こんにちは。
波動カウンセラーの林 昭裕です。
目次
何のために瞑想やヒーリングを行うのか?
今回も『Happiness幸福の探求―人生で最も大切な技術』(マチウ・リカール著)をブックレビューをします。
レビューできるポイントはたくさんあるんですが、キリがないのでこの5回目で最後にします。
今回の記事は、毎週メルマガ読者さん向けに行っている「グループヒーリング」を受けるコツとしても作っています。
今後メルマガ読者さんにはこのページを毎回ご紹介するつもりなので、より良いヒーリングのご参考にしてください。
では、まず復習を兼ねて前回のブログのリンクを貼りますので、よければご覧くださいまし。
前回のブログ内容を本書の別の表現でまとめますと、こうなります。
・思考が生まれた瞬間にそれを見つめ、心が思考に支配される前に消えていくのを見つめる習慣を身につけてしまえば、心を上手に管理し、いかに矛盾した厄介な感情でも、実生活の中で容易に管理できるようになるだろう。
・(マインドフルネス)とは感情が形成される瞬間にそれをはっきりと「認識」し、自然に「消滅するに任せる」という気づきのプロセスである。
すごく簡単に書かれていますけど、これは仏教で言うところの「無常」という真理を述べています。
「常」は「無」い。
永遠に続くものなど、ない。
すべては現れ、そして、いつか必ず、消えてゆく。
もしこのことが心の底から理解できたとしたら、その人は「悟っている」と言えるでしょう。
私はまだまだわかっていませんので、修行中ですけどね。
ともかく、何のために瞑想をするのか、何のためにヒーリングをするのか、明らかにしておくことが大切です。
ここをさらに深堀りすると、私たちが瞑想したりスピリチュアル的なものに取り組むのは、結局のところ次の一点にかかっています。
瞑想の「大げさな授業」に参加したところで、その経験が自分の在り様そのものを向上させるのに転化されないようでは、何の役にも立たない。瞑想による自己変革は、他者のために自分を提供することに繋がる。心に撒かれた忍耐力、精神力、静寂、愛と思いやりなどの種が芽生え、成熟するときにこそ、実った成果を他者に指し出すことができるのである。
結局のところ、「世のため人のために、自分を役立てること」という、道徳の授業なんか聞き飽きた内容こそ、こうして「修行」する目的であることを忘れてはなりません。
「自分の苦悩を解消すること」だけでも大きなことですが、もしその段階に留まっているとしたら、単なるエゴであると遠慮なく言おう。
ただ、
とはいえ、相当の時間をかけ、適切な条件が揃って、はじめてこの成熟レベルに到達するのである。
と述べておられます。
よくある「寝ながら聞くだけで金運が上がるYouTube動画」のような、そんなイージーなもんじゃありません。
やはり、自分で主体的に継続的に臨むことですよ(だからグループヒーリングは何度でも参加OKにしているわけです)。
相当な時間がかかるということ、まして「一瞬で引き寄せが起こる」なんて、そんな甘い話はめったにねーぞということを前もって認識しておきましょう。
そうでないと、以前「ラジオ動画」で話したような、
「せっかく瞑想をやっているのに、オーラが重たいままで何の成長もない(時間の無駄!)」
ということになりかねませんからね。
この回のラジオで取り上げた「【悲報】瞑想ごっこで自己満足しているオッサン」みたいにならないように。
ということを前置きした上で、本書に基づいた瞑想の方法をお伝えしていきましょう。
瞑想・ヒーリングの手順とポイント
ステップ1:鼻に息が出入りする皮膚感覚に集中する
無理なく座ります。
あくらでも、イスに腰掛けても、ラクな方でOKです。
背筋を軽く伸ばし、手はヒザの上に置きましょう。
ただし、ヨガとか他の瞑想とかに習熟している方は、そのやり方に従っても結構です。
鼻で呼吸をします(マスクをすると鼻呼吸しにくいので、できるだけ外す)。
空気が鼻にスーッと入り、鼻からスーッと出ていくときの肌感覚に、ただひたすら集中しましょう。
たったこれだけですが、慣れていないと高確率で雑念が湧いてきます。
これはもうしょうがない。
「ハッ!雑念が出てる!」と気づいたら反省なんか無駄なので一切せず、すぐまた鼻の感覚に集中し直しましょう。
この姿勢が瞑想の基本になります。
「なんだ、たかだかそんなことか」とナメたらあきませんよ。
