お名前だけで人やモノのオーラ(波動)がわかる、波動カウンセラーの林 昭裕です(「詳しい自己紹介はこちら」)。
人やモノの波動(オーラ)がわかる特殊能力をベースに活動しており、ここでは【マジスピ】(真のスピリチュアル・脱お花畑スピリチュアル)をテーマに情報発信しています。
今回も前回に引き続き、
「最高の未来を生きるための非常識な考え方」
について、さらに考えていきましょう。
今回のブログを読んでいただければ、
・スピリチュアル業界でよく言われる「宇宙におまかせしよう!」という言葉の深い意味
・「生かされている」感覚をさらに深めること
・自分の未来、自分の運命と対話する心がけ
などが理解できます。
少し難しい部分が出てきますが、前回の復習をいつも以上にした上で進めていくので、ある程度はご理解いただけるのではと思います。
目次
カルマ論(引き寄せの法則や成功哲学)だけでは不幸に陥る場合がある【前回の復習】
前回のブログやPodcastで
・「未来の記憶」
・「未来から現在に時間は流れる」
・「結果が原因を作っている」
など、常識で考えれば奇妙なことを述べています。
これを論理的に理解することは難しいですね。
去年「時間の逆行」を描いた、巨匠クリストファー・ノーランの映画『TENET』を観ました。
(左から読んでも右から読んでも「TENET」)
テーマは面白いのですが、なかなか難解な作品でした(今ならレンタルや配信で観れるので、ご興味あればどうぞ)。
というのも、3次元のこの世界で「時間の逆行」を描くのは限界があるからです。
それでもこのテーマに挑戦する意欲は素晴らしいんですけどね。
私が読んでいる数少ない漫画の一つである『ジョジョの奇妙な冒険』でも、ラスボスキャラは「時間」を止めたり飛ばしたり加速させたり・・・と、時間を操れる能力は文字通り「奇妙」なのであります。
この話、メルマガ読者さんの一部から「ちょっと難しかったです」というお声をいただきましたので、今回のブログは前回の復習を丁寧に行った上で新しい考えを加えていきましょう。
前回は「原因があって、結果がある」というスピリチュアル業界ド定番の
「因果論」(カルマ論)に対し、
「果因論」(かいんろん)
という物の見方を提案しました(詳しくは上で添付したブログを読んでください)。
「因果論」はとてもわかりやすいのですが、ややもすると「決定論」(すべての物事は最初から決められているのであって、人間はしょせん運命の操り人形に過ぎない、という考え)に陥ってしまうんです。
例えば
「今の自分がイケてないのは、過去(世)からの想いや行動がイケてなかったからだ・・・」
「誰よりも夢を描いて努力したつもりなのに、きっと過去世の自分は大悪党だったから、何をやってもうまくいかなんだ・・・」
「引き寄せの法則を学んでワクワクする実践を続けているのに人生が好転しないのは、運命の女神から見放されているからじゃないか・・・」
と、因果論"だけ"を採用して生きると、人生が思った通りにうまくいかない場合、自分の不運を深く嘆く「底なし沼」からなかなか抜け出せなくなる怖れがあるんです。
逆から言えば、仕事も恋愛も家庭もうまくいっている(ように見える)他の人を眺めると
「あの人はもともと運が良かったからだ」
「過去(世)できっと徳を積んだからだ」
「あの人に比べて、自分はなんてツイてないんだろう・・・」
と、比較してさらにヘコんでしまうことにもなりかねない。
皮肉なことに、引き寄せの法則や成功哲学をちゃんと勉強している「真面目な人」ほど、この種の「沼」に陥りがちなんです。
これってめっちゃしんどいよねー。
だったら、最初から勉強しなきゃ「知らぬが仏」でもっと幸せになれたのかもしれないのにねー。
ただし、ここでマジスピ(真のスピリチュアル)的なことを言えば、自分の運命がどれほどひどいものであっても、
「これが今回の人生において与えられた運命なんだ。そこに良いも悪いもない。自分はただそれを生き抜いていくだけだ」
という覚悟ができれば、それは「運命に左右されない、自分軸が確立した生き方」にまで深まっていきます。
「たとえ明日、世界が滅びようとも、私はリンゴの木を植える」(マルティン・ルター)
大切なのは、世界や運命がどうあるかではなく、自分がどうあるか、ということなのだ。
うーん、私はマネできないだろうけど、実に素晴らしいじゃないですか。
本来、因果論(カルマ論)は人間に絶望を与えるものではなく、健全な反省(自責ではない)や改善を促すものなんです。
簡単に言えば、
「あなたの人生がうまくいかないのは考え方や行いに改善点があるからであって、それがちゃんと改善できたら今よりうまくいくよ」
というシンプルな教え。
これってこの世的には「常識」であって、これが本来の因果論(カルマ論)です。
ただ、長きにわたって不運(とその人が感じる出来事)が続いてしまうと、「あぁ、元から今回の人生はバッドエンドって決まってるんだろうな・・・」と勝手に"合理化"してしまうんですよ。
