お名前だけで人やモノのオーラ(波動)がわかる、波動カウンセラーの林 昭裕です(「詳しい自己紹介はこちら」)。
【マジスピ】(真のスピリチュアル・脱お花畑スピリチュアル)をテーマに情報発信しています。
今回も前回の続きで、
「どうしても神社で願い事をしたかったら、どんなことを願えばいいか?」
について考えていきます。
最初にクギを刺しておきますが、例えば「これさえすればあなたの願いは必ず叶う」なんて、そんなイージーなことは言いません。
【マジスピ】(真のスピリチュアル)がテーマのこのブログ、あくまで真摯に「道」を求める人だけお読みください。
よろしいですか?
今回は前々回、前回のブログと一緒に読むと、より理解が深まります。
前回「ホンモノの夢」に生きた最近の人物として、「I have a dream」で有名なキング牧師の話をしました。
何がホンモノだったかを簡単に言うと、
「アメリカの差別撤廃そして永遠平和という、自分の人生では実現することは圧倒的に難しいことを、崇高な夢として掲げたこと」
です。
己のためだけの「引き寄せ」などとは、比べ物にならない高貴さ。
彼のスピーチの全文は、例えば以下のページで見ることができます。
今読むべき、キング牧師「私には夢がある」(I Have a Dream)演説全文
今回引用するにあたり動画で全視聴しました(前回も載せましたがもう一度貼りますね)。
この中で思わず「おや?」と感じた表現がありました。
それが「アメリカンドリーム」という言葉です。
普通「アメリカンドリーム」と言えば、一攫千金の夢、成り上がりの野心、一発逆転の成功、という意味に受け取られると思いますが、キング牧師は差別撤廃と永遠平和のことを「アメリカンドリーム」と言っているのです。
そして、奇しくも「アメリカンドリーム」と表現したあたりから、かつて私も中学生の英語教科書で学んだ「I have a dream」のくだりが出てくる。
当時の教科書には「アメリカンドリーム」の部分は掲載されていませんでしたけど、本当はこの箇所も載せるべきでしたね。
せっかくなので、その部分を以下に引用しましょう。
絶望の谷間でもがくのはやめよう。友よ、今日私は皆さんに言いたい。我々は今日も明日も困難に直面しているが、それでも私には夢がある。それは、アメリカンドリームに深く根ざした夢である。
私には夢がある。いつの日か、この国が立ち上がり、「すべての人間は生まれながらにして平等であることを、自明の真理と信じる」(注・アメリカ独立宣言)というこの国の信条を真の意味で実現させるという夢が。
私には夢がある。いつの日か、ジョージア州の赤土の丘で、かつての奴隷の子孫たちとかつての奴隷所有者の子孫たちが、兄弟の間柄として同じテーブルにつくという夢が。
私には夢がある。いつの日か、不公平と抑圧という灼熱の炎にさらされているミシシッピ州でさえ、自由と正義のオアシスへと生まれ変わるという夢が。
私には夢がある。いつの日か、私の4人の幼い子どもたちが、肌の色ではなく、人格の中身によって評価される国で暮らすという夢が。
今日、私には夢がある!
私には夢がある。いつの日か、卑劣な人種差別主義者たちがいて、「連邦政府の干渉排除」や「連邦権力の無効化」という言葉を弄する州知事のいるアラバマ州でさえも、いつの日かそのアラバマでさえも、黒人の少年少女が白人の少年少女と兄弟姉妹として手を取り合うようになるという夢が。
今日、私には夢がある!
