※ウェブサイト『マジスピ』には音声の文字起こし(読みやすく加筆修正済)があります。

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目次
今回の要点と要約文
今回の要点
- 「真の成功」とは物質的な成功ではなく、自分を生かす宇宙エネルギーに応答し、死ぬ瞬間まで創造に生きる姿勢そのものである。
- 〈成功〉という言葉の語源は「創造すること」「継続すること」という意味があることから、真の成功とは死ぬまで創造の人生に生きることである。
- ちょっとした成功に慢心して創造を止めるとオーラはすぐ汚れてしまう。この世の成功・失敗を超えた「祈り」をもって挑戦に生きることが「真の成功」である。
■真の成功とは、無限の宇宙エネルギーを地上に展開し続けること■
普段カウンセリングをお受けしていて、「私の人生は思い通りになっています」と言った人は一人もいません(そもそも思い通りになっている人はカウンセリングに縁はないけど)。
ビジネス系やスピ系で「人生は思い通りになる」「思い通りに引き寄せられる」などと豪語している人は、あくまでテメーの狭い世界認識の範囲内で言っているだけで、根源的には思い通りになりません。
だったら、最も身近である体内の心臓や内臓を動かしているのは「何」の力なんだ?
寝ている間も、テメーの意志で動かしてるのか?
「思い通りにならない」からこそ、逆に助かってんだろうが。
生きる・死ぬは、決して自分の思い通りにはならない。
「思い通りになる」と言ってのけるのは、それがビジネス的にメリットがあるからです。
自己啓発、成功哲学、宗教、スピ系、心理系などでも「思い通り」になると言った方が有利ですね。
もちろん思い通りになる部分もあるでしょうが、それこそ「広大な潜在意識」に対する「狭小な顕在意識」ぐらい小さな範囲でしょう。
自分ができることは、宇宙に比すればたかが知れている。
そう心から思えれば、本当に謙虚になれます。
そんな人が従来の成功哲学の世界を超え、思考・イメージ以上の人生を展開していくのは、「天命の力」が発動するからに他ならない。
その事例を何人も見てきたし、不肖私もその一人です。
【成功】という言葉の語源、知ってますか?
これが面白い。
成功の【功】という字には、「作る」と「力」に分解されます。
これは「作り上げていく力」「創造力」を表しています。
"万物を創造する力" とは、「宇宙エネルギー」そのものと言っていいでしょう。
そして、成功の【成】は「生まれる、生み出す」ということ。
したがって【成功】の意味とは「無限なる宇宙エネルギーが、この地上世界に顕現し続けるプロセス」なんです。
物質的な成功は、その壮大な流れの中の一過程に過ぎない。
【成功】は英語ではsuccess(名詞)succeed(動詞)と言います。
これがsucceeding(現在分詞)になると、「後に続く、継承する、受け継ぐ」という意味になる。
つまり【成功】には「続ける」という意味が含まれているわけです。
「宇宙の永遠なる生成発展」こそ、【成功】の根源的意味なんですよ。
これがわかると、この世での成功・失敗に関係なく、「死ぬまで創造し続ける人生を生きること」を成功の定義として生きていけるようになります。
たとえ人生の中途で社会的成功を得たとしても、そこで創造活動をやめた途端、波動(オーラ)はショボくなってしまう。
そういう人をたくさん見てきました。
でも、そういう人は「過去の遺産」でメシは食っていけるから、なかなか初心に還れない。
ある社会的成功者は、私にボソッと「もっと不幸になりたい・・・」とつぶやいていました。
不幸になったら「頑張る理由」ができるからね。
だったら「今の社会的地位を捨てんかい!」と言いたくなりますが、一度気持ちいい「ぬるま湯」につかると、なかなか抜けられんわな。
この人のオーラは暗く濁っていて、社会的には「勝者」でも、魂としては「敗残者」です。
まぁご本人にその自覚があるだけ、まだマシですけどね。
だからこそ、成功よりも「成長」に目を向ける必要があるんです。
成長し続けていけば現世的にもそれなりに成功できるでしょうから、だったら最初から成長を求めた方が本当は合理的なんですよ。