たったこれだけを、ひたすらやりまくるトレーニングもあるぐらいですからね。
ちゃんと取り組めば、想像した以上にできないことを思い知るはず。
心構え1:思考は浮かんでは消えてゆく
これは前のセクションで述べたことですね。
思考というのは、こちらからエネルギー(意識の集中)を向けない限り、やがては消え去っていきます。
これも言葉にするのは簡単ですが、実際はなかなか難しい。
ネガティブ思考に意識を集中することを「執着」と呼び、これはみんな超得意なことですからね。
なので、一回や二回はもちろん、百回やニ百回できなかったとしてもあきらめず、淡々と取り組みましょう。
最初は、思考が消えるどころか、滝のように心の中に乱入してくるかもしれない。その場合は、思考停止させたり、逆に、焚きつけたりせずに、浮かんでは消えていくようすをただ眺めているだけでいい。
こうおっしゃってはいるけど、「滝のように乱入してくる」ときに「ただ眺める」というのが難しいんだよな(汗)
ただ、これは練習しかない。あきらめんな。
「何か効果があればいいな」「癒しの感覚が得られたらいいな」という感じで期待する思考があると、皮肉にもヒーリングを妨げてしまいます。
特に最初はビギナーズラック的に何らかの癒しを実感して「ヒーリング、マジで効果あんじゃん!」って感動し、「林さんありがとー!」というお声をいただくことがあります。
しかし、2回目以降はそれが大きな期待になってしまい、「今回は別に何も感じねえな・・・もしかしてアイツ、目に見えないことをいいことにサボってんのか? ガンバったのは最初だけか?」ってガッカリされることがあります(笑)
いや、あたしはいつも通り、ずっと変わらず、淡々とやってますぞ(ヒーリングの力量がまだまだなのは謝るけど)。
そう、「実感がありました、ありがとう」と言われようが、「実感がありません、インチキですか?」と言われようが、淡々とやり続ける。
同様に、受けていただく側も淡々と臨んでください。
心構え2:内なる「純粋意識」を信ずること
自分を取り巻く環境がどうであれ、生気溢れた状態にさせる可能性は誰の心の中にも必ず存在する。それは、愛情豊かな親切心、思いやり、心の平安を体得する可能性のことで、あらゆる人の心に秘められたものである。
こうした可能性を引き出し、強化育成することにより、精神的な健全状態が一段と定着化するだろう。可能性を放りっぱなしにしていても強まることは期待できない。それは一種の技術として習得しなければならない。
ここでのポイントは、「心の平安を体得する可能性」は誰にでもあるということです。
それを「前回のブログ」では【純粋意識】と本書の表現を引用しました。
私たちがこの【純粋意識】の内にあるとき、恐怖、不安、怒り、嫉妬などの感情から解放されています。
この【純粋意識】は、誰の内にもある・・・とまず信じることから始めましょう。
とはいえ、「純粋意識の自覚」は、そのまま「悟り」と言って良い境涯ですから、そう簡単にできるもんじゃないですね。
著者の言う通り、「一種の技術として習得しなければならない」ということです。
このサイトは【マジスピ】であって、「お手軽スピリチュアル」ではありません。
この技術は、死ぬまで深め続けるもの。
能天気かつ軽薄な「覚醒ごっこ」のためにやるんじゃないですよ。
とりとめなく浮かんでは消える思考の向こう側に潜んでいるものを観察しよう。過去、現在、未来に対する憂いもなく、透き通るように光り輝く、自然でありのままの目覚めた存在がそこにあることに気づくだろう。
これがほんの片鱗だけでも感じられるようになると、瞑想やヒーリングは楽しくなります。
そして、実感があろうがなかろうが、癒しがあろうがなかろうが、淡々と取り組めるようになります。
【純粋意識】が内にあることが少しでもわかると、外側の何かに求める「期待」や「依存」のレベルを超えていけるからですね。
応用1:「イメージ法」を取り入れてみる
欲望、嫉妬、高慢、攻撃、強欲等の激しい感情に心が取りつかれたら、おだやかで平和な情景を思い描こう。想像力を一杯にして、静寂そのものの湖とか遥か彼方までを見通せる山頂に飛び立とう。雲一つない限りなく広い大空、無風状態の大海原のように穏やかな状態でゆったりと座っている自分を思い描くのである。
この方法は「イメージ」が好きな方、得意な方ならおすすめです。