私には夢がある。それは、いつの日か、「谷はすべて身を起こし、山と丘は身を低くせよ。険しい道は平らに、狭い道は広い谷となれ。主の栄光がこうして現れるのを/肉なる者は共に見る。主の口がこう宣言される」という夢が。(注・旧約聖書イザヤ書4-5)
これが我々の希望である。この信念をもって、私は南部へ帰る。
この信念があれば、我々は絶望の山の中から希望の石を切り出すことができる。
この信念があれば、我々はこの国の騒々しい不協和音を美しき兄弟愛のシンフォニーに変えることができる。
この信念があれば、我々はいつの日かともに働き、ともに祈り、ともに闘い、ともに罪を償い、ともに自由のために立ち上がることができるだろう。いつの日か自由になると確信して。
そしてその日こそが、その日こそが、神の子たち全員が新しい意味を込めて、このように歌うことができる。「わが祖国、それは汝のもの。素晴らしき自由の地よ、汝に私は歌う。わが祖先たちが骨を埋めた大地よ、巡礼者の誇りである大地よ。あらゆる山々から、自由よ、響きわたれ!」
そして、アメリカが偉大な国家となるためには、これを実現せねばならない。
マーティン・ルーサー・キング・ジュニア "I Have a Dream"(1963)より
今さらですが、キング牧師は文字通り「牧師」なんですよね。
つまり、聖書やイエス・キリストの言葉を伝える聖職者です。
彼の言葉が深い「言霊」を宿し、今でも語り伝えられるのは、彼の夢が個人的な欲望や野心を超え、「何よりもまず、神の国と神の義を求めた」(マタイ福音書:6-33)からです。
それをキング牧師は「アメリカンドリーム」と言っているのです。
彼が叫んだ差別撤廃および世界平和は、彼個人の夢であると同時に、アメリカの夢でもある。
それは口先だけではなく、彼のスピーチの迫力から感じられる通り、彼はその実現を信じた。
そして、それがいつの日か成就することを、神に祈り続けた。
ホンモノの夢は、神に通ずるものであると同時に、大地に根ざしたものでなければならない。
キング牧師にとっての「大地」とは、彼を産み育てたアメリカの大地でした。
また、彼の黒人の両親はじめ、彼のご先祖、そしてアメリカ建国の父たち、開拓者たちも「大地」でしょう。
つまり、彼の「血」を育んだものが、彼の「大地」なのです。
そして、その先祖をずっと遡れば、「神」に通ずる。
その幾百、幾千、幾億もの「恩義」を感ずるところ、そして目の前の現実の悲惨さに涙するところから、彼の「夢」は生まれたのでしょう。
いや、夢というより仏教的に「悲願」と言った方が、より正確かもしれません。
彼の夢は、アメリカの夢であるとともに、神の望むところでもあった。
そんな夢こそ「ホンモノの夢」と呼ぶにふさわしい。
それは「神のスケール」としての大いなる夢だから、本人の肉体が生き永らえている時間の中では、ほんの少ししか実現することができない。
けれど、それでも構わない。
大切なことは、夢を叶えること以上に、どれほど崇高な願いに抱き、その実現に向けてどれだけ力を尽くしたかなのだから。
これが「魂」の視点からの夢なのです。
同じようなことをマザー・テレサも
「大切なことは、何をしたかではなく、どれだけ心を込めたかです」
という言葉に遺しています。
以前もブログに書いたことがありますが、己だけの引き寄せに生きる人間の波動(オーラ)は、本当にちっぽけなものです。
それは何も私みたいに波動が観えなくとも、今回のブログを読んでいただければご想像がつくでしょう。
つまり、その夢のスケールが自分の欲得という小さいものであるがゆえに、たとえ何かしら引き寄せが成就できたとしても、その人間の波動はショボいものになってしまう。
しかし、物質的、経済的、社会的には「成功者」と評価されることが少なくないので、それに油断して自己満足してしまうわけです。
余談ですが、私が師匠と話をしているとき、ある人物の波動を観ながらこうおっしゃる。
「あぁ、この人、満足してしまっているなぁ・・・」
この人物は、この世的にはかなり成功している人です。
本も何冊も出しているし、セミナーや講演を告知すればファンがたくさん集まる「インフルエンサー」。
けれども、実は波動を観ると自己満足してしまっていることがわかる。
本人としては、毎日が充実しているし、ファンやフォロワーから感謝の言葉をたくさんもらってもいる。
しかし、そこまで「成功」していながら、実は自己満足によって魂の成長が止まっているのです。
これはなかなか見た目だけでは判別が難しいけれども、ここまで読んでいただいていたらおわかりの通り、「魂の無限成長」への道を歩み続けるには、キング牧師のような「見果てぬ夢」を描き続けなければならない。
これは「しなければならない」のです。
言い換えれば、天から与えられた人間としての義務、つまり「天命」なのであります。