けれど、欲望があるとついつい「願望実現」「引き寄せ」にアドレナリンが出てしまう。
「やめとけ」って何度も言ってるんですが、脳がハッキングされていて届かないようです(汗)
「有限の人生」において「無限の生命」に生きることが本当の成功である。
これは「天地宇宙」に対する深い洞察が必要になります。
普通の「成功哲学」「自己啓発」「引き寄せ」とは全く違う世界観ですが、ご参考になったら私もうれしいです。
要点・要約文を読んで、あとは動画でご覧になりたければ以下からどうぞ。
真の成功は「根源的無知」の自覚から自ずと生まれる
「人生は思い通りになる」と考える人はとても傲慢
今回も成功哲学や自己啓発について、「真のスピリチュアル」(マジスピ)という観点から話をしていきます。
今回のタイトルは、
「真の成功とは、死ぬ瞬間まで創造の人生を生きること」
です。
まずは前回の文字起こしで加筆修正した部分のポイントを、口頭でもお伝えします。
(※いまこの文字起こしの文章をご覧の方は、前回と一部重なることをご了承ください)
江戸時代後期の思想家に賴山陽という人物がいるのですが、彼の言葉に
「天地始終なく、人生生死あり」
というのがあります。
宇宙生命は無限であるのに対し、人間生命は有限である、ということ。
この天地宇宙は、決して人間ごときの思い通りにはならない。
どれだけあがいたところで、せいぜい100年ほどの人生です。
ところが成功哲学や自己啓発の世界では「人生は思い通りになる」「人生は自分の考えた通りになる」という考え方が主流になっています。
それは絶対的に違う。
もし「人生はすべて思い通りになる」のなら、この物質世界の中心である肉体、特に五臓六腑を動かしているのは一体何なのでしょうか。
ヨガの行者はあるまいし、思ったら止められるのか?
「五臓六腑を動かしているのは "潜在意識" だ」と言われます。
潜在意識は自己啓発や成功哲学ではおなじみです。
でも、その潜在意識は自分の思い通りに動いていないんです。
寝ているとき、意識なく思いなく、心臓や肺は勝手に動いている。
「24時間コキ使われてしんどいねんけど・・・たまには休んでもええやろ」と30分でも休憩されたら、とっくにあの世です。
こういった素朴な疑問を考えてみるだけでも、人生は思い通りになる、という考え方は間違いであることがわかります。
私たちは本当に謙虚でなければならない。
それには自分の意志を超越した力を、素直に認めなければなりません。
そこから倫理、信仰、真の霊性が生まれてくるんです。
自分の力で成し遂げられることなどたかが知れていると悟ることから、真の成功の道が開かれます。
だから「人生は思い通りになる」と言っている人たちは、とても傲慢だなと感じます。
自分だけの成功や金儲けのことで頭がいっぱいで、本当に生きるとはどういうことか、死ぬとはどういうことか、ということを考えていないんでしょう。
目に見えない生命の働きがあってこそ、目に見えるこの世の成功を追いかけられるというのに、その前提を問わないのは知性が欠けていると思われても仕方ないですね。
実は、夢を思い描くのは自分ではない
あと、前回は「イメージの根幹にはインスピレーション(霊感)がある」という話をしました。
大切な話なので、ぜひ前回を復習してください。
ここに補足で説明すると、ちょっと奇妙に聞こえるかもしれませんが、
「夢を思い描くのは、この自分ではない」
ということです。
ここがわかったら、これまでとは違う世界が開けてきますよ。
あなたが夢を思い描いているんじゃない。
夢の側が、あなたという「器」を必要としているだけなんです。
インスピレーションは「霊感」という言葉の通り、霊的なエネルギー≒神から与えられる。
この延長線で考えれば、夢もまた与えられているんですよ。
自分が「夢」を思い描いているのではなくて、「夢」と呼ばれる宇宙エネルギーが、たまたまあなたという「器」を必要としているだけ、ということになります。
なぜ大谷翔平が世界一という夢を持ったのか、なぜ藤井聡太が将棋の夢を持ったのか、本当のところは彼らもわかっていないでしょう。
気がつけば、彼らはその夢を思い描いていた。
いわば「夢」が彼らに "憑依" したんです。
