お名前だけで人やモノのオーラ(波動)がわかる、波動カウンセラーの林 昭裕です(「詳しい自己紹介はこちら」)。
人やモノの波動(オーラ)がわかる特殊能力をベースに活動しており、ここでは【マジスピ】(真のスピリチュアル・脱お花畑スピリチュアル)をテーマに情報発信しています。
今回はよく言われていることですが、
「真の自己肯定感/深いスピリチュアリティに根ざした自己肯定感」
について考えていきます。
心理系やスピ系の発信をチェックしている方はご存知の通り、今は「自己肯定感ブーム」です。
ただ、個人的にはブームになると引いてしまうのであります(汗)
そんな周りと合わせられない不器用な私は、普通は「自己肯定感低め」なのでしょうけど、個人的には別に自己肯定感が低いとは思っていません。
それは今回述べたような考えがあるからです。
よろしければお付き合いください。
目次
自己肯定感を高めても、自己否定感が消え去ることはない
今回のタイトルである「自己肯定感」については、ポップ心理学やスピリチュアル界隈では腐るほど出てきます。
もちろん自己肯定感は大事なこと。
自分を否定し続けるのは辛いことですものね。
けれども、個人的には自己肯定感がブームっぽくなっているのを眺めていると、天邪鬼な私はなんだか違和感を覚えます。
その感覚を一言で言えば、
「自己肯定感を高めようと思うほど、皮肉なことに、自己否定感が消え去ることはない」
ということです。
書店やアマゾンを見れば、「自己肯定感を高めよう」と謳う本は溢れるほどあるでしょう(実際に検索したらめちゃくちゃ出てきた・・・)。
ただ、そういう本を参考にして、果たしてどれほどの人が自己肯定感を高められるのか、個人的には疑問です。
それは、いくら「自己啓発」や「成功哲学」の本を読んでも(何が「成功」なのかはさておき)実際に成功する人は限られているようなもの。
また、いくら「引き寄せ本」を読んでも、実際に引き寄せられる人は限られているようなもの。
私にはそのように感じられるわけです。
もちろん、心理学で言う認知行動療法的なアプローチ、例えば「自分は自分、他人は他人」という言葉をひたすら自分に言い聞かせることによって、自己否定感が減少することはあるでしょう。
あるいは、傷ついたインナーチャイルド(主に幼少期の頃に受けた心の傷みやトラウマ)を癒すイメージワークなどを繰り返すことによって、自己否定感が減少することもあるでしょう。
もしそういう効用があったとしたら、自己肯定感ブームにもそれなりに意味はありますよね。
ただしこれらのアプローチは、ブームになる以前からずっと言われ続けていること。
スピリチュアル業界でも、「言霊(ことだま)」を使う定番的なアプローチがあります。
これについては、かつて私も有名な「天国言葉」というのを紹介しました。
別に私が言うまでもなく、「ポジティブな言葉を使う」アプローチは定番的なものです。
ただ、久々に上のブログを読み返して苦笑いしてしまったのですが、
『本当にツイてる人は、「自分はツイてる!」と口ぐせのようには言ってない』
と書いてありました(汗)
これ、いま振り返っても「ホンマにそうやな・・・」という気持ちを新たにします。
どういうことかというと、
「自己肯定感には、段階がある」
ということであり、意識してポジティブ口ぐせの習慣をつけるというのは、まだ初級課程なんですね(もちろんやらないよりは全然いいのですが)。
このブログは【マジスピ】というタイトルなので、なるべく深いスピリチュアリティに根ざした「真の自己肯定感」について説明できたらと思います。
外側の承認欲求を渇望する限り、自己肯定感は深まらない
そもそも、なぜ「自己肯定感」がよく言われているかというと、自己否定感を抱いている人が多いという世相を反映してでしょう。
そして、なぜ自己否定感を持ってしまうかといえば、SNSが普及したため「人の目を気にして生きる」という傾向がより強くなったからではないでしょうか。
それによって他人から認められたいという「承認欲求」がより深刻化したわけです。
そもそも心理学ではずいぶん前から「承認欲求」について説明がされていたわけですが、それが最近クローズアップされるようになってきたわけですね。
他人から承認されたいと思うほど、自分の価値観の主軸(自分軸)がブレるわけですから、自己肯定感が失われていくのは当然のことです。
言い換えれば、自己肯定感を失った状態というのは、本当は自己肯定感が無いのではなく、外側の世界に気を取られるあまり、自分の内側の世界を置き去りにした状態と言えるわけです。
なので、冒頭で述べた通り、いくら自己肯定感を高めようとしていろんなアプローチを試みようと、外側からの承認を求めている限り、自己否定感が消え去ることはないわけです。
あまりブログでは政治的な話を控えているのですけど(「無料メルマガ」では言います)、いま例の感染症への対策として、同調圧力を意図的に利用していると思われる政策が遂行されていますね。
固有名詞は控えますが、アレをしないと、アレをつけないと周囲の目が気になって仕方がないわけです。
中にはアレやアレが科学的にそれほど効果がないことはわかっているものの、村八分を怖れて声を上げることができない人もいる。
それは自分のアタマで考え、自分の責任で行動する勇気を放棄しているわけだから、そりゃ自己肯定感が低くなって当然ですよ。
ただ、そうすれば「赤信号 みんなで渡れば 怖くない」という、自己肯定感を失っている一方で「妙な安心感」もあるので、実は自己肯定感が削がれているという自覚が起きにくいのは厄介なところ。
たとえ小さい行動であっても、それを自分の責任において行動することで、自己肯定感、いや、それを超えた「自己への尊厳」が深まっていくものです。
だから、本当に自己肯定感を高めようと思うなら、認知行動的なアプローチとともに、
・そもそも、自分はどう生きたいのか
・そもそも、自分は何のために生きるのか
