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目次
『波動の法則』の教え【家族に還現】とは「家族を大事にすること」とは限らない
今回の文字起こしの要点
- 「言葉と行動の分離」は地球人の特徴。口先だけでも表向きはごまかせるが、波動(オーラ)は重たくなってしまう。
- 「家族から学ぶ」「家族に還現」する姿勢がないと、外面的に成功しても心から幸福は得られない。
- 灯台下暗し。根本の家族が調和しないと、いくらスピリチュアルや宗教の教えを真面目に実践しても、収穫は極めて少ない。
- 「毒親」の毒が強いほど成長の可能性を秘めている。なぜ生きるのか問い続け「運命の原点は家族」だと気づくしかない。
『波動の法則』入門の6回目は、「言葉と行動の分離は波動(オーラ)を暗く重たくしてしまう」という話について解説します。
(※動画・音声では「7回目」と言ってますが間違いです)
と同時に、これまでの回の補足説明も兼ねています。
ここ最近「理解ではなく気づきが大事だ」と繰り返し言っていますが、その気づけるためには行動・実践が必要だということです。
これもまた、聞けば「そんなの当たり前じゃん」と思うでしょうね。
けど、多くの人は「理解」しただけで満足しているから、行動しないんですよ。
顕在意識の理解だけで満足したがるのは、エゴの仕業なんです。
エゴにとっては「何もしない」という無事安泰の方が大事だからです。
このことはスピリチュアル的に大事というより、むしろ実人生をまともに生きるために大事です。
なぜなら、口先だけで何もしない人は、当然の結果として人間としての評価を下げるからです。
前回は【家族に還現】という『波動の法則』の実践において最も大事なことを語りましたが、これも言葉だけの理解でなんとなく分かった気になりがちです。
だって、「家族を大事にする」なんてよく言われることですから。
なお、【家族に還現】とは「家族に学ぶ」「家族の中で実践する」ということであって、必ずしも「家族を大事にする」ということではありません。
なんでこれを強調するかというと、「自分は家族を大事にしています」と言いながら、実際は「家族を利用している」場合もあるからです。
例えば「家族が大事だ」と言って、家族の病気を機に大切な仕事を休んでしまうことがあります(本当は他の家族で看病できるのに)。
もちろん、子供が本当に急病で休まざるを得ない、というときはあるでしょう。
ところが、「家族を大事に」という表向きの理由から、やりたくない仕事を休んでしまうとしたら、これは家族を利用しているということです。
「家族」を盾にされたら、誰も文句を言えませんから。
あるいは、これは深刻な場合もありますけども、「いま離婚をしてしまうと子供の精神衛生良くない。子供に悪影響を及ぼしてしまうじゃないか」という忖度によって、本当は離婚したいのに先延ばしにしてしまう。
【家族に還現】という話をすると「離婚ってダメなんですか」ということを聞かれることがあります。
もちろんダメなんじゃなくて、場合によっては仕方がないことです。
本当にお互いに理解しようと思って話し合った結果、離婚に至ることもある。
その話し合いすらできないような断絶がすでにあるということもある。
やむを得ない事情もあるわけですから、絶対ダメってわけじゃないんです。
ただ「離婚は子供の人格に悪影響を及ぼすんじゃないか」って、これはもっともらしいんですけど、本当は子供に好かれたいだけなんじゃないのか?
実は自分のエゴが満足できるように、巧妙に判断しているだけなんじゃないのか?
・・・これはそうだと断定しているんじゃないんです。
そういう動機が隠れていないかな?という自問自答が大事だよね、ということを言いたいわけです。
(前回も言いましたが、いくら離婚しても死別しても「魂の交流」は決して終わりません)
これが「家族に学ぶ」ということですよ。
【家族に還現】とは繰り返しますが「家族に学ぶ」「家族の中で実践する」ということであって、必ずしも「家族と仲良くする」ということではありません。
これを何度も言うのは、現代人は「夫婦・親子が仲良くする」とか「親孝行」とか道徳レベルの話に矮小化してしまいがちだからです。
で、この種のキレイゴトは油断するとエゴに利用されてしまうんです。
だから前回も言いましたが、「夫婦円満」や「仲良し親子」だからといって、必ずしも家族全体の波動が良いとは限らないんです。
今生で夫婦となる深い縁、親子の深い縁が与えられたのはなぜなのか?
これを原点として、自分は何のために生きるのか?