もし、あなたがあなたがいま描いている夢を諦めたとしたら、その夢のエネルギーは、自分を地上で現実化してくれると期待する別の人間のところへ向かっていいきます。
・・・この話、ついていけてますか?(笑)
夢というのは、自分で勝手に思い描いているものではない、ということ。
エゴ的な野心ゴリゴリの夢も、波動の低い夢エネルギーがあなたに憑依しているんでしょうね。
宇宙エネルギーによってこの世に受肉した私たちは、完全に「受け身」なんです。
私たちができるのは、「受け取る力」を磨いて高めることぐらいかもしれません。
「自力の引き寄せ」から「他力が導く人生」へ
前回、「本当に知らない未来は決してイメージできない」という話をしました。
ただし、世界への献身や貢献、人類の進化や成長などを、本気で考え行動している人間に対しては、神は未来の断片を見せることがあります。
それを直感・インスピレーションとして見せられるわけです。
例えば、ある著名な研究者が自分の研究テーマに対しても行き詰まって頭を抱えていたとき、ある日ベッドの中で観た夢の中で解決策のヒントを得た、というエピソードがあります。
寝ても覚めても考え抜いているうちに、いわば神がヒントを与えたわけです。
神が与えた「火種」をもとにして、想像力という「炎」を大きく燃やしていくのが人間側にできることです。
これは「なぜ神は人間に想像力を与えたのか」という問いに対する、一つの答えだと思います。
神の霊感、哲学で言う「イデア(真の実在)」の断片を人間が直観で受け取り、それをこの物質世界に現実化していくときに使うのが想像力というわけです。
もちろん、インスピレーションが「神の霊感」と言うからには、人間のみならず動物、植物、好物、微生物のためにもなるように想像力を使うのが人間の務めです。
野心ゴリゴリの想像力は、神から切り離されたサタン(悪魔)の所業といえるでしょう。
ただ、ここで大切な補足をします。
成功哲学では「イメージした通りになる」と教えますが、真のスピリチュアルの世界では「イメージ以上の展開が起こる」のが決して少なくありません。
これは私が普段カウンセリングなどでいろんな方を拝見していて感じることですし、この私自身もそうなんです。
真摯に人生を歩んでいる人の運命は、思った以上、イメージ以上の出来事が起きてしまうことが少なくない。
成功哲学のド定番「思考は現実化する」どころの話ではない。
ここには、成功哲学では絶対言われない「他力」が働いています。
自力の世界、脳の世界を超えた「他力の世界」は、自分の意思を超えています。
これも含めて「人生は思い通りにならない」んです。
それは想定外の不幸に遭うこともあるし、想定外の幸福やチャンスが訪れることもあるという、両面を含んでいるんです。
「思い通りにならない」というのは決して嫌なことだけじゃない。
でも、「人生は思い通りになる」と思い上がっている傲慢な人には、他力は働きかけません。
「ぜんぶ自分の思い通りにやってんだぜ」と謙虚さに欠けた人間に、天が味方するわけないからです。
この意味からも、私は「人生は思い通りになる」なんて言ってるヤツはアホだと思うわけです。
このマジスピラジオでは、よく「祈り」という言葉を使いますね。
さっき言った通り、「夢」と呼ばれている宇宙エネルギーがこの私という「器」を通して夢の内容を地上世界に顕現していく、ということに思いを馳せてみましょう。
そうすると、実は「祈る」という行為の主体も私ではない、ということになるんです。
これ、ちょっとわかりにくいかもしれません。
表現を買えると、「私が祈っているのではなくて、私は祈られている存在である」ということです。
もっとわかりやすく言えば、「生かされている」という宗教的な表現になりますね。
私は「祈られている存在」であり、「生かされている存在」であり、「夢に夢を見させられている存在」である。
これは徹底的に謙虚である姿勢から生まれてくる力なんです。
だから、本当の謙虚さというのは実はめちゃくちゃパワフルであることを知らないといけません。
「受け取る力」を磨き高めるほど、宇宙エネルギーがどんどん入ってくるんだから、そりゃ強くなりますわ。
これだったら、自己中心的な野心をガンガン燃やせない人でも、心がけ次第でできるんじゃないですか?