実は 「グループヒーリング」 のページでは、この「イメージ法」はお伝えしていません。
これは私がイメージ法をあまり重視していなかったからです。
ただ、もちろん好みや得意には個人差があるので、イメージ法が好きであれば積極的に採用しましょう。
あと、「レイキヒーリング」を学んでいる方なら、例の「呼吸法」をここで取り入れてもいいですよ。
アレもシンプルながら一種のイメージ法でしょうね。
著者はここでも「他者への貢献」を説いておられます。
息を吸うときには、心が明るく、光り輝くボールになったとイメージしよう。ボールは灰色の雲となって、人々の病、混乱、心の毒を引き受け、それが白く光り輝く光の中に跡形もなく吸い込まれる様を思い描こう。こうした作業によって、自分と他者の苦しみは変容するだろう。だが、重荷を背負い込むといった感覚になることはない。他者の苦しみを引き受け、溶かしてしまう際には、執着も固執も一切伴わず、この上ない幸福を感じるだろう。
この「灰色の雲」という部分は、私は「光り輝くシルバー」の方がいいと思います(灰色が輝いたのがシルバーですからね)。
そして、その光り輝くシルバーの光の中で人々の苦悩を引き受け、溶かし、それが光へと浄化・還元され、吐く息とともに出ていく、というイメージまで描けば良いでしょう。
「グループヒーリング」では、あくまで「自分自身のヒーリング」について述べています。
それが、こちらでは一歩進み、「他者の苦悩までヒーリングして差し上げたい」という愛と慈悲の面が強くなっています。
あなたの状況に応じ、この「一歩進んだヒーリング」にまで取り組んでも良いでしょう。
ただし、無理をしないでください。
「自分が癒されていない人間が、他者を癒すことは難しい」わけですから、まずは自分のヒーリングに取り組むこと。
「人助け」は確かに素晴らしいことでしょうが、自分を犠牲にしたり放置したりしてまでやることではない。
もしそこに犠牲や自分放置プレーがあると、そのヒーリングはうまくいきませんぞ。
そのくせ「やってあげてる」なんてカン違いしたら、「お花畑スピリチュアル」のはじまりはじまり~。
・・・かといって、完全無欠に自己の癒しが成就した人間もいませんね。
なので、このあたりのさじ加減は、状況に応じて判断してください。
応用2:「言葉の力」を活用する
これは本書には書かれていないことですが、大切なことなので補足します。
「グループヒーリング」のページでは、イメージが苦手な方は、ヒーリング中ひたすら「ありがとうございます」と心の中で唱え続けることを推奨しています。
心がこもっていなくても結構なので、ひたすら呪文のように「ありがとうございます」と唱え続けるわけです。
そして、プラスアルファとして、もし可能なら
「守護霊さん、ありがとうございます。」
という言葉も加えてください、とアドバイスしています。
(守護霊については「こちらのまとめページ」を見れば記事がたくさん出てくるので、必要に応じてご覧ください)
さらに、今回はアップデート情報なので、もしもっと可能であれば、以下の「祈り言葉」を心の中で唱えてみてください。
世界人類が平和でありますように
日本が平和でありますように
私達の天命が完(まっと)うされますように
守護霊様ありがとうございます
守護神様ありがとうございます
この祈りは私が尊敬している宗教家・五井昌久先生が説かれた祈りです。
「世界平和の祈り」はめっちゃ波動がいいので、特に他に好きな祈り文句がないならオススメです。
この祈りは本書で触れている「愛と慈悲のための瞑想」という眼目にもピッタリ当てはまるものと思います。
五井先生は新興宗教の教祖ゆえ、誤解を怖れ、これまで表に出すのは控えていました。
もとより、私はいかなる宗教団体にも所属していないし、入信するつもりもありません。
宗教は好きだけれども、宗教団体、いや組織そのものは苦手なので。
しかし、ちょうどこのブログを更新している先週、ついに五井先生について動画で語りました。
もう別に誤解されてもええわ、そのときはしゃーないわ、と覚悟しましたので、今後は少しずつ話をしようと思います。
五井先生について語った動画は以下なので、ご興味があればご覧ください。
また、このブログ更新日の翌日、「世界平和の祈り」について解説しようと思います。
【アップしたらここに挿入】
ステップ2:心の深い世界を内観する