この意味での天命に則した夢は、本来の人間であれば当たり前のように描くべきもの。
現代人は「義務」とか「ねばならぬ」とか言うと嫌がる傾向にありますが、本当は自分を超えた夢に生きること以外に、生きる意味や目的などないのです。
さて、タイトルの「神社で願い事を本気で叶えるには?」の話、早く言わんかい!という声が聞こえてきそうですが、ここまで読んだら想像つきますよね。
そう、ここは「八百万の神々」がおわします神国・ニッポンなのですから、もし神社で願い事を申し上げたいのであれば、八百万の神々さまが「その夢だったら応援してやろう」と思っていただけるような、自分のエゴを超えた高貴な願いを持つ以外にはない。
そして「大地に根ざしたもの」という意味においては、それが日本の伝統、歴史、文化に深く基づいた内容であることが求められます。
例えば明治時代の立派な人たちは、急速に進む西洋化と伝統的な武士道のはざまにおいて、欧米列強による植民地支配の時代において、深く苦悩しながらある人物は政治に、ある人物は事業に、ある人物はそれを影から支えました。
現代はどうでしょうか。
戦後からもうすぐ80年経過しようとしていますが、おそらく精神的にも経済的にも現代が最も凋落している時期ではないでしょうか。
物質的にはそこそこ恵まれてはいるが、この先見通しが良くなるような空気感はないし、どんどん増税はされるし、なんとなく無気力感と虚無感で覆われている・・・
今年の漢字は【税】だってよ・・・いやもうホンマに末期状態やなぁ・・・
正直「大きな夢」が描きにくい閉塞的な社会ではあるけれど、しかしそれでも人間として生きている以上は、自分に与えられた天命が何であるかを深く追窮しその実現に向けて邁進することが、やはり人間としての「義務」なのです。
「魂」の観点からは、ある意味では最も鍛えられる時代かもよ。
ただ、こんなことを言うと、
「いや、ワタシは平凡な専業主婦なので、そんな大きな夢は持てません・・・」
「いや、ワタシはしがないサラリーマンで、会社に言われた仕事をやっているだけなので、世界や国家を変えようなんて明治維新の志士じゃあるまいし・・・」
「いや、ワタシは老後を静かに暮らしているだけの人間ですから、今さら若い連中みたいにバリバリ活動することはできないんですけど・・・」
など、「現実的な意見」が返ってくるかもしれません。
それは「理想と現実とのギャップ」というやつですよね。
これに対してはまた次回のブログで述べるかもしれませんが、簡単に言っておきましょう。
その「現実」と言っているものを動かしているのが、実は「理想」なのであります。
自己啓発チックに言えば、「思いが現実を創っている」ということ。
ただ自己啓発が苦手な私としては、もう少し細やかに言いたい。
実は、現実とは理想であり、理想とは現実なのです。
この意味が深く理解できればできるほど、あなたは「魂」を深く理解していることになる。
そして、この理解が深まるほど、あなたは現実を力強く生きられるようになる。
「は???」と思うんだったら、まだまだ学ぶ必要がありますな。
「そうは言ったって、それはしょせん "理想" でしょ?」と言ってしまうなら、理想の何たるかがわかっていない証よ。
鬼束ちひろの『月光』じゃないけど、私たちは「この腐敗した世界に堕とされた」としても、真の理想があればGOD'S CHILD(神の子)として、タフにしぶとく生きていけるようになる。
鬼束ちひろは「I can't hang out this world(この世界をうまく生きられない) こんな思いじゃ どこにも居場所なんて無い」と『月光』の中で嘆いたけど、「ホンモノの夢」「高い理想」を抱いていれば、たとえそれが今生の時間の中ではすべて叶わずとも、生命を燃やして生きていくことができるようになります。
ずっと前にどこかで述べたと思いますが、神社とは本来は「感謝を捧げる場」であって、お願い事をする場ではありません。
ただ、別に「願い事はアカンで!」と声高に言いたいのではありません。
本当に願い事をしたいのであれば、今回述べたような高邁な内容でもって願いなさいよ、ということなのです。
じゃないと八百万の神々さまと波長が合わないんだから。
ほんと、波長が合わない意味ねえ願い事ばかりしてる人が多いけどね。
だから今の時期だと神社で「合格祈願」なんて多そうだけど、それだけだったら個人的なレベル。
せめて、ウソでもいいから「将来、天下国家に役立つ人材になるべく、この学校に合格させてください!」と願うことですね。
その上で、これもついでに言うと、本気で勉強しろ(=地味な実践を積み重ねろ)ということです。
祈願するだけで何もしない奴も、意外と多いからね。
そんなものは、祈りでも願いでもありません。
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