これは私にも問われることですが、私たち「真のスピリチュアル」を実践する者は、野心バリバリの人間よりも精神力が強くないといけないんです。
あのオラオラした脂ぎった連中よりも「清らかで強い魂」を保持できてこそ、大きな調和を生み出すことができる。
それは従来の「成功哲学」「自己啓発」そして「引き寄せの法則」のような〈エゴの思い通りに引き寄せる人生〉から、〈天に導かれる人生〉へと次元を転換せねばならん、ということです。
「導かれる人生」とは、決して思い通りになる人生ではない。
しかし、結果的には調和していくあり方です。
そうなれば、たいていは現世的な成功も無理なく実現できると思うのですが、いかがでしょうか。
「成功」とは宇宙エネルギーが地上に展開する無限のプロセス
「成功」の語源を〈漢字〉から考える
私は根本から考えるのが好きなので、この「成功」という漢字は語源的にどういう意味なんだろう、と思って調べたことがあるんです。
前回の文字起こしに追記した部分を引用すると、
〈功〉という字は「工=つくる」「力=ちから」が語源ですが、この「創り上げる力」としての〈功〉とは、私は「宇宙エネルギー」と解釈します。
つまり、宇宙エネルギー〈功〉をこの地上に展開していく無限なるプロセス〈成〉が、本来の〈成功〉なんです。
万物を創造する宇宙エネルギーは無限です。
その無限の宇宙エネルギーの断片を人間が受け取り、それを想像力=創造力によって地球上に無限展開し、それを通じて無限成長していくプロセスを、私は「真の成功」と呼びたい。
わかりやすく言えば、「決してあきらめないこと」「絶対負けないこと」が成功です。
すぐうまくいかなくても、たとえ空振りであっても、毎回バッターボックスに立ち続けることこそ成功です。
私に与えられた「夢」を、悪戦苦闘しながら地上に展開していく営みが成功です。
「成功とは、成功するまで続けること」とはよく言ったものです。
(人間の失敗の本質は「成功できないこと」ではなく「続けられないこと」です)
この世における「物質的成功」とは、宇宙エネルギーの無限展開におけるひとつのプロセスに過ぎない、ということになります。
「真のスピリチュアル」という観点から考えると、「真の成功」とはもう一つ、この世での物質的成功に満足せず、さらなる創造の人生に生きるということです。
なぜなら「宇宙エネルギー」は無限だからです。
宇宙物理学の世界では「ビッグバン」とか「インフレーション宇宙論」とか言われますけども、物質宇宙の世界ではこの瞬間も無限の創造がなされているわけです。
だから、私たち「宇宙の」「神の子」である人間も、有限な存在ではありますけども、死ぬ日まで創造し続けていくのが天命なんです。
「成功」の語源を〈英語〉から考える
さらに「成功」を英語で考えてみると、また違った発見があります。
「成功」は英語でサクセス(success)と言いますね。
そして「成功する」という動詞はサクシード(succeed)です。
この現在分詞形が、サクシーディング(succeeding)です。
なんか英語の授業みたいですけども(笑)このサクシーディングの意味は「後に続く、継承する、受け継ぐ」なんです。
つまり「続ける」ということなんですね。
英語の語源的に見ても「続けることが成功である」という考え方なんです。
だからこそ、繰り返しになりますが、この物質世界における成功や失敗に関係なく、死ぬ日まで創造の人生に生きること。
「これこそが真の成功である」という結論になるわけです。
才能があるとかないとか、そんなのは関係ない。
バカはバカなりに、運命として自分に与えられた宇宙エネルギーを地上に展開しようと願うこと。