ということを深く問い続けることが必要なわけです。
そのように、いかに内側の自分と対話をしているか、孤独の時間を大切にしているか、スピリチュアル的に言えば魂の深い部分に寄り添っているかどうかが、真の自己肯定感を持てるかどうかを決めるわけです。
ただ問題は、そういう内側の自分との対話の時間を奪うものが、SNSを中心としたスマホ文化なのです。
最近よく『スマホ脳』という本を紹介しているのですが、かなり恐ろしい内容です。
※以下はサブブログ
このサブブログで引用したのは、
SNSを通じて常に周りと比較することが、自信を無くさせているのではないか。まさにそうなのだ。フェイスブックとツイッターのユーザーの3分の2が「自分なんかダメだ」と感じている。何をやってもダメだーーだって、自分より賢い人や成功している人がいるという情報を常に差し出されるのだから。特に、見かけは。
『スマホ脳』
自己肯定感が低くなったのは「人間が弱くなった」というより、社会的、文化的、経済的、いろんなレベルにおいて自己肯定感を低めるように仕向けられていることに気づく必要があります。
それに気づかない限り、心理的なアプローチだけでは健全な自己肯定感を醸成するのはなかなか難しいでしょう。
最終的には、自己肯定感すら手放すこと
本当はスマホだけでなく、食生活が乱れていることとか、日本人は長期間の景気低迷により全体的に自信をなくしているとか、本来、自己肯定感を高めるには総合的にアプローチをしなければなりません。
ただ、本サイトはスピリチュアル系なので、ここでは内面的なことをもう少し付け加えると、
本当に大切なのは、最後には自己肯定感すら手放すことなのです。
つまり、自己肯定感が低いとか高いとか、「そんなものはどうだっていい」という状態に自然となることなのです。
最初は「自分は自分、他人は他人」とか「自分は自分の人生を生きるんだ。他人が何を言おうが関係ない」とか自分に言い聞かせる心理的なアプローチをすればいいのですけど、最後には「そういうのはもう面倒だな」という心境に至ることが大事です。
私自身は「自己肯定感を高めなくちゃ」と思うことはありません。
かといって、別に自信があるわけでもない。
それよりも、このブログでもときどき言っている
「天命を生きているかどうか」
「自分に与えられているであろう役割を果たしているか」
この問いを問い続けることの方が大事なのですね。
マジスピ(真のスピリチュアル)的な自己肯定感とは、先ほども述べた通り、自己肯定感を手放していることです。
そのためには、自分が心からやりたいこと、または なすべきことに没頭していく「天を相手とした生き方」をすることです。
別に自己肯定感が高くても低くても、どちらでも構わない。
そもそも自己肯定感が高いとか低いとか言うのは、密やかに「自分と他人とを比較している」ということなのです。
他人と比較することをやめれば、自己肯定感が高かろうが低かろうが、「自分は自分」なのです。
その意味で、自己肯定感という言葉を使っているうちは、そこに密やかに他人との比較があるので、高い自己肯定感を持つことは難しいわけです。
こういう認識が前提にあるので、私は「自己肯定感ブーム」には最初から乗っかっていないわけです(過去のブログのタイトルにはあえて使ったこともありますけど)。
こう言うと「他人と比較することがやめられない」という声が出てきそうですが、そこを超えていくには、やはり内面と向き合う静かな時間が必要でしょうね。
スマホとは距離を置かねばなりません。
アプリの通知やアラートはなるべくオフにしておくことです。
心の中、頭の中にはいろんな「声」があります。
たいていの声はガチャガチャ、ゴチャゴチャした声でしょう。
その声はそのままでいいので、一方で深呼吸をしながら、ただ自分の内側の感覚に意識を澄ませるような心がけを持つといい。
「内側の感覚に意識を澄ませる」というのは、「頑張れ」とか「お前はできる」とか「他人と比べなくていい」とかいう言葉をかけることではなく、【ただ静かに見つめる】ということなのです。
不思議なことに、ただそれだけで心が落ち着いていく。
その状態を深く自覚することができるほど、健全な自己肯定感がそこにあることに気づくでしょう。
そのとき、「あぁ、別に自己肯定感を無理に高めなくてもいいんだ」ということがわかってきます。
それはスピリチュアル方面でよく言われる「内なる光」に気づいた状態です。
そう、最初から、自己は肯定されていたのだ。
宗教が言う「人間は、始めから救われている」というのは、そういうことではないかなと思います。
まぁ根本的なことをサクッと言っているので、今回の内容は頭では理解できても、本当に肚でわかるにはそれなりに時間がかかると思います(私も絶賛修行中)。
ともかく、自分を見つめる静かな時間を確保するのは、真の自己肯定感を深めるのには必須でしょう。
そのためのワークショップはいつか開催したいと思っています。
日常でできることは、例えば自分の内面を観察する日記をつけるとか、瞑想の類を実践することですね。
カウンセリングで自分の内面の動きを言葉にする機会を作るのも良いです。
また、私はメルマガ読者さん向けに「無料ヒーリング」を現時点で180回以上やっているのですが、それをご利用いただくのも良いでしょう。
「自己肯定感を高めよう」という呼び声が多くなった現代は、ある意味では辛い。
本当にツイてる人は「ツイてるツイてるツイてる!」と口にしないように、無理なく自然に「自分は自分、他人は他人」と感じていて、自己肯定感という言葉すら出てこない状況が本当は望ましいわけです。
今日のまとめ
自己肯定感は、本来は必要がない。自分の魂と向き合う静かな時間を持ち、自分の天命に向かっているとき、自分と他人との比較から生まれる承認欲求の渇望感は消えていき、最後は自己肯定感すら手放すことになる。
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