エジソン大先生みたく
「私は失敗したことがない。ただ、1万通りの、うまく行かない方法を見つけただけだ」
って、普通の人は言えませんわ。
私なら3回失敗しただけで「アカン、もう無理やわ、人生オワタ」って思いますわ(笑)
本当は「4度目の正直」でうまくいくのかもしれないのに、世の中に流布されている「3度目の正直」って表現にかこつけてゲームからサヨナラしてしまうのは、私たち凡人の常ですよね。
なので、因果論(カルマ論)が悪いんじゃない。
あくまで問われるのは人間側の心のあり方というわけだ。
・・・ここまでが前回の復習です。
ちょっと長くなりましたが表現を変えて説明したので、より理解が深まれば幸いです。
(次から少し新しい話を盛り込んでいきます)
最高の未来を引き寄せるために大切な心構え
一方「果因論」は「因果論」とは違い、「未来はまだ決まっていない」という立場に立ちます。
そして、ここも大事なので復習として述べると、
「たとえ不運や災難に見舞われるようなことが起こっても、それは必ず良き未来や魂の深い成長をもたらすものとして起こっている」
と思い定めること。
これが果因論を踏まえた人生態度です。
ここでカンの鋭い人なら、こういうツッコミを入れるかもしれません。
「未来の結果が原因(目の前の現象)を作っているなら、その未来はすでに決まっているのでは?」と。
表現を変えると、
「結果(未来)が原因(目の前の現象)を作っているなら、ある原因(目の前の現象)が起こるにはそれと対になる決まった結果(未来)がなければならないじゃないか?」と。
つまり、
「果因論にしても、因果論と同様、すでに未来は決まっているんじゃないか?」と。
ちょっとわかりにくいかもしれませんけど、論理的に考えればこういうツッコミが入ってもおかしくありません。
これについてはどう捉えれば良いのでしょうか。
わかりにくいので、いま思いついた例を。
2018年に35歳の若さで亡くなった登山家、栗城史多(くりきのぶかず)という方がいます。
彼は高山を単独無酸素で登頂するという、ユニークな登山活動をしていました(残念ながらエベレスト登頂中に事故で帰らぬ人となりましたが)。
彼の生前のインタビュー記事の中で、彼が登山家になった理由はなんと「好きな彼女に振られ、見返したかったから」と答えています(「子どもの頃から山登りが好きでした」といったありがちな答えではなかった)。
これを果因論的に捉えれば、
『登山家になる「結果(未来)」のために、彼女に振られるという「原因(目の前の現象)」が作られた』
と言うことができます。
ただ、このエピソードを
「そもそも彼は未来において登山家になることがすでに決まっていて、だから彼女に振られることもすでに決まっていたのではないか?」
と捉えることもできるわけですね。
後から振り返れば、こういう解釈も可能でしょう。
ただ、肝心なことは、
「振り返れば道ができていたのであって、最初から歩むべき道ができていたわけではない」
栗城さんの例でいけば、
「振り返れば登山家になる道ができていたのであって、最初から登山家になりたいと思っていたわけではない」
ということです。
もしかしたら、
・「彼女に振られて一時的にはヘコんだけど、また新しい彼女ができて、数年後に結婚した」
・「振られた彼女を見返すために、ビジネスの世界でバリバリ儲ける人間になった」
・「振られたことがあまりにショックで、1年間、家に引きこもる生活を送った」
という未来だってあり得たでしょう。
何が言いたいかというと、やはり
「未来はまだ決まっていない」
ということなんです。
ただし、おそらく何パターンかの未来のシナリオはあると思います。
たとえ「未来はまだ決まっていない」にしても、未来のシナリオが無数にあるわけではなく、そのときの判断や選択によって「いくつかあるうちの、一つの未来」が確定するわけです。
つまり果因論的な立場では、人生は何もかも思い通りになる世界ではないにせよ、人間の意志が最も大切なカギになるんですね。
見方を変えれば、私たちは未来の側から「いまオマエは恋人に振られてしまったけど、ここでどういう判断をするんだ?」という問いを突き付けられているとも言えるわけです。
そこで、繰り返しになりますが、ここでの最高の回答は
「たとえ不運や災難に見舞われるようなことが起こっても、それは必ず良き未来や魂の深い成長をもたらすものとして起こっている」
と思い定めること。
それが良き未来をもたらすために必要な考え方なんです。
「宇宙におまかせする」とは、すべてを無条件に肯定すること
ただし・・・
これは単なる「プラス思考」ではありません。
「このトラブルは良い未来をもたらす前兆なんだと考えようね」というプラス思考ではない。
そうではなく、果因論的な態度とは、
「どんなトラブルがあっても、それは良き未来をもたらすものなのだ」
と"思い定める"ということなんです。
両者は似て非なる考え方なんですが、伝わりますでしょうか?