それが、祈りです。
未完成でもいい。
というか、誰もが未完成でこの世の人生を終えるわけです。
有限の人生においては、地球に降り注いでいる宇宙エネルギーの万分の一も実現できません。
どれだけすごい成功者と言われている人であっても、せいぜい百年くらいで死ぬ。
人間を物質レベルで捉えれば、誰もが最期は「敗北」し「未完成」で終わる。
成功哲学なんかヘタに学ぶと「実現できなければ意味がない」と考えがちですが、夢が壮大であればあるほど人間の一生では実現できないんです。
しかし、たとえ「夢半ば」「志半ば」で斃れたとしても、その夢が本当であるなら、夢はまた「次の器」を探すでしょう。
魂のバトンリレーのように、誰かがその夢を継いでくれるでしょう。
もし生まれ変わって来世があるのであれば、来世では夢の続きを生きればいい。
スピリチュアル的には「今生の人生がすべてではない」のだから。
自分の肉体の生命を超えた視点に立つことができると、
「我々は、後生を待ちて、今日の務めを果たすだろう」
という祈りが生まれてくる。
これは尊敬する田坂広志先生の言葉です。
後生(ごしょう)とは、「自分が死んだ後の世の中」という意味もあれば、「来世」も含んでいます。
たとえ小さくても、人類の未来のために何を遺せるのか。
それを踏まえて、今日の務めである創造に生きることが、この世の成功・失敗を超えた「真の成功」なんです。
なぜ「成功者」ほどオーラが暗く重たいのか?
なぜ、続けることが真の成功なのか。
私がいろんな人のオーラ(波動)を観てきて、ハッキリ分かってきたことがあります。
それは、たとえ社会的・経済的に成功したとしても、そこで自己満足して「創造」をやめてしまうと、たちまちオーラが重たく暗くなってしまうという実態です。
これは「宇宙の絶対法則」と断言していい。
昔風に言えば「小成に安んじる」ことであり、この状態が最もタチが悪い。
ちょっと成功してしまったときが、魂にとっては最も危険ですし、逆に言えば真価/進化を問われる瞬間です。
例えばある業界の中では有名な「某先生」がいて、あるとき1対1で少し話す機会があったんです。
そのとき、その先生がボソッとこうおっしゃった。
「もっと不幸になりたい・・・」
ちょっと変な言葉ですよね。
なんでこんなことを言ったかと言えば、「もっと不幸になれば、そこから這い上がる機会にできる」からです。
その先生は、社会的には成功してしまった。
人生のすごろくで言えば、もう「上がって」しまった。
講座やセミナーを開けば人はたくさん集まるし、多くの収入もあるし、一等地と呼ばれるエリアに住んでいる。
マスメディアにもときどき出演しているし、周囲からは「権威」と呼ばれている。
でも、ご本人の生命はもう躍動していない。
オーラとしては暗く重たくなってしまっている。
若い頃はそれなりに志を持って頑張っておられたはずなんですが、一度小さな世界でポジションを取ってからは、もう「過去の遺産」でメシを食っている状態です。
ただ器用な性格なのか、人前に立っているときは勇ましい態度なので、聴衆はまさか「オーラが暗く重たい人」だとは気づかない。
本当に「不幸になりたい」なら、今の社会的地位を全部手放してゼロから立ち上げ直せばいいものを、実際はやらないんですよ。
「小さな成功」が、心地良くなってしまったから。
ファンがチヤホヤしてくれることが、すこぶる快感だから。
エゴの声としては「こんなおいしいポジション、もうやめられないとまらない♪」といったところでしょう。
ほんとに良かったね。
今生では死ぬまで安泰だね。
・・・でも、そのまま「逃げ切れる」とでも思っているのかい?