こういう問いが根底になければ、たとえ現象的には仲が良くても、波動的には大して良くはならないんです。
まだ武士道が生きていた時代は「家名を背負う」という重たい歴史が課せられていたので、嫌でも「家族に学ぶ」「家族の中で実践する」をせざるを得なかった。
これは結果的に【家族に還現】になっていたわけですが、いや、そもそも宇宙から与えられた人類の文明は、古今東西を観ても家族が原点になっているということでしょう。
家族が不調和であれば、たとえ社会的に成功しても真の幸福は得られない
当たり前のことですが、よくウソをつく人の波動(オーラ)は暗く重たいです。
今回のテーマ「言葉と行動の乖離」は、本当に大事なこと。
別に駄目でも未熟でもいいんですよ。
できないなら「これはできません」、できることは「それならできます」と言えばいいだけのこと。
(ただ、今はできなくても「必ずやってみせます」と言って努力するのは決して悪くないですよ)
ともかく、エゴには「言葉だけで満足する」という弱さがあるので、そこをちゃんと弁えておくことです。
ちゃんと自覚していれば、波動は重たくなることはありません。
なんで「家族から学ぶ」のが〈魂の進化〉にとって良いかというと、家族はゴマカシがきかないからです。
某ベストセラー作家が、子供から「なんでパパは外に出たらあんなにチヤホヤされるのかわからない。普通のオジサンなのにね」と言われたことがあるとおっしゃっていましたが、家族にはよく見えているということです。
その某作家の波動(オーラ)は、私が観るとそこそこ重たいんです。
なので、家族の中では「大成功者らしからぬ姿」を見せているんだろうと思いますね。
私にしても表じゃ「センセー」と言われることもある立場ですが、他の家族には私は別に大した人間じゃないことはとっくにわかってます(笑)
せめて、それを弁えておけよってこと。
世間的には大成功者にしても、家族が不調和であれば、その人は決して幸福を感ずることはできません。
これが「社会的成功」と「家族の幸福」の分離でしたね。
例えばスピ系とか心理学系には、「パートナーシップ教」という "カルト宗教" があります(笑)
「パートナーシップがなければ、人間は悟れない。天国に行けない」なんてね。アホか。
ま、その宗教を他人に押しつけないなら、学ぶのは別に構いませんけど。
ただ、それを教えているセミナー講師のパートナーシップが不調和ということが、決して少なくないんです。
これ、びっくりしますよ。
中には夫婦でパートナーシップを教えている方もいらっしゃるんですが、波動がめっちゃ不安定なんです。
これはホンマに笑われへんけど、ホンマにあるんです。
「こうすればパートナーシップはうまくいく」「理想的なパートナーシップを手に入れる7つの法則」とか言いながら、本人が実践できていない。
こういう人は、表と裏のギャップがあるほど、波動は重たくなります。
それでも業界では第一人者になったり、本もたくさん出していたりもする。
でも、魂の観点から観たら「失敗者」ですよ。
サイコパスでもなければ、心のどこかで「自分はできていない」「ウソをついて顧客を騙している」という影のような暗い思いにずっと付きまとわれるはずです。
ある霊能者(今でもスピ系の雑誌にときどき出てきます)は、昔リアルで話す機会があったとき、「僕はいつも奥さんには感謝しています」と言ってましたが、その〈夫婦関係の波動〉はボロボロでした。
私の提供するメニューの中に『恋愛心理リーディング』というものがあるんですが、そこでは〈パートナーシップの波動〉を観ます。
それで観てみると、奥さんの恨みの念が伝わってきましてね・・・
「目に見えない世界」を大事にするはずの霊能者のくせに、テキトーなことを言ってごまかせるとでも思ってるんでしょうか?
せめて「いやー、奥さんには迷惑ばかりかけてるんですよね……」ぐらい言ったらどうだ?
他にもたくさん例はあって、知識は豊富にあっても肝心な実践に欠けている学者・研究者。
家族という身近な人間関係を大事にできない「カウンセラー」が、表では「心に寄り添うカウンセリング」を謳っている。
〈夫婦関係〉や〈親子関係〉の波動が不調和なので、私なんかはすぐにわかってしまう。
スピリチュアル系や宗教もそう。
外ヅラでは「愛」とか「感謝」とか「光」とか「世界平和」とか。
さぞかし気持ちいいだろ。
その割に、家庭はすげー不調和。
本人もすげー不調和。
「平和運動」や「地球の浄化」はいいから、ちゃんと仕事しろ。
現実逃避にスピリチュアルや宗教を利用すんなって。
これは「順番を履き違えている」んですよ。
家族というものは、肉体生活と社会生活の原点なんです。
そして、ご先祖が代々にわたっておられるので「歴史的存在」でもあります。
その原点を尊重せずして、「愛」とか「感謝」とか「世界平和」とか百年早いんだよ。
「世界の平和は家庭から」だと、前回も言った通りです。
それがどこかでごまかしている人は、おそらく家庭内の何らかの問題を通じて宇宙から「メッセージ」があると思います。
「毒親」の毒を “意識変容の薬” に変えるには、人生の意味を問い続けなければならない
批判的なことばかり言ってきたので、良い事例もお伝えしましょう。
私は『レイキヒーラー養成講座』というヒーリング講座を開いています。
