに出るのは、決まって「追い込まれている人」です。
「集団心理」でもそうですわね。
いま例の感染症騒ぎで社会全体がますます病んでいるので、そうすると「ちょっとした改善」より「大きな改革(または革命)」を望んでしまいがち。
そうして「グレートリセット」を強く掲げる人物や組織が人気を集めるんです(政治に詳しい人は、そういう政党があるのをご存知ですよね)。
でも、こうした心理は実は「病んでいる証」でして、個人の人生および世界の未来は「小さなことの積み重ね」で少しずつ変えていくことが望ましい。
でね、個人に話を戻すと、本当は「自分を変える」必要なんかないんです。
ただ、自分を、ありのままに、認めればいい。
それってスピリチュアル的に言えば「自分を愛する」ってことでしょ。
宗教的に言えば「ゆるし」ってことでもある。
「弱い自分を変えたい」とか「新しい自分に生まれ変わりたい」とかいう思いも、本当は「自分を愛したい」からこそ、そう願うんですよね。
でも、愛するというのは本来は「無条件」だから、別に「今の自分とは断然違う"めっちゃ素晴らしい自分"」に生まれ変わらなくたっていいんですよ。
そう、私たちは本当は、「今の自分を、そのまま、愛したい」んです。
それなのに、なぜか変わろうとジタバタしやがるところに、苦悩の原因があるのだ。
愛は無条件だから、お金があってもなくても、やりたい仕事をしていてもしていなくても、パートナーがいてもいなくても、健康でも不健康でも、そういった「目に見える条件」は本質的には関係ない。
もちろんそれらに恵まれていることに越したことはないけど、難しいのは、人間って「ないものねだり」「隣の芝生は青く見えるもの」なんですよ。
けっこう前ですけど、あるモデルさんと都内のカフェで話したことがあるんです。
「ちょっと相談に乗ってほしいです」ってね。
いろいろ業界の話をお聞きしてたんですけど、いやもう、マジでキレイな人でしたわ。
でも、その人はイマイチ自分に自信がなくて、「ワタシ、そんなに美人じゃないんで・・・アレもアレもアレもできないし・・・」って言ってました。
これね、一般的な女性が聞いたら「うぉぉぉぉい!テメエふざけんなよぉぉぉぉ!!」って非難轟々でしょうなぁ。
まぁまぁ落ち着きたまえ・・・あくまでその人の「セルフイメージ」は "ワタシは至らない点が多い" ってことなんだから。
その彼女も「自分を変えるべく頑張りたい」と言ってましたけど、本当は変える必要がない。
(ただし、これはあくまで心の世界の話であって、不摂生したりいつもノーメイクでいろってことじゃないですからね)
さっき上で引用した通り、自分が無意識に抑圧している感情を感じ、ただ認めるだけでいいんですよ。
そうすると、アラ不思議、自然と変化が起こっちゃうケースが大半なのであります。
あえて苦手なキラスピ風に言えば、「まるで天使が魔法をかけたように、世界が変わっちゃうの!」って感じですかね(汗)
(キラスピ=キラキラ系スピリチュアル)
このあたりを「引き寄せの法則」に絡めているんでしょうな。
ちなみに、「真の引き寄せは、自分が成長した度合いに応じて、自然に与えられる」的なことを先週のラジオ動画で話しました。
別に無理に合わせたわけじゃないんですけど、ちょうど今回のブログにも通じる部分なので、良ければご一緒に聞いてくださいな。
第117回:真の引き寄せとは●●することで自然に与えられるもの。恋愛運、仕事運、金運など現世利益を強調するヒーリングは力を奪う依存関係を生みかねないので要注意。
大切なことなので、もう一度言いますよ。
・ただ、抑圧している自分の感情を、認めればいい。
・深く認めれば認めるほど、感情は消えていく。
・その心の営みを、何度も何度も何度も繰り返すこと。
これがセドナメソッドの心得です。
「なんでそうしたら変わるのか」って?
ま、やってみりゃわかるよ(笑)
もし納得できなけりゃ、従来のセオリー通り、自分を変えるべく必死こいて努力しまくったらいいですよ。
世の中にはそうやって人一倍がんばる人もいるんですけど、どうも波動(オーラ)を観ると、しんどそうなケースが多いのよね。
中には、これ過去のカウンセリングでもあったけど、人一倍がんばっているのに「死にたくなる人」もいるんです。
「がんばっているにも関わらず、思ったほど変わった気がしない」から。
一種の燃え尽き症候群なんですけど、どこまで成長しても自分を認められないから、かなりキツい。
それに対し、セドナメソッドはこう言う。
「自分を変えようと思うな、私たちはすでに素晴らしい存在じゃないか!」
これが根幹の哲学。
かなりステキじゃありませんか。
こういうことをしっかり理解した上で、
1:「いま、何を感じていますか?」
2:「その感情を認めることはできますか?」(はい/いいえ)
って質問を自分にしていくこと。
もうね、実践するならだまされたと思って、アホみたいに繰り返すんですぞ。
「自分に正直になること」の本当の意味
あと、もう一つ大事なことを言っておきましょう。
2番目の質問である
2:「その感情を認めることはできますか?」(はい/いいえ)
これ、ちょっとびっくりするかもしれませんけど、別に「いいえ」でもいいんです。
例えばセミナーの場でちゃんと空気読んでたら「はい」って言っちゃいそうですけど、別に「いいえ」でもオッケー。
さあ、なぜでしょうか?