・・・厳しいですが、この方は魂としては「ゾンビ状態」なんです。
勇ましいことを語って聴衆はごまかせても、天まではごまかせない。
私ですらオーラ(波動)を観りゃあわかっちゃうんだから、まして天においておや。
こういう事例をよく観ているので断言できることは、
「この世の成功や失敗は、魂にとっては本質ではない」
「魂の世界では、諦めたら試合終了」
ということです。
ただし、これはよく言われる「夢が叶うまで、絶対あきらめるな」という意味ではありません。
「夢が最期まで叶わなくても、絶対に諦めるな」
「もし途中で夢が叶ったとしても、絶対に創造の手を止めるな」
成功したら、その成功によって手にしたポジションを土台にして、さらに創造しなければなりません。
それがいろんな力に支えられて成功できたことに対する「感謝」と「報恩」ではないでしょうか。
もし途中で創造を放棄したら、あなたは魂の世界では「敗残者」です。
そういう人の死後の世界は、この世で得た優位のポジションよりずっと下層へと堕ちていきます。
この世の成功・失敗に関係なく絶えず創造に生きるという「宇宙法則」に反したのだから、これは当然の報いですね。
どうして小さな成功で自己満足する人が多いかと言えば、「物質世界での成功」しか目標にしなかったからです。
「人間は宇宙の下では、有限の儚い存在である」ということに対する自覚が足りないからです。
さっき述べた「謙虚さ」が足りないんですよ。
逆説的ですが、その謙虚さを本当に自覚できるようになると、物質世界を超えた世界への「祈り」が生まれます。
「我々は、後生を待ちて、今日の務めを果たすだろう」
「後生」とは、自分の小さな生死を超えた世界のことです。
「後生を待つ」とは、「天命を待つ」とほぼ同義。
「人事を尽くして天命を待つ」とは、後生を待ちて今日の務めを果たすこと。
その大きな生命観に立脚することが、安心立命の人生を創り出す。
大きな生命観を持てたら、この世の失敗や成功の比較を超えていけます。
本当は小成に安んじる「傲慢な人間」より、大きな生命を相手とする「謙虚な人間」の方が力強いんですよ。
そういう人は生命エネルギーが躍動していくので、結局はこの世でもある程度成功できてしまうんですが・・・こっちの方が良くないですか?
今回の内容も成功哲学で語られる「成功した姿をイメージして祈る」というハウツーとは、次元が全く違うどころかむしろ真逆と言っていいでしょう。
これは前も言いましたが、「永遠の生命」を説くはずのキリスト教牧師・Jマーフィーが、どうして儚い物質的成功を求めろと説教したんでしょうね?
やっぱり所属する教会の勢力拡大のマーケティングだったんでしょうか。
マーフィーの自己啓発書を「名著」呼ぶ人は、この「物質世界での成功」しか見ていないのでしょうか。
これを聞いているあなたは、いかがですか?
改めて、今回の要点
- 「真の成功」とは物質的な成功ではなく、自分を生かす宇宙エネルギーに応答し、死ぬ瞬間まで創造に生きる姿勢そのものである。
- 〈成功〉という言葉の語源は「創造すること」「継続すること」という意味があることから、真の成功とは死ぬまで創造の人生に生きることである。
- ちょっとした成功に慢心して創造を止めるとオーラはすぐ汚れてしまう。この世の成功・失敗を超えた「祈り」をもって挑戦に生きることが「真の成功」である。
なお、YouTube(Podcast)は今回の文字起こし編集でカットした部分があります。
今回も動画と文字起こしは少し内容が変わります。
なので動画(または音声)もご視聴いただけると、より理解が深まるかと思います。
※この下に「音声プレーヤー」があります。倍速再生も可能ですし、YouTubeより通信量も少ないし、スマホを画面オフにしても聴けるので便利です。






