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スピリチュアル業界の「予言」や「未来予知」はあまり読まなくても良い
こんにちは。
波動カウンセラーの林 昭裕です。
今回は「スピリチュアル業界・年末年始あるある」の「予言」や「未来予測」について、少し考えているところを述べていきます。
先に結論を言っておきますが、
・特にネガティブな「予言」や「未来予測」に対しては、現実的な準備やリスクヘッジは必要だけれど、ことさら怖れたり心配したりする必要はない。
・逆に(前者より数は少ないでしょうが)「すべて良くなる」「未来は素晴らしい」というポジティブ過ぎる「予言」や「予測」に対しても「健全な疑い」を持つ必要がある。
これに「現実的な視点」を加えるなら、
・国際政治や経済の現場で起こっていることは、個人レベルではその「ミニチュア版」として今後起こる可能性があると予測するとハズレが少ない。
ということですね。
つまり、ネガティブにもポジティブにも偏らず、ちょうど良いニュートラルな状態を保った方が良い、ということです。
というか、後で理由を述べますが、そもそもその種の「予言」や「予知」を積極的に見聞きする必要はないですよ。
私が「予言」や「未来予知」に興味がない理由
あ、最初のうちに断っておきますが、私はスピリチュアル的な「予言」や「予知」の類はいたしません。
もし私が述べるとしたら、あくまで客観的な事実から考える「予測」ですね。
「客観的な事実」に基づいているため、誰でも少し考えればわかる内容であって、そこに神秘性や有り難さは一切ありません。
おそらく昨年末から現在にかけて、私以外の「スピリチュアル専門家」の方々が少なからず「予言」や「未来予知」などをされているでしょうから、もしその種の「スピリチュアルメッセージ」に興味があれば、そちらをご参考にされた方が良いでしょう。
これが占い業界になると、おそらく「来年の仕事運・金運・恋愛運」などがライトに語られているでしょうから、ご興味があればそれらをご覧になるのも良いですね(私は読まないけど)。
一方、私も「専門家」のはしくれですが、その種の予言的なメッセージはほとんど読むことはないし、先ほど述べた通り、発信することもありません。
なぜかというと、こういうことを言うと怒られるかもしれませんが、それらは抽象的なものが多く、正直言ってあまり参考にならないからです。
例えば、2011年か2012年ごろだったでしょうか。
スピリチュアル業界では「アセンション」という言葉がやたらと言われましたね。
「アセンション=次元上昇」という意味ですが、私はこの言葉を知ったときから「は? 次元上昇って何じゃい?」ってずっと疑問に思っていました。
「どうやら地球の波動(=次元)が上がるらしいから、ワタシたちも波動を上げていこうよ!」みたいなメッセージが多かったように記憶しています。
その中には「アセンション(次元上昇)を達成した一部の選ばれた人間たちが『ノアの方舟』のようなもの(宇宙船かな?)に乗ってテレポーテーションする」と語っている人もおられたかと。
もとからスピリチュアルが「うさんくさい」と感じている人はこういう話を聞いて、きっと「くさみ」を倍増させたことでしょう。
私は専門家の割にそういうものは「うさんくさい」と感じる素人っぽいところがあるので、こういうことを無批判に語る方に対しては一定の距離を取ります。
実際「アセンションブーム」のとき、それを信じる方に「で、アセンションって具体的にどうなるんですか?」と聞いたことがありました。
すると、
という返答でした。
本当に信じているのはアセンションじゃなくて、その先生なのね。
私は疑い深いので「とにかくスゴいことが起きるよ」と言われても納得がいかず、かといって「アセンションなんて起こるわけがない」という反論の根拠も持っていなかったので、とりあえず静かにしていました。
「プチ・アセンションブーム」は今後も繰り返される
で、2012年12月22日でしたっけ? 予言通り?「アセンション」とやらが起こったらしいですが、それからどうなりましたか?
地球は本当に「次元上昇」しちゃいましたか?