例えば、すごく劣等感を感じる「仕事上のライバル」や「イケてるママ友」なんかがいるとして、
「その劣等感を認めることはできますか?」
ってセドナメソッド的な質問したとしますね。
このとき、場合によっちゃ
「死んでも認めねえよ!認めるぐらいなら舌を噛み切って死ぬわよ!」
って、スパイ組織に無試験で入れそうなほどNO!と言い張ることだって、きっとあるでしょう。
著者のヘイルさんも言うてはります。
「解放によって起こる不確実な状況によって心を開くことよりも、たとえその予想が利益をもたらさないとしても、この先どうなるかを知っていることで得られる偽物の安心感にしがみついているのです」
うん、耳が痛いわ。
ああそれなのに、強がったふりして
「ハイ認めます、そんなの当たり前っしょ( ̄∇+ ̄)v キラリン」
って澄ました顔で言わなくたっていいのだよ(笑)
認められなければ、正直に「"今は" 認められません」って言えばいい("今は" っていう部分が大事)。
そのネガティブな感情が認められようが認められまいが、
「それでいいよ、だって、にんげんだもの by みつを」
って、どこまでもあたたかーく、自分を受け入れていくこと。
「えっ? そんなこと言われても、ちゃんとその感情を認めなかったら、解放されないんじゃ?」
って、本書をそれなりに理解している人ほど、意外とこういう質問をするかもしれません。
でも、ここで大切なことは、「そのときの自分に正直であること」なんです。
もちろん、できるんだったら、ネガティブな感情をちゃんと認めたらいい。
ただ、にんげんだもの、アタマではわかっていたって、できないことだってあるやん。
そんな自分をも、「そうか、今は認められないんだね・・・それでいいよ」って、認められないことを認めていくんです。
「認められないことを認めること」もまた、正直さの一つですよね。
なので、この正直さを持てるだけで、実は解放の道を歩んでいることになるんです。
なんでかというと、
「強がらなくてもいい」
「無理に頑張らなくてもいい」
「他人と比べなくてもいい」
って思えるだけでも、ずいぶん心がラクになるでしょ?
そうしてラクになった分だけ心のエネルギーを浪費せずに済むから、解放はより早く進みやすくなるってこと、理解できますよね。
最も解放が起こらないのは、どれだけいいことを聞いても「だってさー、それは●●だから無理だよ~」と抵抗したり、さっきみたいに本当は劣等感で苦しいのに「そんなものありませんわよ、オホホッ!」って自分をゴマかしたりする人です。
スピリチュアル的な観点からすれば、「神」が好きなのは正直で素直な人です。
さっき「感情を正直に認めて解放を起こしていくと、自然と自分が変わっちゃう」って言いましたけど、これをスピリチュアル的に言い換えると「正直な人は神様に好かれるから」ってことです。
「自分が神様だったら、地上界のどんな人間を応援したい?」って立場を変えてみたら、自ずと答えは出るんじゃないでしょうか。
正直な人は一時的にはバカを見ることもあるかもしれないけど、長い目で見れば正直で素直な人の方が幸せな人生を歩んでいますね。
だから問われているのは・・・あなたもわたしも、どれぐらい自分で正直に素直になれるか? ということです。
それらが欠けていれば、このセドナメソッドを実践できないし、たとえ実践したとしても効果は薄いでしょう。
せめて「認められないことを認める」ぐらいにまでなれたらいいんですけどね。
こういうことを前提に本書を読んでいけば、Amazonで低評価レビューを書いちゃうことはなくなるでしょう。
まぁ本を読んでいくと自己啓発的な部分も出てくるんですけど、そういう「成功しようぜ!」的な鼻息の荒さより、「本来の素晴らしい自分を思い出そうね、"本当の成功" はそれからだよ」といった穏やかさが、セドナメソッドの良いところですね。
前回のブログで「なんで純粋な心理セラピーに見えるセドナメソッドが、スピ系として扱われているんやろうな?」って述べましたけど、それは根幹にこうした「人間讃歌」や「自己啓発とは違ったアプローチ」があるからじゃないかなと、ここまで文章を進めてきて捉え直しました。
ご参考になれば幸いです。
※今回ご紹介した本はこちら!
週に1回、なんとかサボらずメールマガジンを発行しています。
!
1:「波動の良い本」のご紹介(約12,000字)
2:「波動を高めるモノ・コト」のご紹介(約17,000字)
3:「波動を高める食事」のご紹介(約21,000字)
4:「グループヒーリング」を受けられる権利(週1回)
5:キャンペーンや、無料 or 格安モニターを先行でご案内
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