その受講生さんの中で、とても素敵な運命の展開がありました(「Aさん」とします)。
スピリチュアル好きは女性の比率がずっと高いわけですが、よくあるのは「旦那がスピリチュアルを嫌がる」ということです。
夫婦そろってスピリチュアル好き、というのはあまりないですね。
Aさんの旦那さんも最初はそうでした。
Aさんはレイキヒーリングを学び、自分を高める実践されていきました。
ヒーリングを学んだ先に自分の仕事のビジョンを思い描いていたのですが、なかなか旦那さんの理解は得られませんでした。
旦那さんは社会人として一生懸命働き、家庭を支えてきました。
昔タイプの人なので、「お前はそこまで頑張らなくてもいい」「妻として母として、家庭を支えてくれたらいい」という考えでした。
Aさんはそれでも言い争いをすることなく、地道に自己浄化に努めてこられました。
するとあるとき、旦那さんが突然、奥さんのやりたいことにご興味を持たれたんです。
そのビジョンに関する説明会の場があって、ご夫婦でそこに参加された。
すると旦那さんがえらくそれを気に入ってしまい、「オレ、残りの人生はこれをやりたい」と急に意識が変わり、それまでやっていた仕事をやめてしまったそうです。
そして現在、ご夫婦でその仕事をやっていらっしゃる。
そういう事例がありました。
少し前には全く想像もしていない展開だったそうです。
・・・というご報告を聞いて、私はこれが「家族が調和することで、本来あるべき運命が展開された姿」だと感じましたね。
先ほど述べた通りパートナーシップが人生のすべてではないものの、この事例はパートナーシップが〈魂の成長・成熟・進化〉という豊かさをもたらした事例です。
いまご夫婦のパートナーシップの波動を拝見したんですが、うん、やっぱり調和していて素晴らしい。
もちろん、簡単にこの境地に至ったわけではありません。
ここでは言いませんが、お子さんの問題など悩みは他にもありました。
そこで【家族に還現】し、家族で悩み、家族から学び、家族が共に成長してきた結果、今の環境があるということ。
この「順番」を忘れてはいけません。
順番としては、夫婦・親子の間の「真の調和」があって、その他の幸福がある。
(前回も言いましたが大事なので繰り返すと、たとえ「一人者」だろうが「天涯孤独」だろうが、誰もが家族から生まれています)
地球界では仕事だけ分離できるかに見え、それで表向きは成功する場合もあるけど、それは真の幸福を生んでくれません。
・・・理解じゃなくて「気づき」が大事だと何度も何度も言っているんですが、いかがでしょうか。
いろいろ言っていますけど、大切なのは、
「自分の命の根源は何なのか?」
「何のために生まれ、何のために生きるのか?」
「何が自分を形成しているのか?」
これを問い続けることです。
そして、現実の親がどれだけ「毒親」であろうが、すべては学びだということ。
どれだけ毒物・劇薬の親であろうが、それが運命の出発点です。
実は、毒親の方が飛躍の可能性があります。
もしあなたの親が毒親であれば、それだけあなたの人生や運命が飛躍する可能性が高い。
なぜか?
人間を本当に鍛えるのは「毒」だからです。
これはご自身の人生を振り返ればわかるでしょう。
意外なことに「物分かりの良い親」の方が、逆に子供をダメにする可能性があります。
組織においても、理不尽な処遇を乗り越えた人の方が「精神的に強い」のはままあること。
仏教で「変毒為薬」と言いますが、どうやら薬学的にも「毒と薬は紙一重」であって、毒を薬に変えるのは波動の法則で言う【決心】の力です。
もちろん、その「毒」にやられてしまって、生涯にわたって不平不満で生きてしまう人もいます。
私もカウンセリングの現場でそういう人に出会ってきましたが、正直、美しくなかった。
いかなる理由があろうと、自分の「運命の原点」を受容できない人は、精神的には「子供」なんです。
と言ったら「お前に何がわかる!」と怒る人もいるかもしれませんけど、おっしゃる通り、自分の運命のことは自分にしかわからないんです。
だから知識ではなく理解でもなく、「気づくしかない」ということ。
いろいろ言いましたけど、単に理解しただけで「言葉と行動を一致させる」心がけがない限り、あなたの波動(オーラ)は何も変わらないどころか、かえって暗く重たくなってしまいます。
今回は振り返りも兼ねた回になりました。
ご参考になれば幸いです。
改めて、今回の文字起こしの要点
- 「言葉と行動の分離」は地球人の特徴。口先だけでも表向きはごまかせるが、波動(オーラ)は重たくなってしまう。
- 「家族から学ぶ」「家族に還現」する姿勢がないと、外面的に成功しても心から幸福は得られない。
- 灯台下暗し。根本の家族が調和しないと、いくらスピリチュアルや宗教の教えを真面目に実践しても、収穫は極めて少ない。
- 「毒親」の毒が強いほど成長の可能性を秘めている。なぜ生きるのか問い続け「運命の原点は家族」だと気づくしかない。
なお、YouTube(Podcast)は今回の文字起こし編集でカットした部分もあります。
なのでこちらも聞いていただけると、より理解が深まります。
※この下に「音声プレーヤー」があります。倍速再生も可能ですし、YouTubeより通信量も少ないし、スマホを画面オフにしても聴けるので便利です。