いいえ・・・相変わらず世相は混乱していますよね。
世相の全体を眺めればとても「次元上昇」したようには感じられず、むしろ「次元下降」しているのではないか? と感じるぐらいです。
もっとも、「その混乱こそ地球が転換期を迎えている証拠であって、本当はアセンションが起こっているんだ!」と言うことは、できるっちゃできる。
けれども、少なくとも私自身は現実的に「次元上昇」しているとは、やはり感じられません。
その「アセンションブーム」ほどではないけれど、確か2015年にも「この年から地球の波動がさらに変わる!」と唱えているスピリチュアル専門家の方が、私の知る範囲で何人かおられました。
それらを振り返ってわかるのは、この手の「予言」や「予知」というのは、いつの時代も繰り返されている、ということ。
20世紀の最後には「ノストラダムスの大予言」なんていうのもあったな(当時はスピリチュアルにすら興味がなかったので関心ゼロ)。
「2020年」も同じパターンです。
「2020」は区切りの良い数字なので、なおさら語られているでしょうね(2020年の次の小ブームは「22」のゾロ目がある2022年、その次は2025年と予言じゃなく「予測」しておきます)。
まぁその方が人々の注目を集めるし、年末はスピリチュアル業界に限らず、政治経済などの「来年の予測本」が売れるみたいです。
その現象は、私たち人間はいつも「未来」や「運命」を気にしてしまう性を持っていることを物語っているんでしょうね。
たとえどれほどインチキだとしても「占い」が絶対なくならないのは、これが理由です。
「明確な定義」に欠けたスピリチュアルメッセージは信じないこと
いずれにしても、スピリチュアル業界の「予言」や「予知」は、「バスに乗り遅れるな!」式の内容であることが大半です。
つまり、
・「いま波動を高めていかない人は、宇宙の流れに乗り遅れる!」
・「5次元世界への扉がもうすぐ閉じてしまうから、今のうちに飛び込んでいこう!(なお「5次元」はどんどんインフレして7次元、9次元、11次元と増えていく)」
という、「バス」どころか「宇宙(の流れ)に乗り遅れるな!」式のメッセージが大半なんです。
ところが、先ほど説明した通り、「宇宙の流れに乗り遅れるな」というのは、いつもいつもいっつも言われていること。
その「スピリチュアル業界の動向」がわかっていれば、今年の年末近くに「来年こそ大事だ!」と言うスピリチュアルメッセンジャー? がおられたとしても、「あ、またいつものアレね」と落ち着いて構えることができるでしょう。
そこでもし不安を煽られたとしても、いたずらに怖れる必要はありません。
そもそも「宇宙の流れから取り残される」とか「5次元世界への扉が閉ざされる」とかって、肉体人間の分際でどうやってわかるんですかね?
ここに「明確な定義」なんてないんですよ。
だから、私たちの心の中に人生に対する不安や怖れがあるとしたら、これらの予言や予知の中に巻き込まれてしまいます。
つまり自分で勝手にネガティブに定義づけてしまう危険性があるんですよ。
だから、不安になるぐらいなら、そもそもそういった「メッセージ」は読まないことですね。
アセンションが起ころうが起こるまいが「宇宙の流れ」に乗るコツ
ただ、「あ、いつもの『バスに乗り遅れるな』式のメッセージね」で終わるのも、本当はちょっともったいないかなと思いますよ。
だって、「宇宙の流れ」というのはいつだって「いま・ここ」から起こっているわけなので、たとえアセンションが今後起こっても起こらなくても
・周囲の人間関係を大事にすること
・自分のことだけでなく、世の中が少しでもマシになることを願うこと
のが大事なことは変わらない真実なんです。
「宇宙の流れ」というのはシンプルで、上の3つがしっかりできている人は「流れ」に乗っていけるはずです。
つまり、やりたいことがやりやすくなったり、たとえその瞬間は不本意でも後にプラスにつながることが起こったりするんですよ。
逆に、この3つがあまりできていなければどうなるかというと、
あなたができるようになるまで、「宇宙の流れ」があなた自身をサポートする
これが真実です。
たとえ「予言」や「未来予知」の通り、あなたが「宇宙の流れに乗り遅れる」としても、また「次なる宇宙」があなたをサポートしてくれます。
ただ、そのサポートは「困難」や「逆境」のカタチでやってくることもあるでしょう。
冒頭の二つ目の予言の通り、「すべて良くなる」「未来は絶対に明るい」というわけでもないんです。
現実的に考えて、そんな甘いことばかり起きるわけがないじゃないですか。
でもね、それも含めて、宇宙はあなたをサポートしているということです。
こういうことが理解できればできるほど、「スピリチュアルメッセージ」の類はそれほど必要ではなくなってきますよ。
ネガティブな予言に不安を覚えることも、ポジティブ過ぎる予言に油断することも減っていきます。
大切なのは、アセンションや5次元宇宙がどうこうでもなく、あなたが本当はどうしたいか? ということですよ。
私はカウンセリングにおいて例えば「守護霊メッセージ」なんて、めったに語りません(わかっても言わない)。
それよりも、ご自身の内面を深く洞察していただくこと、本当はどうしたいか? を深く知る機会にしていただく方が、よっぽど大事だと思っています。
【追伸】
冒頭あたりで述べた
【国際政治や経済の現場で起こっていることは、個人レベルではその「ミニチュア版」として今後起こる可能性があると予測するとハズレが少ない】
ということの具体例はメルマガで述べる予定です。
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