プラス思考というのは、例えば『コップ半分の水』を「もう半分しかない」ではなく、「まだ半分もある」と思いましょう、という思考法のことですね。
「果因論的な態度」は、「まだ半分もある」というプラス思考ではありません。
どういうことかというと、コップの水が半分あろうがあるまいが、それは「必ず良き未来をもたらすもの」として無条件に肯定してゆく態度のことなんですよ。
それはいわば「人生讃歌」であり、「大宇宙が、大自然が、大いなる神仏が、私たちに悪しきことを為すわけがない」とする、ある種の”信仰”や"祈り"に支えられているんです。
聖書にこんな言葉があります。
つまり、
・「主(神)は私たちに厄災を与えようと考えておられるわけがない」
・「たとえ厄災と見えるような現象が起こったとしても、それは将来の深い平安や高らかな希望をもたらすためなのだ」
これこそ「果因論的な態度」であり真のスピリチュアル(マジスピ)でもあり、
「本当は気持ちがネガティブに引きずられているんだけど、ここは頑張ってポジティブに捉えようよ」
という無理している感じはないんです。
・・・ま、言葉で言うのは簡単ですけど、こりゃなかなか「魂の修行」が求められることですよね。
私にしても文章を作りながら「いやー厳しいよなー」って思ってますわ。
果因論は因果論より自由度は高いんですけど、決して安易なものではないんです。
けれど、スピリチュアル好きが気軽に口にしている
「宇宙におまかせしよう!」
というのは、本来はこういうこと。
ここまで読めば、安易に「神様におまかせ!LOVE宇宙!」などと口にするのは減るでしょうね(笑)
最初から果因論的な立派な態度で生き抜くのは凡人には無理なので日々は修行だし、なぜか人生には厄介なことが大なり小なり起こるわけで、それが「修行の機会」となっているわけです。
「宇宙におまかせする」というのは、「(大いなるものから)生かされている」という謙虚な受け身から始まっているわけですけど、この「生かされていること」を深く追窮していくと、
「大いなるものは、自分に災いを与えるわけがない。たとえそう見えるようなことがあっても」
という、いわば「生かされている精神レベル」が高まってくるわけですね。
それがかなりハイレベルになってくると、もはや「絶対肯定」と言われる、どんなことがあっても無条件に肯定する精神が自然と育ってきます。
これが果因論的な立場が目指すところです。
たとえそこまでいかなくとも、私たちは何かトラブルが起こったとき、
・「これはどんなことを教えてくれているのだろう?」
・「これはいったい何を学べということなのだろう?」
と「意味を問う」習慣を身につけること。
それは誰もがたどり着ける果因論的な態度です。
「絶対肯定」は難しいけど、「意味を問う習慣」なら、心がけ次第でできる。
それは、いわば「運命と対話する」心がけなんです。
その「運命との対話」が上手なってくると、少しずつ運命をより信頼できるようになり、その信頼の力によって、不思議と良い運気が巡ってくるようです。
というのも、カウンセリングを行っているうちに相談者の態度が前向きになり、それで不思議と良い運気が巡ってくる光景をいくつも観てきました。
いわば、いくつかあるであろう未来のシナリオのうち、最高か、あるいは納得感のある未来の一つが現実化してくる・・・ということのようです。
そういうことから、私は「人間は因果論・カルマ論に支配された操り人形ではなく、果因論的な意志で運命を切り拓ける存在なんだろう」と思っているわけです。
深いスピリチュアリティ(霊性)とは、たとえ特定の宗教宗派に属していなくても、自分に与えられた運命を心から信頼できる態度の中に宿っています。
それは「信仰」と呼んでも差し支えないでしょう。
それを育むためには、刀が火の中で鍛えられるように、ときに困難やトラブルが必要だということなんですね(絶対にそれらがなければならない、ということではありませんが)。
そう、魂の深い成長をもたらすという「結果」が、困難やトラブルという「原因」を生み出す、というわけです。
時間の流れが「3次元の常識」と逆なのでまだ戸惑う部分があるかもしれませんが、果因論的な物の見方もできるようになると魂はより自由になります。
ぜひ参考にしてください。
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