上の応用1・応用2はお好みに応じて行ってください。
基本は【ステッ プ1: 鼻に息が出入りする皮膚感覚に集中する】ということです。
吐く息と吸う息に意識を集中させながら、5分前後、穏やかに呼吸を観察しましょう。
それが上手になるにつれ、心の中の雑音が静かになっていくのが感じられるはずです。
繰り返しますが、ここまでできるだけでも決して簡単ではありません。
ヒーリングの20分間をひたすら呼吸の観察に費しても、決して恥ずべきことではないこと、覚えておいてくださいね。
その上で、次のステップです。
次に、外側の状況、雑音、出来事には注意を払わず、内側だけに目を向け、心そのものを内観しよう。「内観」とは思考の中身ではなく、気づきそのものを観察することである。
「気づきそのもの」という表現、ちょっと難しいですよね。
例えて言えば、思考は「海の表面で揺れている波」のことです。
ここにフォーカスをしない、ということはこれまで何度も述べてきました。
「波」は満ちては引いていく、現れては消えてゆく性質を持ちます。
その波のような思考ではなく、その内側である「深海」を見つめましょう、と著者は言っているわけです。
どれだけ表面の波が揺れようとも、深海は「永遠なる静けさ」をたたえています。
人間の心の世界もまた、そうなっているわけですね。
さっき引用した箇所をもう一度引っ張ると、「 とりとめなく浮かんでは消える思考の向こう側に潜んでいるものを観察しよう」ということです。
・・・ええ、この部分は決して簡単にできることじゃないことはわかっています。
けれども、最初に知識として頭に入れておくことが大事です。
とりあえずは「そういうものか」と知っておきましょう。
ステップ3;黙考と慈悲で終わる
そして、著者はこの瞑想・ヒーリングの最後に、黙考と慈悲の気持ちで締めくくることを提案します。
続いて、人間として存在する価値と生気溢れる境地に至る可能性について深く感謝しながら黙考しよう。同時に、自分の人生で何が一番重要かについて真剣に考えよう。精神的に健全な状態を確保し、意義深い人生を送るためには、何を達成し、何を捨てる必要があるか、について深く考えよう。真の幸福を手に入れるのに必要な要素がはっきりしたら、それらの要素が心一杯に咲き乱れる状態を思い描こう。そしてそれらの要素を根気よく育てよう。
最後のパートは、雑念を解放するという瞑想・ヒーリングではないですね。
雑念を解放した上で、自分の内なる純粋意識に在った上で、深い黙考を促しているわけです。
著者が推奨しているのは、単に「瞑想・ヒーリングして終わり。あぁスッキリした」という状態ではなく、「さあ、ここからあなたはこの無常の世界で何を達成していきたいのか?」と問うているわけです。
これは普通の意味での「夢を描く」とか「願望をイメージする」とかいうものではありません。
普通の場合、それは「野心」と呼ばれるものでしょう。
もちろん野心は決してダメなことではありません。
ただ、その野心にエゴが多ければ多いほど真の幸福から遠ざかることは、すでに過去のブックレビューで述べました。
ここで言う「自分の人生で何が重要か」ということは、内なる純粋なる「魂の泉」から、おのずと湧き上がってくるようなものでしょう。
それは自分で思い描いたというより、「天から命じられたもの(天命)」という性質を帯びているものでしょうね。
ま、一回や二回の瞑想・ヒーリングで、そんな深い部分まで内観し、黙考するのは難しい。
だからこそ、何度も何度も繰り返すことですね。
さて、これらも一通り終わったら、最後の最後で
純粋に親切な心で、すべての生き物を抱きかかえる、というふうに考えて瞑想を終えよう。
ということです。
この最後に「世界平和の祈り」を一度唱えてもいいですね。
いかがでしたでしょうか。
グループヒーリングも120回を超え、そろそろアップデートしたいなと思っていたときに本書 『Happiness幸福の探求―人生で最も大切な技術』(マチウ・リカール著) と出会いました。
地味な本なんですけど、すごく本質を突いた内容でしたね。
瞑想やヒーリングについては今回のブログにまとめましたけど、より詳細を知りたい方は上の文字リンクからAmazonに飛んでポチってください。
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